出でよ！ジャンヌダルク！！　＃２

ゲスト：チアフル株式会社・代表の松本梓さん

7月から始まりました新番組（毎月第一金曜日・午後7時～）
「出でよ！ジャンヌダルク！！～女性経営者が未来を変える～」。
https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、
お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
番組2回目のゲストは、自然素材 100%の入浴料「お風呂のハーブ」・iwajiwaの企画販売などを行うチアフル株式会社・代表の松本梓さんです。
（写真、真ん中）

松本さんの経歴は、こちら！
1985年の生まれ。神戸大学法学部を卒業して大手住宅メーカーに入社。
そこで、東京と大阪を行き来したり、全国の地方を訪れたりする中で「都市と地域のバランス」をとることが、 日本をもっと元気にすることに繋がるのでは、と考えるようになる。
2016 年、起業準備ほぼゼロで、チアフル株式会社を設立。
自社ブランド「jiwajiwa」(じわじわ)を立ち上げる。
自然素材 100%の入浴料「お風呂のハーブ」の企画販売を通じて、地域の農林産品に新しい販路を作り出し、障がい者や高齢者、在宅ワークのママと共にものづくりをする取り組みを続けている。ほか、デザイン事業やアートコンテンツプロデュース事業を行い、観光ツアー事業の準備中。
https://www.jiwajiwa.jp/

松本さんは、上記のように、大学を卒業し、誰もが羨む大手住宅メーカーに入社しますが、1年目から、「新しい家を建てては売り、建てては売る繰り返し。その一方で、中古住宅は増加の一途。森林伐採も増えていく。これでは地球は続かないのでは？」と思うようになったそうです。もう一度書きますが、入社1年目からです。その後、営業から、宣伝へと異動しますが、
29歳の時にふと、こう思ったそうです。
「お給料も、そこそこ貰っている。夏と冬にはしっかりボーナスも出て、それで何を買おうかなと毎回楽しみ･･･と言うそんなサイクルに飽きたと言うか、この檻の中から出て行ってはダメだけれど、出ていかない限りは、餌はあげるよ、と言われている気がしちゃったんです」
そこで、その檻から出るには、「会社から飛び出すしかない、起業するしかないのかなぁ」と、漠然と思い始めますが、そんな覚悟も資金もない。しかし、そんな時、たまたま見ていたテレビの経済番組に出演されていた、とある会社の社長の発言にビビツ！と反応します。社長はこう言ったそうです。「地方から日本を元気にしたい」と。その言葉に、松本さんは、はまった！この会社で働きたいと思うようになったそうです。そして、その会社を検索してみると、なんと、起業家採用と言う枠があり、ビジネスプランが認められれば、1000万円を出資する、と言うではありませんか！
さぁ、松本さんは、どうする？
いよいよ「ジャンヌダルク誕生」のその瞬間が来ます。
番組では、それをドラマ風に紹介しています。その台本がこちらです。

「1000万円、出資するよ」
社長は、あっさり、そう言いました。
「君の事業計画が、いいとか、悪いとか、そう言うところを見て言っている
んじゃないんだ。君なら、この事業を最後までやりきれるんじゃないか
と言う、その熱い気持ちに、出資するんだ」
そう言われてから、梓は、起業に向けて、初めて、真剣に悩みました。
今のままなら、多分終身雇用で、そこそこの給料を貰い、年金も貰って、
老後も安泰。普通の幸せを手に入れて、そして、死んでいけるに違いない。
しかし、それで本当にいいのか、と悩んだのです。
そこで、身内や、先輩、友人たちに相談するんですが、
相次いで言われたのはこの言葉でした！
「どうして？」「なぜ？」
「仕事は時には嫌になることもあるけど、ちゃんとコツコツやってれば急に
辞めさせられることなんかない。しっかりお金が稼げるんだったら、
それでいいじゃないの？」と、ほぼ全員に言われたのです。
しかし、その言葉に、反対に、梓の起業のスイッチが入ったのです。
「会社に任された業務範囲の仕事を、後３０年続けるのか？それよりも、
失敗する可能性があったとしても、自分が“こうだ！”と思う製品や
サービスを提供することに思いっきりチャレンジする方が、満足して
死ねるんじゃないか。とにかく、最低３年はやってみよう」
と決意したのです。
その後の行動は早い！
「やりたいことが出来ました」と会社に退職希望を提出。
会社側は、あまりの唐突さに驚き、慰留に努めますが、それを振り切る
形で、その年の１２月には退社。彼女は、会社にこう言ったといいます。
「私、やってみたいんです！」と。
今日のジャンヌダルクは、こうやって誕生したのです。

いかがですか？
起業へのキッカケは、どこに潜んでいるか分かりませんよね。
テレビを見て、ビビッと来て、行動を起こし、悩み、決断する。
その期間は、ほんの数ヶ月ですが、実に濃密な数ヶ月だったに違いありません。そして、彼女はこう言いました。
「結局、いくら考えてみたって、やってみないと分からないじゃないですか。やって後悔するか、やらずに後悔するか、そこに尽きるな、と。なので、今回の申し出をスルーして、今の会社に勤め続けると、絶対どこかでやっておけば良かったと言う気持ちが湧いてくる。なので、このタイミングを逃してはならないなと思って、やります！と言ったのです」
そう話す、松本さんの顔は、本当に清々しかったです。
松本さん、お話しをお聞かせいただき、本当に、ありがとうございました。

また、松本さんからのプレゼントもあります。
「レモングラスのハーブティーと柚子のお風呂セット」を3人の方に！
ウメダＦＭのホームページの「プレゼント」ページから、そこにリクエストしたい番組の欄がありますので、「出でよ！ジャンヌダルク！！」を選んでいただいて、必要事項を記載してご応募下さい。
ちなみに、松本さんが、「心を落ち着ける」時に聞く曲は・・・
荒井由実さんの「やしさに包まれたなら」♪でした。
次回の放送は、9月4日（金）です。お楽しみに！(*^_^*)