【NPOの新たな挑戦！】（8/07OA）
毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび＋」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
（苺：苺菓しえりさん 大：大谷邦郎）
苺：さ～て、今週のニュースは？
大：今年の1月から、こんな仕組みが存在することをご存知でしょうか？
ソフトバンクの利用者で携帯料金の支払いが遅れた人に向けて、ショートメッセージで、生活保護などの支援情報が届けられるというと言うものです。若い世代の方々にとって、生活必需品である携帯電話の料金が未払いと言うのは、もしかしたら由々しき問題が発生しているのでは？生活に困窮しているのでは？と言う非常に鋭い観察から出来上がった仕組みなんですが、この仕組みが、ソフトバンクだけでなく大手キャリア4社すべてに導入され、
今月から適宜開始されるそうです。
苺：それは、良きアイデアですよね。
大：そのアイデアの発案者が、このコーナーでも以前ご紹介したことがあったかと思うんですが、「ホームレス状態を生みださない日本にするために」と言うことをミッションとして掲げておられる大阪の認定NPO法人「ホームドア」です。数多くのホームレス状態の方々を支援しているからこそ出てきたアイデアと思うんですが、それだけに今、若者でも困窮していると言う厳しい現実が、そこにはある訳なんですよね。
苺：そうか！だからこそ若者に、生活保護の情報が必要だと言うわけなんですね。
大：そこで、今、「ホームドア」では、何とも大胆なプロジェクトを進めています。
苺：大胆な？どんなプロジェクトなんですか？
大：場所は言えませんが、大阪のある場所にあるビル一棟を買い上げ、そこにネットカフェや友人宅を転々としている若者や、家賃滞納で家を出ていかなくてはならなくなった世帯の方々、また国籍や障害、年齢が理由で一人暮らしが困難になった人々を受け入れようと個室のシェルターを、今、設置しようとされています。
苺：個室の！それは凄いですね。
大：確かに行政でもそうした緊急避難用のシェルターは用意されているんですが、大部屋なんだそうです。そこに家族では難しいし、「個」を大事にする若者も、そうした場所は敬遠しがち、障害のある人はなおさらだと言うことで、「ホームドア」が何と5億円で、その場所を買い上げたそうです。
苺：5億円！大きな投資ですよね。
大：本当にＮＰＯ法人にしたら実に大きな投資ですよね。ボクは本来は、これは行政の仕事であって、ＮＰＯのやるべき範疇を超えているのではないかと思います。しかし、現実に今、目の前に助けを求めて相談をしに来る人がいる状態だと言うことですので、その目の前の人たちのために、何かしなければならないと思われたんでしょうね。いや本当に頭が下がります。
苺：でも、もう一回言いますが、5億円！本当に大きな投資ですよね。
大：1億円が自己資金、そしてもう1億円が助成金、そして3億円を借金で、と言うことになるんですが、借金ですので、それは返していかねばならない。さぁ、どうすればいいか？
苺：どうされるんですか？
大：これは、ズバリ寄付集めですね。「ホームドア」ではまず企業に設立基金スポンサーになって下さいと呼び掛けておられます。しかし、株式会社になると株主への説明責任が問われるので、正直、なかなか企業からの寄付は集まっていないそうです。であれば、この番組をお聞きになっておられるオーナー会社のオーナーの皆さん、ご検討されてみませんか。大きな社会貢献を果たすことが出来ますよ。今どきの若者は社会貢献に積極的な企業に就職しようとしますから、回りまわって自社の人手不足の解消に繋がるかもしれません！
苺：企業のように大きな寄付は出来ないけれど、と言う個人であっても寄付は出来るんですか？
大：もちろんです！この施設の運営を支える個人サポーターも今新たに募集しておられます。詳しくは「ホームドア」と施設名である「アンドベース」でご検索下さい。
苺：では、ここで一曲お聞きいただきましょう。
この曲のタイトルのような世の中にいいなぁ、と言う願いを込めて
JUJU で 「やさしさで溢れるように」♪
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