【美容室の椅子】（7/23OA）

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび＋」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になったニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
（苺：苺菓しえりさん　大：大谷邦郎）

苺：さ～て、今週のニュースは？

大：少し前ですが、こんな調査結果が明らかになりました。今年1月から4月にかけて〇〇〇の倒産が、31件と、去年の同じ時期と比べて4割増と大幅に増えていると言うものなんですが、さて、この〇〇〇には何が入るか？
苺菓さんも、２～３か月には一回、必ず行くところです！

苺：２～３か月に一回？

大：ボクも3週間ほど前に行きました！

苺：あぁ～　美容院ですか？

大：その通り、正解です！

苺：確かに美容院って、コロナ禍においては、皆さん行かれるのを控えておられたかと思います。しかし、今年に入ってコロナは随分収まって来て、髪のオシャレも復活！と言う感じかと思うんですが、反対に美容院の倒産は増えている、と言うことですか？それはどうしてなんでしょうか？

大：確かに、コロナ禍で美容院は、利用控えによる客足の減少などで厳しい業況に置かれていたんですが、様々なコロナ関連支援策で、何とか持ちこたえていたんですよね。ところが、その下支えが無くなってきたことから、ここに来て、「やっぱりダメだ！」と倒産が増えてきているんです。

苺：なるほど！そう言うことなんですね。

大：しかし、そもそも、美容院業界の未来には厳しいものがあります。それは少子・高齢化の影響です。新規のお客さんは増えない、これまでのお客さんは高齢化し、美容院に行くのがシンドイ、もうそんなにオシャレしなくてもいいし・・・と言う事態に、もうすでになっていると言われています。

苺：なるほど、少子・高齢化は、美容院業界にまで影響が出ているんですね！

大：そこで先日、東京渋谷にあるタカラベルモントのショールームを訪れ、色々とお話をお聞きしてきました。

（タカラベルモントのショールーム／東京・渋谷）

苺：タカラベルモント？それは、何の会社なんですか？

大：多分、苺菓さんも、一度はお座りになったことがあろうかと思いますが、理容室・美容室に使われている椅子の世界トップシェアを誇る知る人ぞ知る企業なんです。椅子だけでなくシャンプー台やセットミラー、水回り機器の製造・販売を手掛けておられます。

苺：あぁ、シャンプーする際の椅子も。ゆっくり後ろに倒れていく、あれですね。

大：そうそう、そこでビックリするようなお話をお聞きしたんですが、「美容室脳卒中症候群」と言う症状があるそうです。シャンプー台の上に首を乗せたまま後ろに反らす状態が長時間続くと、血管内に血栓ができやすくなり、脳卒中. 脳出血. クモ膜下出血.さらに脳梗塞.を起こす恐れがあるというのです。

苺：え～そんな怖いことが美容室で！

大：そこでタカラベルモントでは、首が当たる部分を工夫してこられたそうなんですが、ますます高齢化が進んで、髪の毛をカットする際にも、長時間座っていることがしんどくなるケースが増えてくると予想して、お客さんには、椅子の背もたれを倒していわゆるリクライニングしていただいたスタイルで、髪の毛を切っていただこうと、研究・開発をしているそうです。
しかし、これが難しいことは分かりますよね？

苺：はい！リクライニングした状態で、髪の毛を切っちゃうと、立ち上がった際に、あれ～！？思っていたのと違う、と言うことになる可能性があるからですよね。

大：その通りです。しかし、こうしたことをクリアしないことには、これからの社会では生き残れないと考えて必死に開発されているわけですよね。
でもなんかそうしたお仕事って、楽しそうな気もしませんか？このままだと暗い将来になるかもしれない。けれど、自分のアイデアや工夫で、それを変えることが出来る。それが、仕事の醍醐味だなぁ～とお話を伺ってそう感じましたね。

苺：確かに！
　　では、ここで一曲お聞きいただきましょう。
　　髪と言うことで、思い浮かんだ曲がこちら！
　　島谷ひとみ　で　「亜麻色の髪の乙女」♪