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出でよ!ジャンヌダルク!!#21

株式会社SceneryScentの代表、郡 香苗さん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
3月のゲストは、株式会社SceneryScentの代表、郡 香苗さんです。

郡さん_n

(写真、真ん中)
まず、事業内容ですが、郡さんは、こう説明されました。

「香りの空間演出、空間デザインになります。主にエンターテイメント領域のお客様が多く、劇場やホール、テーマパークなどで、匂いや香りをお客様に体感していただき、その“効果”の演出を行っています」

さて、その香りは果たしてどれだけ作り出せるのか?その答えは「無数にある」と郡さんはお答えになりました。例えば、バナナ一つをとっても「もぎたてのバナナ」と「熟したバナナ」がある。そして、その香りは全然違う。その違いを、香料の使い方の微妙なバランスによって作り出していくそうです。う~ん、実に繊細な作業です。さらに、その噴霧の仕方も繊細。例えば、お芝居で、香りのいるシーンの、その“次”のシーンにまで香りが残っていてはいけないわけで、ある種、特殊効果としてのテクニックが必要となるわけです。

ステージ現場写真

(舞台の袖で、機器をセットしているところ)

しかし、このコロナの影響で、エンタメ業界ではイベント中止が相次ぎました。郡さんのビジネスも、当然、大きな影響を受けたそうです。

「色々なお仕事が浮かんでは消え、浮かんでは消え・・・お仕事はなかなか受注に結び付きませんでした。しかしエンターテイメント以外の商業施設などから、『お客様に香りを体感して欲しい』と言うマーケティングの視点で香りの需要が増えてきた気がします。」

確かに、うなぎ屋さんではないけれど、やっぱり人は「香り」に釣られますので、今後、ショッピングモールなどでの利用が増えていきそうです。

さて、ここからは、郡さんの経歴をご紹介しましょう。
1977年生まれ、秋田県能代市出身。しかし、育ちは関西。お名前に「香」の文字があることが影響したからか、小さい頃から、香りにご興味はあったそうですが、就職は、全く関係のない業界に。その配属された部署では、心理分析や傾聴術などが必要だったので、そうしたことを学ばれることになります。しかし、その会社は退職。さて、これから何をしようかと思ったときに、もともと好きだった香りと、職場で学んだセラピーの技術を活かせるかと思いアロマセラピーの業界に入られ、そして、アロマセラピストとして独立。

アロマテラピーインストラクター活動時代

(アロマセラピー インストラクター時代)

そんなとき、プライベートで通っていたダンス教室の先生から「今回イベントをするから香りの演出をしてみないか」と頼まれ、神戸で実験的にやってみたのが最初。しかし、そこから、起業までして、このビジネスに突き進むことになったのか?番組では“その瞬間”を切り取って、こんな風にラジオドラマ風にお伝えいたしました。

「えぇ、あの大きなホールで、私が、香りの演出を担当出来るの?凄い!」
次に依頼されたお仕事は、なんとNHKホールで開催される子どもミュージカル「ヘンゼルとグレーテル」。そこで、「お菓子の香り」を会場に拡散してくれと言うものでした。
香苗は、早速、香り作りに取り掛かるんですが・・・

「違う!違う!ボクがイメージしているものは、こんな匂いじゃないんだ」
演出家からは、香苗が用意したその香りに、何度もダメ出しされます。
「アロマセラピーでお菓子の香りなんて使わないし!もう心が折れそう!」
と香苗は、ギブアップ寸前にまで追い込まれますが・・・
「これじゃぁ、ダメだ!もしかしてあそこなら」
と、足を運んだのが製菓材料店。
そこで、バニラエッセンスとカスタードエッセンスを購入して、そして配合。そして、いよいよ開幕当日を迎え、お菓子の香りを会場へと漂わすと・・・

会場はざわつきました。
あの広いNHKのホールの3階にまで、甘い香りが漂います。
「やった!」
香苗は、心の中で喝采をあげました。
しかし、何より香苗が得たものは「チームで一つのことを成し遂げる楽しさ」と「周囲が、自分を香りのプロとして認めてくれた」と言う自信だったのです。これを機会に、香苗はアロマセラピストから、香りの空間プロデューサーへと大きく舵を切り、ジャンヌダルクへの階段を一段一段上り始めるのです。

何と二度目が、あのNHKホールだったのですね。それは凄い!しかし、この経験から郡さんは、「チームワーク」で仕事をすることの喜びを知り、さらに、ここで「香りのプロ」として対応してもらえたことに自信を深め、今のビジネスへと舵を切っていかれたと言うことです。よく言うところの「計画的偶発性」によって、郡さんの針路は決まっていったのかも知れませんね。

sceneryscent現場写真

(現場での作業風景)

さて、そんな郡さんの次なる作戦を伺いました。

「ズバリ2つあって、一つはデジタルサイネージから香りを噴霧して、嗅覚に訴えかける看板を手掛けようとしています。例えば、焼き肉屋さんの看板から焼肉の匂いがしてくる、と言った感じです。二つ目は仮想空間・メタバースのようなデジタルの世界でも、香りを感じてもらえれば、没入感であるとか臨場感が広がってくると思います。例えば、VR空間で、香りを使っていただけるように、今プロジェクトを組んでいます」

そうなんですよね!このメタバースの世界では、「香り」は、これから絶対注目されると思っています。そして、香りを噴霧するデジタルサイネージ、これも、とても気になります。
郡さん、ますますのご活躍、本当に楽しみにしています。
そうそう、今なら、ここで、郡さんが手がける「香りの空間プロデュース」を体験できます。阪急・西宮ガーデンズ入り口です。3月21日までです。

阪急・西宮ガーデンズ_n

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さて、郡さんからはプレゼントも頂戴しました。

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読書のためのフレグランス除菌スプレー「セントクリーンエア」です。
香りは2種類あって、平日にビジネス書や自己啓発本など集中して内容に没頭してもらうための香りの「WEEKDAY」と、休日に趣味の本や小説などリラックスしながらワクワク楽しんでもらうための香り「WEEKEND」のセット、これを2名の方にプレゼントいたします。
プレゼントご希望の方はウメダFMのプレゼントフォームからお申し込み下さい。
https://www.be-happy789.com/

そんな郡さんが「ここぞ!」と言うときに聴かれる曲は、映画『グレイテスト・ショーマン』から『This is Me』♪だそうです。
「私は、私でいい」「そのままでいい」あぁ、確かにこの曲は胸に沁みます。郡さん、本当にありがとうございました。

さて、次回の放送は、4月1日(金)です。
どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

【参考】
株式会社SceneryScent
https://sceneryscent.com/


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