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株式会社tent tent 小西 恵子さん #37

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。7月のゲストは、株式会社tent tent(テント テント)の代表取締役社長 小西 恵子さんです。

(写真真ん中:小西恵子さん)

さて、まずは、株式会社tent tentを起業されたのはいつで、どんな事業をされておられるのでしょうか?

「起業したのは2020年7月。メインで行っているのは『おでかけわんこ部』と言うメディアを運営していて、ワンちゃんのおでかけ情報を発信しています」

実は、「わんちゃんとお出かけ」と検索すると、まず、このサイトが出てきます。実際、インスタグラムのフォロワーは6万2000人、webサイトは月間80万PVと言う人気サイトなのです。

(おでかけわんこ部HP)

「うちのサイトの特徴としては、ワンちゃんと行ける宿泊施設やカフェをメインで紹介しているんですが、その情報を実際の飼い主様から提供いただいているので、非常にリアルな写真や感想とともに、部活動のようにみんなで情報を提供しあってコンテンツにしています。実はこの社名も、インスタグラムなどで点在している皆さんが発信されておられる情報を“点と点と”で結び合わせていくと、皆さんにとって有益な情報になるんじゃないかと思って付けたものなんです」

なるほど!ここまで来ると、もう完全な“メディア”となり、多くのペット関連企業からも注目されて広告収入が入って来ると言うのが、この会社の収益構造。ペット市場は今後も拡大していくことが予想されることから、ますますの発展が期待されるところです。
ところで、小西さんの出身は滋賀県。高校までは、この滋賀県で過ごされ、大学は関西大学の商学部に。そして大学卒業後は、三井住友銀行に入行されます。さて、そこでは、どんなお仕事を?

「主に個人向けの融資の仕事をしていました。6年間」

その後、自分の新たな可能性を探りたい、培っていきたいと転職し、web制作会社に入られるんですが、この期間にプライベートでショッキングなことが続きメンタルを害され、実は、3年程、在宅勤務を交えながら、職場には、まぁ何とか行けるものの、その他は、何にもしたくない、出かけたくないと言う「ほぼ引きこもり」状態に陥ったそうです。
 
「自分自身、希望が持てないと言う時期でした。会社と家の往復ぐらいで、どこかに出かけようとか、楽しいことを考えることが全然出来ないと言う時期でしたね」
 
しかし、3年もそうした状態だと、流石に「これじゃぁダメだ」とご自身で思われ、ライターだったりwebを使った広告の仕方を学ばれます。そこで、実際自分が書いたものによって、収入を得ることが出来た。すると、たとえ僅かでも収入があると言うことで、それまで劣等感だらけだったところから、次第次第に自信も回復されていったと言います。
そこで何について書かれたかと言うと、当初からワンちゃん情報についてだったんですが、それは何故かと言うと・・・

「引きこもっていた時期に、周りも、そして、親も心配し、私が元々犬を好きなことを知っていたので『ワンちゃんを飼ったらどうだ?』と言ってくれて、実際、迎い入れました。その時まで引きこもっていたので、上手に笑ったりすることなど出来なかったのに、その“きなこ”(小西さんの愛犬の名前)を、初めて腕の中で抱きしめ時に自然と笑顔が出たんです。その時、もの凄く愛情が生まれた。やっぱり私はわんちゃんが大好きなんだと分かったんです」
 
そこで、ワンちゃんの情報を伝えたいと初めから思ったそうです。さらに自分の伝えたいものをもっと伝えたい、ならば自分のメディアを作りたいと個人事業主として2019年の7月からサイトを立ち上げるんですが、そこから何故、株式会社を立ち上げるまでに至ったか?番組では“その瞬間”を切り取って、ラジオドラマ風にお伝えいたしました。
出でよ!ジャンヌダルク!!その誕生の瞬間です。

「う~んありがたいことに企業さんから色々なお話を頂戴するようになったけど、やっぱり、個人事業主だと企業さんは二の足を踏む感じ。信頼度が、足りないのかしら・・・」
そんな折、株式会社化へと、恵子の背中を押すある出来事がありました。
それは、彼女の事業や、コロナ禍で苦しむドッグラン業者や、ホテル業界に
対して行っていた彼女の支援について取材してくれた記事が
大手新聞に掲載された時でした。
 
