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【逆転の発想!】(10/2 OA)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になった
ニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの
周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)

大:以前、「サイレントツアー」と言って、聴覚障害のある方がツアーガイド役となって、参加者は1泊2日一切喋らないと言う何ともユニークなツアーのお話をさせていただきましたが、覚えておられます?

苺:もちろん!無茶苦茶面白かったそうですね。

(サイレントツアーの様子/左の聴覚障害があるガイド役が参加者を引率)

大:ボクは最後の「ここから喋ってもらってもいいですよ」と言う2日目のランチタイムから参加させていただいたんですが、皆さん、もう堰を切ったように喋る喋る。普段の生活ではまず味わえないような、その体験が、実に新鮮だったと言うことを皆さん、大いに訴えておられました。

苺:一泊二日喋らないと言う機会、まずないですもんね。と言うことは歌も歌えないと言うことですよね?私だったら耐えられないですよ!(笑)

大:このツアーを主催されたのは「バリアフリーツーリズム京都」の中村敦美さん。普段は、障害者や高齢者の専門の旅行業を手掛けておられるんですが、この日だけは、ツアーガイドと参加者の立場を逆転させた、と言うのが面白かったですね。その中村さんが、また、この逆転の発想を基に、実に面白い企みをしておられます。

(「バリアフリーツーリズム京都」の中村敦美さん)

苺:どんなことを考えておられるんですか?

大:ボクには車椅子を使う友人もいるんですが、そんな彼ら・彼女らと例えば食事に行く際は、「車椅子が入るスペースありますか?」とか「テーブルの高さ、大丈夫ですかね?」とか「車椅子用のスペースを空けておいて下さい」と事前に問い合わせやお願いをしておかねばならないのです。

苺:確かに、カウンターだけのお店とか、スペースのあまり無いお店だと、車椅子だとちょっと難しいかもと言う場合あるでしょうね。

大:さぁ、そうしたことを踏まえて、中村さんはカフェを作ろうと思って今準備を進められているんですが、さて、そのカフェは、どんなカフェなのか?

苺:さぁ、そのカフェとは??(笑)

大:カフェの椅子が、もとから全部「車椅子」と言うカフェなんです!

(カフェのイメージ)

苺:えぇ~?どう言うことですか??

大:いわば、全席車椅子カフェ。もちろん車椅子を利用されている方は、そのまま段差もなく、スペースも十分にあるそのカフェに遠慮気兼ねなく入ってきていただければいいんですが、健常者の皆さんも座るのは、店内に用意された車椅子と言うわけです。カフェではありますが、普通の椅子は一切なく、お客さんは健常者であろうが、障害者であろうが、誰もが「車椅子」に座っている、と言うわけです。苺菓さんは、これまでに車椅子にゆっくり座った、車椅子に座ってお茶を飲んだ、食事をしたと言う経験ありますか?

苺:いやぁ~「ない」です!学校の授業で少しだけ座ってちょっと漕いだぐらい。まさに、これまでに無い経験がこのカフェで出来ると言うんですね。

大:中村さんは、そのカフェ用に車椅子を買いそろえなければと、先月末からクラウドファンディングを始め、その資金・60万円を寄付で募っておられましたが、僅か1週間程度で、その目標額を達成されまましたでしたので、
実際に、この車椅子カフェは無事実現しそうですね。

京都伏見の地で全座席が車イスのカフェを作りたい!(中村敦美 2023/09/22 公開) - クラウドファンディング READYFOR

苺:いやぁ、実に面白いですね。

大:こうした逆転の発想のようにモノの見方を変えてみる、と言うのは時に面白い結果を産みますよね。例えば就活で上手くいってないと悩んでいる方がおられれば、モノの見方を180度変えてみる。すると思わぬ発見があるかも、しれませんよ。多様性が進む世の中、一つの見方に固執する必要はないと思います。

苺:確かに!では、ここで一曲お聞きいただきましょう!多様性と言うことで、曲の方もこちら!
ano  で 「ちゅ、多様性。」♪

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