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出でよ!ジャンヌダルク!!#20

アイグレー合同会社の副代表、見谷貴代さん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
2月のゲストは、アイグレー合同会社の副代表、見谷貴代さんです。

見谷さん

(写真、真ん中)
まず、事業内容ですが、見谷さんは、こう説明されました。

「タッチングとか、触れるケアと言うのですが、実際に肌に触れて、メンタル面のケアを目的とする技術を看護師や介護者の方に伝えて普及するのがお仕事です」

確かに、例えば子供の頃、お腹が痛いと母に訴えれば、母親はお腹を擦りながら「痛いの痛いの飛んで行け!」と言う。そう言われると、実際、その痛みが消えた気がしましたよね・・・と言うと見谷さんは・・・

「それを私たちは、“気になる”と言うレベルではなくて、医学的に効果があるマシュマロ・タッチという技術を開発して、触れることの大切さと一緒に技術を広めています。」

とのこと。そして実際に、そのマシュマロ・タッチを下記の写真(イメージ)のように、スタジオで、西田さんに施術していただくと・・・

見谷さん 手_n

西田さんの目がトロ~ン。本当に気持ちよさそうにされるではないですか!
見谷さんは、そのマシュマロ・タッチのポイントを、こう説明してくれました。

「マシュマロ・タッチは皮膚にある触覚センサーを刺激します。触られて気持ちいいな、という感覚を脳に伝える専用のセンサーが皮膚にあります。そのセンサーが上手く反応するために5つの触れ方のポイントがあるんです。例えば、手のひらを密着させる、人肌の温かい手で触るなどです。そうすると気持ちいいという感覚が脳に届くんです。こんな感じです。マシュマロ・タッチは、ただ触るだけでもないし、マッサージでも無いんです。」

さぁ、そんなビジネスを展開する見谷さんですが、石川県出身で、お父様のお仕事は医師だったそう。そのお父様からは小さい頃から「医者になれ!」「医療業界に進め!」と言われ続け、その反発から、故郷を離れ、医療ではなく語学を学び、大学卒業後はイギリスに留学、そこでアロマテラピーと出会います。

学生時代の見谷さん

(英国留学時代の見谷さん)

その後、日本に戻られてからはアロマセラピストとして働かれます。さらに、そのアロマセラピストを育成・指導する立場に。また、緩和ケア病棟でがん患者の方々に、アロマ・トリートメントを提供すると言う機会を、たびたび得るんですが・・・

「終末期のがん患者さんたちは痛みやしんどさから、アロマの優しい香りでさえキツいと言われました。緩和ケアでアロマの効果に限界を感じたんです。そこで、香りを使わずにそっとやさしくマッサージさせてもらったら、患者さんから『ああ気持ちいい』と言ってもらって、心から穏やかなお顔をされたんですね。香りが無くても気持ちいい。この経験から触れることに興味を持つようになりました」

そうなのです。そこから、この「触る」ことに興味を抱き、さらに研究を重ね、この「触るケア」と言うのを、もっと広く医療現場で普及させたいと考えたのですが・・・そう簡単にはいかなかった。
何があったのか?そして、それをどう乗り越えたのか?
番組では“その瞬間”を切り取って、こんな風にラジオドラマ風にお伝えいたしました。

「やった!看護師の方々から、この触れるケアを一緒に研究しましょう、
と声をかけられた。患者の皆さんからは評判がいいし、これで、本当に体に
良いと言う結果が出れば、医療現場に胸を張って勧めることが出来る」
貴代は、そう期待に胸を膨らませたんですが・・・

「えっ、私に何も肩書がないから、一緒に研究は出来ないって。そんなぁ」
結局、一介のアロマセラピストでしかない貴代の話を、医療現場では、誰も
真摯に耳を傾けてくれない。緩和ケア病棟での施術もボランティアの域を
出ることはありませんでした。そこで、貴代は決めたのです。
「私、看護師になる!」
あれほど、父親に勧められながらも拒否し続けてきた医療従事者の資格を
取得することにしたのです。

それは42歳での決断でした。自分の娘と同じような年代の子供たちと平日は、一生懸命学び、土日は個人事業主としてアロマテラピーで学費を稼ぐ
と言う日々を卒業まで4年間続けます。
そして、今ビジネスの柱となっている「マシュマロ・タッチ」の、その体に与える効果の検証を卒業研究とし、その内容が面白いと教授に認められたことで、卒業後さらに1年間研究を続け、ついに、その効果を学会も認めたのです。今回のジャンヌダルクは、様々な回り道の末に、不断の努力と、
父親への対抗心から誕生した起業家なのです。

いかがですか?人間、いくつからでも挑戦は出来るんだなぁと改めて思わずにはいられません。
ところで、見谷さんの研究によると、マシュマロ・タッチを受ける前と後で、心理面で不安や緊張、抑うつ、怒りなどが軽減したことが明らかになり、精神的なストレスの軽減には、凄く良いことが証明されたのです。
そうそう、もう一つ気になったのは、お父様のこと。今の関係は?

見谷さん介護施設 (2)

(見谷さんのお父様)

「若い頃は父への反抗心はありましたが、今、自分がこうやって、一つの仕事をしていくなかで、独立して起業して立ち上げの大変さとかを知り、父の偉大さを感じています。」

本当に、人生、そして、起業はドラマですよね。
さて、見谷さんは、この「触る」と言うことの可視化に、今、努められています。実際、ある程度は実現しています。さらに、研究・開発が進めば、心地よいタッチの、そのデータ化が出来る日がやってくる。となれば、このマシュマロ・タッチをもっと様々な場所で再現することが出来ると言う訳です。

見谷さん介護施設 (1)

優しい社会の一歩に!いえ、ビジネスの可能性としても非常に大きいものがあると思いますよ。見谷さんの今後の活躍に注目していきましょう!
見谷さん、番組出演本当にありがとうございました。
さらに見谷さんからはプレゼントも頂戴しました。
見谷さんが共著者の一人である本「看護にいかす 触れるケア」です。

見谷さんの本

そうそう、西田さんが持っておられる、この本がそうです。
確かに専門的な部分も多いんですが、写真やイラストも豊富です。ハンドマッサージの仕方など、非常に分かりやすく解説してくれています。
この本を3人の方にプレゼントしていただけることになりました。
プレゼントご希望の方はウメダFMのプレゼントフォームからお申し込み下さい。
https://www.be-happy789.com/

そんな見谷さんが「ここぞ!」と言うときに聴かれる曲は、馬場俊英で、「スタートライン」♪だそうです。その中の「信じることをやめないで」「チャンスは何度でもある」「決めた道を行くしか無い」と言う歌詞に、看護師の勉強をされておれる際、何度もくじけそうになった時に、元気をもらったそうです。

さぁ、ボクも、この曲を聞いて元気を貰おうっと!

さて、次回の放送は、3月4日(金)です。
どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

アイグレー合同会社
https://aegle-llc.com/



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