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出でよ!ジャンヌダルク!!#22

株式会社オーギュストケクレ・
代表取締役社長の小野史恵さん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
4月のゲストは、番組がスタートしてちょうど20番目の女性起業家、株式会社オーギュストケクレ・代表取締役社長の小野史恵さんです。

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(写真、真ん中)
小野さんが手掛ける商品は、ボクらが手にしている「股ずれNOパンツ」です。皆さん、「股ずれ」って、分かりますか?男性特有のものと言うイメージがあるかも知れませんが、小野さんは、こう説明されます。

「股ずれは男性、女性ともに起こりえるもので、ぽっちゃり体型の方が、例えば、ダイエットしようと思って、歩いたり走ったりすると、太ももの内側が擦り切れちゃって、血が滲んじゃう症状のことを言います」

そのリスクを下げるのが、この「股ずれNOパンツ」なんですが、その特徴はと言うと、内ももにあたる部分の生地が分厚い。そのため汗をたくさん吸ってくれて、肌のべたつきを減らすことにより、股と股とがズリズリ擦れることが減って、結果、股ずれを防ぐと言う優れものなんです。

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(※イラストはホームページから抜粋)
「この商品は、男性をターゲットにした商品でありながら、何故、女性である小野さんが、開発を?」、と言う質問に対しては、こう答えられました。

「女性のデリケートゾーンでも同じような悩みがあるな、って言うことが、発想の原点です」

なるほど。確かに。しかし、ポイントはそれだけではありません。
それは、その社名にも表れていました。株式会社オーギュストケクレ、この「オーギュストケクレ」って、皆さん、ご存知ですか?MC二人とも、全く知らなかったのですが、ドイツの有機化学者の名前。亀の甲のような形をした原子構造を持つ「ベンゼン環」を提唱した人が、このオーギュストケクレ。その科学者の名前を会社名にしたほど、小野さんは、科学が大好き。研究が大好きと言う、いわゆる「リケジョ」「理系女子」なのです。
小野さんの経歴を簡単にご紹介しましょう。
大学は京都の同志社大学理工学部。その在学中に、妊娠、結婚、出産と、なかなか忙しいキャンパスライフを過ごされ、大学卒業後は一旦、子育て優先で専業主婦に。しかし、やはり再び研究がしたいと、神戸大学で研究補助員として働き、でも、そこではアシスタントにすぎないと、今度は京都大学に。そこで、まず働きながら京都大学の修士課程を受験し、見事合格。今は、ビジネスの方を優先されているとは言え、京都大学の医学研究科の学生でもあるんです。

卒論執筆中 小野さん

(※大学時代の小野さん。子供を抱っこしながら卒論執筆)

で、今、どんな研究をされておられるかと言うと、説明は受けたのですが、思い切り文系のボクには、ちゃんと説明できないので(汗)、割愛させていただきますが、明確に言えることは二つ。とりあえず、小野さんは「調べる、作ってみる、やってみる」と言うことが大好きだ、と言うこと。そして、もう一つは、「股ずれ」の研究を決してしていたわけではない、と言うことです。では、何故、この「股ずれNOパンツ」を開発・製造、さらに起業に至ったのか?小野さんは、こう話されました。

「息子も含めて夫とデート中に、夫から打ち明けられたことがキッカケですね。デート中にいきなり。『ちょっと、ももが痛い』みたいな。ちゃんとした言葉は出てこないんですよ。やっぱり恥ずかしいから。でも、よくよく聞いてみると、『股ずれなんだ』『もう歩けない』『薬局に行ってくる』みたいな感じで、告白されました。結婚生活は、もうある程度の期間経っていたんですが、その間、内緒にしていたっていうか、言わなかったんですね。ですから、この瞬間がキッカケですね」

さぁ、この夫の声から、どう「股ずれNOパンツ」の開発に、繋がっていくのか?番組では、その瞬間を切り取って、こんな風にラジオドラマ風にお伝えしました。「出でよ!ジャンヌダルク!!」その誕生の瞬間です。

