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【二兎を追う元タカラジェンヌ】(9/25OA)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)

苺:さ~て、今週のニュースは?

大:女性にとって宝塚歌劇って憧れの舞台ですよね?しかしその歌劇団に入るには、まず宝塚音楽学校に入学を果たさなければならず、そこには相当な努力が必要で、毎年、その合格発表のシーンはニュースにもなっています。

苺:宝塚音楽学校の合格率って、低くても15倍と言う超・狭き門なんですってね。

大:その超難関の宝塚音楽学校に2019年に合格した奥村幸加さんを先日取材してきました。

苺:ここに写真があるんですが、可愛いらしい人ですね。大谷さん、ドキドキされ、心拍数や血圧が上がったんじゃないですか?

(奥村幸加さん)

大:はい!“おじさん”的に言えば、鼻の下が普段の倍の長さだったと思いますが、この奥村さん、中学1年生の頃からタカラヅカに憧れ、その受験に向け、学校の勉強だけでなく、クラシックバレエやジャズダンスに声楽にピアノと様々な習い事をし、中学3年生から試験に臨むんですが、超狭き門、最終までは残るものの、そうやすやすと合格することは出来ず、受験資格最後の高校3年生の時にようやく念願を達成したのです。

苺:凄い努力と、根性ですよね。そして、ついに憧れの舞台に立ったと言うことですね。

大:はい!「静乃めぐみ」と言う芸名で娘役として2021年3月に宝塚歌劇団に入団し初舞台を果たすんですが、今年5月23日に退団されました。

苺:えぇ~、丸2年だけ!もったいない!

大:そう思いますよね。しかし、奥村さんはこうおっしゃいました。「小学生の頃から10年ほど一生懸命芸事に取り組んで、宝塚の大劇場・小劇場で何作かに出演し、自分の中では一つの区切りがついた」「以前から退団後は社会で働ける女性になりたい」と言う思いがあったと言うことです。

苺:なるほど!タカラジェンヌから、次は、社会で働ける女性に、まさに二兎を追おうとされたわけですよね。

大:その通りです。しかしタカラヅカと言うある種閉ざされた、それも、やっぱり日常とかけ離れた世界で過ごされてきたわけですから、年齢的には大学を卒業して社会に出る年齢だったにもかかわらず、キャリア教育など一切受けておられない。ですから、そもそも社会にどんなお仕事があるかも分からなかったそうです。

苺:そりゃそうでしょ~ね~

大:しかし、そこに手を差し伸べたのが大阪にあるコンサルタント会社「キャリアンヌ」の代表の三品香さん。彼女とはボク古くからの知り合いなんですが、その彼女が、スーツ選びから始め、パソコンをまず準備するようアドバイスをし、そのパソコンの使い方までレクチャーをしたそうです。

(写真左:「キャリアンヌ」代表・三品香さん)

苺:パソコンも持っておられなかったわけですか?そりゃ、歌劇団では必要ないか・・・

大:さらに三品さんは自らの取引先にまで奥村さんを連れていって、働く現場を見せたり、インターシップ先を紹介したりと全面サポート。面白かったのがこれまで奥村さんは娘役だったので、普段でも可愛いワンピースなどが多く、リクルート用スーツのパンツ姿の自分がとても新鮮だったそうです。

苺:まさにゼロからの挑戦だったんですね。

大:そこでインターシップ先も、中堅企業から中小企業、あるいは士業の事務所など様々な規模の企業を訪問。体験する職種も、ホント様々なお仕事を体験されたそうですが、奥村さんも「最初から何も決めずに、真っ白な心持で、何が自分に合うかを見極めよう」と言う心構えで挑戦されたそうです。
例えば、「デスクに座ってする事務のお仕事なんか、これまで毎日踊り歌い続けた私に合うんかなぁ~?」と思っていたものが、「ありゃ、意外と心地いいなぁ」と思ったそうです。

(インターシップ中の奥村さん)

苺:この番組では何でも言っていますが、やっぱり「やってみないと分かんない」と言うことですよね。そして、奥村さんの場合は何と言ってもタカラヅカでの経験と言う大きな武器がありますもんね。

大:しかし奥村さんはこうおっしゃいました。「不安はある。不安があるからこそ、今の自分にどれだけ自信が持てるかが大事」と言う事です。実際、タカラヅカのトップの皆さんもそうで、だから、たゆまぬ努力がいる。自信がないと言うのが前提とおっしゃっていました。求職者の皆さんも、不安だと思いますが、不安だからこそ、自信を持てるよう日々精進していっていただきたいと思いました。

苺:なるほど、不安だからこそ、自信が持てるように努力をする。名言いただきました。(笑)で、結局、奥村さんは就職先は決まったんですか?

大:インターシップを経験した製薬会社の秋採用の就職試験に見事合格されたそうです。本当に、おめでとうございます!

苺:素晴らしいですね。では、ここで一曲お聞きいただきましょう!今日はやっぱりこの一曲。宝塚歌劇団を象徴するこの歌「すみれの花咲く頃」♪

CARRIANNE – ブランドプロデュース 株式会社キャリアンヌ

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