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【引きこもりからの脱出】(4/17)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)

苺:さ~て、今週のニュースは?

大:う~ん、今日は、“なんだかなぁ~”と言うこんな数字からご紹介しましょう。146万人。兵庫県の人口より少し少ない程度かと思いますが、さて、これは何の人口かと言いますと、「自室からほとんど出ない」などの状態が6か月以上続いている、いわゆる「ひきこもり」と見られる15歳から64歳までの人の数なんです。先月末に内閣府がそう発表しました。
こども・若者の意識と生活に関する調査 (cao.go.jp)

苺:15歳から、と言うことは子どもを含まないで、それだけの人がひきこもり、と言うことですか?

大:その通りです。15歳から64歳と言うのは生産年齢と言われ、生産活動において中核の労働力になる人々のことを言うんですが、その人々の実に2%、50人に一人がひきこもりだと言うことですね。

苺:学校で言えば2クラスには一人以上はいる、と言う感じですよね。
  ひきこもりのキッカケと言うか、理由は明らかになっているんですか?

大:この時期の調査でしたので「コロナで外出が制限されたことがキッカケ」になった方が多かったようですが、それ以外では「就職が出来なかったから」とか「職場の人間関係になじめなかった」あるいは「退職したから」など、仕事が理由と言う場合も多いようです。

苺:では、その「ひきこもり」から脱出するための特効薬のようなものはないんでしょうか?

大:残念ながら特効薬などはなさそうなんですが、今日は、ある人のエピソードをご紹介しようと思います。「おでかけわんこ部」と言う、今、人気急上昇中の「愛犬とのおでかけ情報メディア」を運営する株式会社テントテントの小西恵子社長の体験談です。

(株式会社テントテント/小西恵子社長)

彼女は、大学を卒業後、大手銀行やIT系ベンチャー企業でバリバリ働いておられましたが、健康を害し、続けざまにメンタルもダウン。仕事だけは在宅勤務などを併用しながらなんとか続けることが出来たものの、それ以外は一切動けない。そんな自分が嫌で、劣等感ばかりが募り、最終的には「ほぼひきこもり」と言う状態に陥ってしまったと言うことでした。

苺:でも、今は、社長さん、と言うことですよね?どうやって、その「ほぼひきこもり」の状態を抜け出せたんですか?

大:2つ要因が考えられるそうです。一つは時間!

苺:時間?

大:そうです。この「ほぼひきこもり」の状態は3年続いたそうですが、となると、流石に「自分でも何とかしなければ」と言う思いが出てくるそうなんですよね。時間は相当かかるけれど、時間がやはり一番の薬のようですね。そして、そのタイミングで重要な役割を果たしたのが、ペットのワンちゃん、と言うことでした。

苺:ワンちゃんが、救世主?

大:犬を飼っていると、どうしても散歩に行かねばならないじゃないですか。じゃぁ途中のドッグカフェで一服しようか、となる。そこで、他のお客さんから「可愛いワンちゃんですね。犬種は何ですか?」などと聞かれると、大好きなペットの話なので、そこでは会話が出来る、みたいなそんな小さな成功体験を重ねていくうちに、抜け出すことが出来たと言うことでした。ですから、小西さんは、ひきこもっている当事者には「自分のことを話さないで済む場所に行こう」そして周囲の人たちには「どうでもいい会話をしてあげて下さい」とのことでした。意外でしたけど、面白いアドバイスだ
なぁと思いましたね。

苺:いやぁ~、それは「あり!」ですよね。
大いに「どうでもいいこと」を話し合いましょう!(笑)
では、ここで一曲、お聞きいただきますね。
Little Glee Monster で 「世界はあなたに笑いかけている」♪

tent tent – 株式会社tent tentの公式サイトです (tent-tent.jp)

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