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出でよ!ジャンヌダルク!!#6

株式会社With Midwife(ウィズミッドワイフ)岸畑聖月代表取締役

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
番組6回目のゲストは、助産師と、そのサポートを必要とする女性たちを繋ぐプラットフォームを提供しておられるWith Midwife(ウィズミッドワイフ)の代表取締役・岸畑聖月さんです。

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(写真、真ん中)

実は、岸畑さん、なんと14歳の時から、助産師を目指し、さらに、助産師のための助産師になるんだと、早くから起業を考えていたと言う、“早熟”で、
かつ“有言実行”の起業家なんです。
なぜ、そんなに早い時期から、助産師を目指されたかと言うと、ご本人が大きな病気を患われ、「命」と言うことを真剣に考えられたからこそ。また同じ頃に、子どもへの虐待の一つ「ネグレクト」と言う事態を目の当たりにされたことから、「医療行為だけでなく、医療の前に救える命があると気付いたからだ」とおっしゃります。
その思いは、時が経っても変わらず、岸畑さんが14歳の時に描いた「夢」は、ただ単なる「夢」じゃなく、明確な目標となっていきます。
まず、香川大学医学部看護学科に入学され、卒業。そして京都大学大学院・医学研究科で学ばれることになるんですが、ここでは「経営」に関しても学ばれたとのこと。まさに、着実に起業に向けて準備を進めていかれます。
そして、大学院卒業後には、出産件数が非常に多いと言う大阪市内の総合病院に就職され、現場での経験を重ねていかれます。この時点では、ここから10年後ぐらいに起業出来れば、と思っておられたそうですが、実際は、僅か3年で起業されます。決して、病院での助産師の仕事が嫌だったわけじゃない。それどころか、大変充実した日々を過ごされていたにもかかわらず、です。

岸畑君フェースガード

では、なぜ、岸畑さんは予定よりも早く起業されたのか?
起業しようと決意されるその瞬間とは?
番組では、それをドラマ風に紹介しています。その台本がこちらです。

「楽しい!」
それが、助産師として病院で働いている時の、聖月の率直な感想!
しかし、その一方で、こうも感じ始めていたのです。
「でも・・・私・・・これで良かったっけ?」
「あかん!あかん!あかんよね!」
聖月は気づきました。安定した生活は、向上心や野心が失われていくと。
学生時代と違って、社会人には進学や卒業、入学と言った節目がない。
それだけに、自分が成長しているかどうか分からない。
「早く次のステップに行かなくっちゃ!」
そこで、思いついたのが、異業種交流会への参加です。
しかし!

「私が、異業種交流会に出席?まるで場違い!超・緊張する」
けれど、聖月は、こうも思ったのです。
「私は、今、不安定。起業をしたいけれど、まだ何も準備が出来ていない
と言うか、何を準備したらいいかも分からない。ならば、もっと不安定なところ、居心地の悪いところに足を踏み入れてやれ!そうすれば、一歩を踏み出さない訳にはいかなくなるはずだから」
この作戦は、ズバリ成功します。
その交流会で、話を聞いてもらった中小企業診断士から
「あなたの考えていることはビジネスになる。
まずは、このビジネスコンテストに参加してみれば」と勧められるのです。

「みんなキラキラしてる」
ビジネスコンテストのパンフレットを手にした際に、聖月は、そう思いました。そして、そのコンテストに応募。そこで、起業家の先輩や、聖月と同じく起業家を目指す仲間たちと、何度も何度も自らの事業構想について語り合います。そこで、必ず問われたのが「何故、貴女がそれをするのか?」と言う質問。その質問に答えていくうちに「漠然」としていた起業と言う目標が
いつの間にか「必然」へと変わっていったのです。
そして、そのビジネスコンテストに出場して僅か数ヶ月後に、聖月は病院を辞め、起業を果たすのです。
聖月は言います。この数ヶ月間で、起業への覚悟が醸成されていったと。
今回のジャンヌダルクは、自らを知り、自らを奮い立たせることによって
誕生した“超前向き起業家”なのです。

いかがですか?ボクは番組内で、岸畑さんのことを称してこう言いました。
「立ち止まれる勇気」「自分を客観的見ることが出来る能力」が凄いと。
そして、この台本の中にも紹介していますが、
「私は、今、不安定。起業をしたいけれど、まだ何も準備が出来ていない。
と言うか、何を準備したらいいかも分からない。ならば、もっと不安定なところ、居心地の悪いところに足を踏み入れてやれ!そうすれば、一歩を踏み出さない訳にはいかなくなるはずだから」
この部分、凄くないですか?
この発想には、ホント恐れ入りました。こうした強さが、起業家にはやっぱり必要なんだと思いました。

岸畑君 講演風景

さて、今後の事業展開について、岸畑さんはこう述べられました。
まず助産師のコミュニティを拡充して、全国の助産師さんを、さらに元気づけたい。そして、そうした助産師さんと社会をより繋ぐプラットフォームを構築していきたい。また、「顧問助産師」と言う形で、企業と助産師をマッチングすると言うか、介入をして、そこで働く方々の妊娠・出産をサポートするだけでなく、健康面全般をサポートするビジネスを、もっともっと広めていきたいと熱く語っておられました。
と言うことは、そこで助産師さんに相談を寄せるのは、女性だけに限らないわけですよね。実際、男性からの相談も寄せられている、とのことでした。
助産師さんの活躍の場は、確かに今後ますます広がる可能性を感じることが出来ました。
岸畑さん、引き続き頑張って下さい。その事業、大変注目をしていますし、大変期待もしたいと思います。
(株式会社With Midwife https://withmidwife.jp/
さて、そんな岸畑さんに、今後起業を目指している方にアドバイスをお願いすると「まず、動いてみること!」とキッパリおっしゃいました。
はい!その通りだと思います。
岸畑さん、お話し、ありがとうございました。

ところで、岸畑さんが、「ここぞ!」と言う時に聞く曲は?、とお聞きしたところ、Superflyの「輝く月のように」とお答えいただいたんですが、その理由がこちらです。
「番組の中では、(貴女は)強いと何度も言っていただきましたが、私もただの女の子だし、辛いこともあるし、頑張ることが出来ないときもあるけれど、周りの方々のお陰で、私は進むことが出来ているので、周りの方々に輝かせていただいていると思うんです。その思いがこの歌には具現化されていると思います」とのこと。なるほど!確かに!
わぁ、改めて、この歌をもう一度、じっくり聞きたいと思いました。

さて、次回の放送は、来年1月15日(金)です。
新年一回目ですので、今年話題になったあの企業の、そうそう、東京本社の機能の大半を兵庫県の淡路島に移すと宣言したあの企業のトップ、そうそうかつて「ベンチャーの雄」と言われたあの方のインタビューを、たっぷり
お聞きいただこうと思っております。
お楽しみに!(*^_^*)

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