「え~え~、私の肩書が・・・愛犬家となってる」
確かに「個人事業主」なので、この記事を書いた記者は、こう書いた方が伝わりやすいと考えたのかもしれません。しかし、恵子はこう感じたのです。
「愛犬家だと、ニュアンスは、やっぱり、違う。この事業の社会的認知度をもっとあげたい。ならば、法人格をもって、ちゃんとビジョンや志を示したら、伝わり方は変わるかも?」
そう考え、法人化の検討を始めます。
しかし、一方で恵子は、こんな不安を持ったのです。
「私でやれるのかな?」「そもそも、メチャクチャお金、かかるのでは?」
さて、実際、立ち上げてみると・・・
 
「あれ?お金ってそんなかからないのね」
彼女の心配は杞憂に終わりました。
そして、この起業により彼女が最も得たものは「自信」でした。
彼女は、改めて、今後のビジョンをこう語ります。
「ペットと共に在る。それが当たり前の社会に。」
ほぼ引きこもりの状態を経て、自信など全くなかったジャンヌダルクは、
愛犬から力を貰い、愛犬とともに、新たな社会の創造に着手するのでありました。

小西さんは、書くこと、起業すること、そして株式会社化することで、その度ごとに自信をつけ、大きく変わられていったのです。
続けてこう話されました。

「何よりも自分の居場所が出来たと言うか、自分に肩書が出来てやっていくと言う道筋が出来たので、その先一年後二年後が楽しみになると言う人生に変わりましたね。そう言う意味では会社に私も感謝しています」

そして小西さんは、今後のビジネスの展開をこう描いておられるのです。

(ビジネスコンテストに登壇する小西社長)

「今年中にウェブサイトは100万PVは行きたい、そして3年以内には300万PVになって、ワンちゃんとのお出かけのポータルサイトのようになりたいと思っています。」

しかし、小西さんが一番重要視していることはドラマの中にもありましたが「ペットと共に在る。それが当たり前の社会に。」と言うこと。
では、もう少し詳しく具体的にご説明いただくと・・・

「日本では、ペットであるワンちゃんは、まだ“モノ”として扱われている。飛行機に乗る時も貨物室に預けなければなりません。しかし、世界に目を向けると公共交通機関にワンちゃんが普通に乗っている、レストランでも、普通に一緒に同席している。日本でもペットはモノではなく生活を共にする家族の一員として暮らしの選択肢を増やしたいと考えています。しかし、それはワンちゃんを飼っている人だけではなく、ワンちゃんを飼っていない人にとっても、当たり前、違和感のない世界にしたいな、と思っています」

そのために必要となるのは飼い主のマナー。オムツなどのマナーグッズをもっともっと知ってもらうようにするであるとか、躾イベントなども手掛けていきたいと意気込んでおられます。
さぁ、そんな小西さんに「ペットとは?」と言う質問を最後に投げかけてみたんですが、その答えは?

「愛情の塊かな、と思います。私自身も“きなこ”を迎えることで心がほぐれていって、元気になりました。“きなこ”から愛情を凄く貰いました。まっすぐな愛なんですよね、今そこにある愛。貰うものも、それに応えてあげることも、凄く大きいんじゃないかな、と思います。愛が行き来する。愛の与えあい、かと思いますね」

確かに!よ~く分かりました。
ところで、小西さんが「ここぞ!」と言う時に聞かれる曲は、
あいみみょん で 「マリーゴールド」だと言うことでした。
いやぁ~本当に興味深いトーク、小西さん、ありがとうございました。

次回は、どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

【参考】
おでかけわんこ部 | 愛犬とのおでかけスポット(カフェ・宿)を紹介 – 「きみのワクワクは私のHappy!!」をコンセプトに全国の飼い主さんから届いたわんこokのカフェや宿のレポートや、おすすめの犬グッズを紹介します (odekake-wanko-bu.com)


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