出でよ！ジャンヌダルク！！　＃４

＆MIKI（アンドミキ）・菅野ミキ代表

7月から始まりました新番組（毎月第一金曜日・午後7時～）
「出でよ！ジャンヌダルク！！～女性経営者が未来を変える～」。
https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
番組4回目のゲストは、「整形医療靴」と呼ばれる靴をオーダーメイドで
製造・販売する事業を手掛けられる＆MIKI（アンドミキ）代表の菅野ミキさんです。（写真：左）

整形医療靴って、ご存知ですか？
さまざまな病気や障がいを抱え、自分の足に合う靴となかなか出会えずにお困りの方に、その方の症状やお悩みに合わせて、履く人本人が快適に歩きやすいよう、足型から仕様まですべてオリジナルで製作する特別な靴のこと。

例えば、この写真。
左右で靴の高さが違うことが分かりますか？
生まれつき、あるいは事故後の後遺症、また変形性股関節症などで足の長さに差がある方に向けて、左右の足の長さの差を補正し歩きやすく、かつ靴の外観にも左右差が分かりにくいように製作されたものです。そして何よりお洒落です。
もちろん、こうした靴は、誰もが作れるものではなく、専門の知識や技量が必要で、菅野さんも、「義肢装具士」と言う国家資格を持っておられます。
この資格は「医師の処方のもと患者さんの採型・採寸を行って、義手や義足などの義肢装具を製作する医療職」。菅野さんは、高校卒業後、専門学校で学ばれ、卒業後は、京都にある義肢を製作・販売する会社に就職されます。

実は、そこまで熱望して入った業界ではありませんでした。しかし、折角、身に付けた知識や経験を、一度も実社会で試すことがないのは癪だと飛び込んだそうです。とは言うものの、そこで、多くの患者さんと出会い、患者さんの喜ぶ顔に出会い、あるいは反対に患者さんからの不満の声を聞き、自分のやりたいこと、やらねばならないことが見えてきます。すると今度は･･･
会社と言う組織のルールに縛られることがだんだん辛くなってきたのです。そこで、その会社は退職し、靴職人として独立していた兄の仕事を手伝いながら、自分の夢を叶えたいと新たな一歩を踏み出すことになります。
しかし！菅野さんが描いていた一歩とは、少し違ったようです。
では、その後、菅野さんは、どう決断し、どう行動するのか？そのキッカケは何だったのか？いよいよ「ジャンヌダルク誕生」のその瞬間が来ます。
番組では、それをドラマ風に紹介しています。その台本がこちらです。

「ミキ！じゃあ、これを頼む。次は、この工程を担当してくれ」
今では、ミキの親方となったお兄さんから、日々、指示が出されます。
お兄さんの工房は、本当に受注が途切れることがないほどの人気店。
と言うのも、お兄さんは、靴職人がその技を競い合う世界大会で
優勝経験もある、言わば「靴職人の世界チャンピオン」だったからです。
ただ扱う商品の多くは、高級お洒落靴。
ミキが手掛けたい「整形医療靴」は、メインではありません。
ただミキとしては、毎日５件ずつとノルマを決めて病院や福祉施設などへの
飛び込み営業などを行っていましたが、受注にはなかなか結びつきません。
しかし一方、お洒落靴作りの作業は、日々途切れることはなく、ミキは本当に休み無く働き続けたのです。
「ちょっと待って！私、ズッと仕事してる。私、このままだと、結婚も出来ない。子どもも産めない！仕事もしたいけれど、人生、仕事だけじゃない。
いや、仕事に関しても、そもそも、本当にこれが私のやりたいことなの？」と、ミキは、ここで一旦立ち止まるのです。
「何か、自分を変えるキッカケがいる。さらに、整形医療靴のことをもっと知ってもらうための機会がいる」と思っていた矢先に目にとまたのが、
女性起業家向けのビジネスコンテスト。
その応募要領には、「1年以内に起業を予定している人」とありました。
さて、ミキは、どうしたのか？
何の予定も、計画も無かったミキでありましたが、そこに開業日を記入して応募したのです。そして、手掛けるビジネスの内容は、こう記入しました。「足に優しく美しい医療靴ブランド」を届けたいと。
すると、どうしょう。そのビジネスプランは認められ、2017年1月、大勢の観客の前でプレゼンが出来るファイナリストに選出もされます。となると、開業しない訳にはいかなくなり、その１年後の2018年2月に今の工房が完成し＆MIKIとしての営業が本格的に始動します。
今日のジャンヌダルクは、何と、ビジネスコンテストに背中を押される形で誕生したのです。

いやぁ、面白い！
起業の予定など具体的には何もなかったにもかかわらず、ビジネスコンテストへ応募するため適当に開業日を記入したことが実際の一歩を踏み出すキッカケになったのです。もちろん、実際に起業してみると、売上をあげなければならない、効率も求めなければならない、さらに準備不足もあって、悩まれることも多々あったそうですが、今では、オーダーメイドだからこそ出来る靴づくりを、一足一足心を込めて、お客様の足元をしっかりお支え出来るよう努めていきたい、靴を通してたくさんの笑顔をつくりたい、と自信を持って語っておられます。

そう話す、菅野さんは、本当に格好良かったです。
菅野さん、お話しをお聞かせいただき、本当に、ありがとうございました。下の写真は＆MIKIの工房です。こちらもお洒落ですね！
（＆MIKIのHP：https://andmiki.com/）

また、菅野さんからのプレゼントもあります。
とっても可愛い革のバッグインバッグです。

＆MIKIもある、日本一の革作りの町・たつの市のレザーを使った
手作りバッグを２人の方にプレゼントいたします。
ウメダＦＭのホームページの「プレゼント」ページから、そこにリクエストしたい番組の欄がありますので、「出でよ！ジャンヌダルク！！」を選んでいただいて、必要事項を記載してご応募下さい。
ちなみに、菅野さんが、「ここぞ！」と言う時に聞く曲は・・・
秦基博さんの「Rain」♪でした。
次回の放送は、11月6日（金）です。お楽しみに！(*^_^*)