車椅子ダンサー・MIHOの 「二度目のガンになりました。で、それが、なにか!?」

~#11 皆さんにお伝えしなければならないこと~

「二週間半ですかね、入院していたのは」

少しご無沙汰しておりました。と言うのも、この物語のヒロインで、元車椅子ダンスの日本チャンピオンMIHOさんは、4月27日から5月13日までの二週間半の間、入院を余儀なくされていたからです。前回のこのコラムで、MIHOさんはこう言っていました。

「腰やら、足やらが、もう痛すぎて、痛すぎて。一日、耐えて、耐えての毎日です」

ボクらはそれを、MIHOさんの側弯症が原因だと思っていました。
でも、それは、違っていたのです。その痛みの原因は、結局、ガンが再発していたからです。ガ~~~~~ン!!!
って、そんなに軽々しく発表する場合ではない、と言うことは、もちろん私・黒子も重々理解しておりますが、反対に、重々しくは発表したくない、と言う複雑な気持ちをご理解いただければ幸いです。
実は、今年はじめに「リンパ節が怪しい」と医師からは言われていました。そこで、三ヶ月間要観察となり、その三ヶ月後に、検査に行くと「これはまずい!即、入院!!」と言われたのです。MIHOさんが腎細胞癌の摘出手術を受けたのは、去年の6月。僅か半年で、再発の可能性が疑われ、その疑いが、実際に確証になるまでに僅か三ヶ月。ガン再発と言う診断を下された際のことをMIHOさんは、こう振り返ります。

「先生(医師)たちは、『異常に早い』ばっかり言うて、私にしたら、そんなこと“知らんがな(怒)” と言う感じでしたよ」

そりゃ、そう思いますよね。この後も、色々と、少しヘビーな情報を皆さんにお伝えしなければならないのですが、その前に!まず、こちらの写真をご覧下さい。そこまで、深刻に、いや深刻は深刻なんやろうけど、まぁ、まずは、この写真を見て下さい。

図1

退院後、初めて行ったZOOMでのインタビューの様子です。
MIHOさんは言います。

「普通、普通な感じです」

たしかに、普通!

「吐き気とか、脱毛もないし、食欲とか全く問題ないです。何にも変わらない。好きなもの食べていますよ」

図3

「家に帰ってからは、ゴロゴロ、ゴロゴロ。ずっと動画見てます。韓国ドラマ!(笑)」

確かに痛み止めは服用されていますが、入院前よりは、随分マシになったと言います。では、入院中に何が施されたのか。
実は、ガンの摘出手術は行われなかった。また、放射線治療も行われませんでした。その理由は後日ご説明するとして、彼女が受け始めた治療は・・・
「免疫チェックポイント阻害剤治療」なのです。
えっ?それ何??とお思いの方もこのお薬の名前はご存知でしょう。
「オプジーボ」。
そうです、MIHOさんは最先端治療によりガンと闘うことになったのです。
ボク・黒子は、思わずこう言いました。
「長い闘いになりますね?」と。
MIHOさんは「そうですね」と頷かれました。
さらに、ボクは、こう続けました。
「MIHOさんって、こうした事態でも動じませんよね。不思議な人ですよね?」
MIHOさんは、こう答えました。

「よく言われます!(笑)」

引き続き、MIHOさんの頑張りを、皆さん、応援して下さい。

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