「わぁ~!痛そう!股ずれに悩んでいる人って、こんなにいるんだ!!」
夫から告白された後、史恵は、検索サイトでこの股ずれ画像を調べてみると
痛そうな写真が出てくる、出てくる、なんと山ほど出てくるではないですか!そこで、史恵は、生来の「困った人を助けたい」と言う思いが、
ムクムク、ムクムクっと沸き上がってきたんですが・・・

「何これ!股ずれに関して、ちゃんとした研究結果が見当たらない!
それどころか、世間は『痩せたら治る』みたいに冷ややか。いやいや、それは違う!現に、これだけ多くの人が痛がっているじゃないの」
そう思った史恵は、ならば自分で開発すると、さっさと起業までして
股ずれNOパンツの製造を始めることになるのです。

自らミシンを踏んで、様々な試作品を作っては試着をしてもらう、その繰り返し。一日履いてもらっただけで、ボロボロになってしまったと言うことも。とは言え、研究・開発は苦になりませんでしたが、社長業は別。例えば、価格をはじめとする交渉事の連続で、勉学や研究一筋だった史恵は大いに苦労します。しかし、困っている人の、その“困った”を解決したいと言うその一念からついに商品開発に成功し、「こんな商品を待っていた」と言う声を貰うほどに。まさに「リケジョ」の面目躍如のジャンヌダルクなのです。

いかがですか?ギュギュっと圧縮した形のご紹介になってはしまいましたが、非常に面白いですよね。この「股ずれNOパンツ」、商品化されて間もないものの、早速守口市へのふるさと納税の、その返礼品に選ばれているんです。やはり、顕在化していなかっただけで、「股ずれを何とかしたい」と言うその隠れたニーズは、相当高かったと言うことでしょう。
では、今後はどうしていきたいのか?小野さんは、こう熱く語られました。

ポスター前の小野さん

「女性の方からも、お声をいただくことも多くて、女性用の股ずれしないパンツを販売して欲しいと。ですから、これからは、世の中の股ずれを減らすために、そして、みんな健康になって、思いっきりスポーツや日常生活を楽しんでいただけるように、製品開発をどんどん進めていきたいなぁと。性別問わずやっていきたいと思っています。」

ところで、このビジネスのキッカケとなった夫ですが、その後も、ずっと小野さんを支え続けてくれているとのことです。

「一生懸命手伝ってくれています。このパンツの試作品の被験者になって製品の良し悪しを評してくれましたし、私が不慣れで苦手だった交渉事も、最初の方は、一緒に立ち会ってくれたり、ビジネスの現場で役立つような様々なことを指導と言うか、教えてくれたりだとか、パートナーとしては、私にとっては、最適ですよね。最適?最適で、日本語、合ってます?」

はい、はい、バッチリかと。このパンツは二人の愛の結晶でもあるんですね。ご馳走様でした。今後のますますのご活躍、期待します。
さて、小野さんからはプレゼントも頂戴しました。

パンツを持つ小野さん

小野さんが手にするこの「股ずれNOパンツ・SURENA」を、お一人の方に
プレゼントいたします。サイズはM、L、LLから、ご希望をお書き下さい。
商品は、黒と赤の二種類ありますが、今回は「赤」だと言うことです。
プレゼントご希望の方はウメダFMのプレゼントフォームからお申し込み下さい。
https://www.be-happy789.com/

そんな小野さんが「ここぞ!」と言うときに聴かれる曲は、大黒摩季さんの『Anything Goes!』なんだそうです。その訳は、この曲って、仮面ライダーオーズのテーマ曲だったんですが、この仮面ライダーオーズの中で主人公が、「いけますって、ちょっとのお金と、明日のパンツがあればなんとかなりますよ」みたいなことを言うそうです。そのコメントを聞いた瞬間、小野さんの人生に対する価値観が変わったそうです。
いやぁ~本当に楽しいトーク、小野さん、ありがとうございました。

さて、次回の放送は、5月6日(金)です。
どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

【参考】
株式会社オーギュストケクレ:

https://august-kekule.com/


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