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出でよ!ジャンヌダルク!!#27

株式会社HAGI 共同経営者 
        岡本萌花さん 山本あかりさん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
9月のゲストは、現役の大学生で株式会社HAGIの共同経営者、岡本萌花さんと山本あかりさんです。

写真、前列 左が山本あかりさん 右が岡本萌花さん

まずは自己紹介をお願いいたします。

「近大経営学部3年の岡本萌花 現在21歳です。」
「同じく近畿大学経済学部3年の山本あかり 20歳です」

わぁお!お二人は2001年、02年の生まれと言うことですから“21世紀の若者”、いわゆる“Z世代”。デジタルネイティブな世代で、実際、小学校の頃から「スマホ」を手にしていたと言います。
さて、早速ですが、そんなお二人が共同経営者を務める株式会社HAGIとは、何を事業とする会社なんでしょうか?

「るらるマーケットと言うフリーマーケットのイベントを関西の色々なところで開催している会社になります。最近開催した一番大きかったフリーマーケットですか?それは、和歌山で開催したもので、3000人ほどが集まるイベントを開催しました。出店数は60で、全部埋まりました」

あの~、大変“大人の質問”なんですが、その時の出店料って、いくらだったんですか?

「その時は2500円でした」

と言うことは、2500円×60ブースで・・・なるほど、一度にそれだけの売り上げが立つんだ。確かに、数を重ねれば十分ビジネスとして成り立ちますね。

フリーマーケットの様子

ところで、お二人は小さい頃はどんなお子さんだったのでしょうか?
まずは岡本さんから

「私は、小学生の頃は、友達30人くらいを公園に集めて、その先頭を行くと言うような・・・そうですね、ガキ大将タイプだったかもしれません」

では、山本さんは?

「私は、公園で、ゲームをしているような子でしたね」

そんな性格は全く違う二人が、高校の時から共通して持っていた夢が「社長になりたい!」と言うことでした。そこで、大学も「経営学部」「経済学部」を当然のように選ばれたのです。中でも岡本さんの場合は、オープンキャンパスで大学を訪れた際、こう質問したそうです。

「どうやったら社長になれますか?って。そうすると、大学側から『うちの経営学部に来て下さい』と言われたので、そうしました(笑)」

では、なぜ、そもそも近畿大学に?

「近畿大学の案内やパンフレットなどに、2025年までに起業家を100人創出すると言う目標を掲げていたので、それはいいかも、と思って」

なるほど!
全ては「社長になりたい!」と言う思いありきで大学へ進学したのです。
さて、そんな二人は、その近畿大学入学後に、いよいよ運命の出会いをするわけですが、その後、なぜ株式会社を立ち上げるまでに至ったのか?番組では、その瞬間を切り取ってラジオドラマ風にお伝えしました。題して「出でよ!ジャンヌダルク!!女子大生、起業家はこうして生まれた!」そのシナリオがこちらです。

「何これ!?折角、大学に入ったものの、コロナで全然学校に行けないじゃないの。あぁ~ヒマだ、ヒマだ、もう、嫌になっちゃう」
入学してから1か月が経った5月、二人が小耳に挟んだのが、大学主催の「起業家支援プログラム」と言うものがある、と言うこと。
二人とも、どうせ暇だからと申し込んだのですが・・・
 
「えっ!30人しか受からないの?それも、審査があるのね?でも、私も含め応募したのは200人。おっと、これは安易な気持ちでは受からないぞ」
と、二人とも、相当な思いを込めてエントリーシートを書きあげます。
その熱き思いが功を奏して無事通過。
そして、ようやく画面越しではありましたが、二人は出会い、このプロジェクトが実際始まると、二人は、早速、チームを組むのです。
その訳は?
「やりたいこと、めっちゃ似てる」。
二人は瞬時にしてそう思いました。

しかし、もちろん性格は違います。
山本さんの岡本さんへの印象は「話を回すのが上手いなぁ」と言うこと。
反対に岡本さんは山本さんに対して持った印象は「よく話を聞いてくれるなぁ」と言うことでした。
 
そんな二人は、さらに、別のプログラムで30万円の賞金をゲット。
そのプログラムでは、賞金は、そのまま司法書士のもとに回り、自動的に
株式会社の登記が行われました。まさに、あれよあれよ、と言う感じで
二人は夢だった「社長」の肩書を手にいれるのです。
もちろん、その後、事業もしっかりと手掛け、今では15名ほどの学生が
インターンシップとして働くほどになりました。
今後も、この二人の学生起業家の活躍から目が離せません。

確かに二人にとって「近畿大学に入学した!」と言うのが、大きなチャンスを引き寄せた要因でしょう。それは二人も大いに認めているところでした。

しかし、現役の大学生が、大学を休学をすることなく、株式会社の経営など出来るものなんでしょうか?岡本さんは、こう説明してくれました。

「パソコンさえあれば、出店者の打ち合わせなどは授業の合間や家でも出来るし、会社の打ち合わせは週に2回程度3時間から4時間行っています。」

なるほど。ボクらが思う会社経営の姿から随分と違っているかと。
しかし、これが、彼女たちのやり方なのです。また、インターンシップ生にも、ちゃんと報酬を渡していると言うことですから、間違いなく彼女たちは「社長」なのです。
とは言え、そんな彼女たちも今は学生。大学卒業後は、さて、どうするのでしょうか?

「一旦、就職はしようと思っています。一度、違う経験もしなければと思うからです。今ある会社は、一旦M&Aで売却して、就職して色々と学んだ後、一から何か会社を立ち上げたいなと思っています。」

「M&A」で売却!?思いもよらなかった彼女たちが描く未来にビックリ!しかし、なぜ、そこまで起業家、社長にこだわるのでしょうか?

「やはり一度利益が上がると言う成功体験したからには、アルバイトに戻ると言うことは考えられないです。確かに社長業は大変と言えば大変ですけど、自分たちがやればやるほど売り上げが上がるし、一方で自由な時間はあるし“縛られていない”と言う面がいいですよね」

実は、この「縛られていない」「縛られない」と言う言葉が番組内で何度か登場してきました。これが、今の若者のキャリア形成において、きっと重要な要素なんだろうなと、大変新鮮な思いでお話を伺うことが出来ました。
岡本さん!山本さん!本当にありがとうございました。そして、これからも頑張って下さい!
さて、ちなみに、二人が「ここぞ!」と言う時に聞かれる曲は、あいみょんの「ハート」だそうです。そこは、何となく可愛いお二人なのでした。(笑)

【参考】
株式会社HAGI:https://www.ruralfleamarket.com/

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