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出でよ!ジャンヌダルク!!#23

有限会社第一フードビジュアル企画の
代表取締役・上野千賀子さん

「出でよ!ジャンヌダルク!!~女性経営者が未来を変える~」。
(毎月第一金曜日・午後7時~)https://www.be-happy789.com/
毎回、創業間もない女性経営者にゲストとしてご登場していただき、
何故、起業し、そして、今後、何をして行きたいのかを、お好きな曲とともに根掘り葉掘りお聞きしていきます。
5月のゲストは、有限会社第一フードビジュアル企画の代表取締役・
上野千賀子さんです。

(写真、真ん中)
さて、その上野さんのこの会社のお仕事とは?
上野さんは、こう説明されます。

「まぁ、会社と言っても、私一人だけの会社なんですが、そのビジネスの内容は“試食販売員”として、私自身、店頭にたっています」

そうなのです。上野さんのお仕事は“試食販売員”。業界では、“マネキン”と呼ばれています。その数、実に全国で、4万人。上野さんは、そのマネキンの中でも“スーパーマネキン”あるいは“浪速の伝説の試食販売員”と呼ばれているのです。と言うのも、試食販売員の平均売上1万6千円程で、3 万円も売り上げると褒められると言う中で、上野さんは・・・
「明星食品・中華三昧冷麺、一個148円を1325個 合計19万8750円」「キリン・ソルティライチ、一個98円を1200本 合計11万7600円」「日本ハム・焼売、一個198円を2500パック 合計49万5000円」などなど、輝かしい実績を持っておられるからです。

実際、スタジオでも、試食販売のその様子を披露して下さいましたが、西田さんも思わず「買います!」と声をあげたほど。(笑)
実に“そそられる”ような言い回しや口調でした。流石、伝説の販売員!
しかし、幼い頃は「引っ込み思案」だったと言う上野さん。その上野さんのプロフィールがこちらです。
1967年、大阪生まれの現在55歳。小さい頃から絵を描くことや工作が大好きな子供だったとのこと。高校卒業後は、美術系の短大へ。そして卒業後は、知る人ぞ知る京都の内装ディスプレイ会社に入社されます。何故、そのお仕事を選んだか?と言うと・・・

「百貨店のウインドーディスプレイにずっと憧れて入社し、入社当初はアパレルの展示会のディスプレイのデザイン。のちに百貨店のウインドーディスプレイデザインをさせて頂くことが出来ました」

そうそう、この写真がOL時代の上野さんです。
その職場から、当時は非常に勢いがあった大手スーパー・マイカルに出向し、そして転籍されます。その後、10年、上野さんは、そのマイカルで働くことになられるんですが、そうです、マイカルは、2001年に経営破綻するのです。上野さんは、その日のことをよ~く覚えておられました。

「はい、9月の雨の日。丁度、店に用事があり、店に行っていた時にいきなり、トラックが横付けされて、店の商品を引き上げていった思い出が今も鮮明に残っています」

しかし、上野さんは、その後も、同じ職場に残るんですが、その4年後に経営再建中のマイカルがついに関西撤退となったことから、その職場を離れ、独立。それまでお付き合いがあった取引先に向けてチラシ作りやポップ作りなどを事業とし、「何とかやっていけるかなぁ~」と言うその矢先に、今度は、取引先が、その作業は社内で行いますとなって、仕事を失います。流石にこれは「やばい(汗)」となった時に、ある取引先の方から1パック700円ほどの高級中華の冷凍食品の販売を依頼されます。上野さん、30代後半のこと。さぁ、そこから、上野さんはどうやって「スーパーマネキン」「浪速の伝説の試食販売員」になったのか?
番組では、その瞬間を切り取って、ラジオドラマ風にお伝えしました。

「わぁ~!人前で、話したことなどないのに。でも、背に腹は代えられない。とにかく、やれることだけはやってみよう」
そう腹を括って、店頭に展示するポップをありたけ持っていき、
千賀子が何とか声を振り絞って言えたのは・・・
「いらっしゃいませ~!いらっしゃいませ~!」
の、たったワン・フレーズだけ。しかし、意外なことに、商品は完売します。これに気をよくしたメーカー側は、続けて千賀子に試食販売を依頼しますが・・・
 
「痒い!痒い!痒い!」そして、その後は「痛い!痛い!痛い!」
千賀子の背中には帯状疱疹が出ます。多分、ストレスが原因。
割り込んで来る客や、暴れまわる子供への対応が上手く出来ず、
一時は人間不信に陥りそうになることもありました。
喉をからし、声が出なくなることもたびたび。
しかし、千賀子は決して投げ出すことはありませんでした。
依頼が来るたび、千賀子は店頭に立ち続けたのです。
 
時は経ち、扱った商品はいつの間にか5000種類にも達しました。
そして、ようやく、どんなお客様に対しても普通に接するようになれたのは
試食販売を始めて15年近くが経ったここ数年のこと。
千賀子は言います。
「日々、一生懸命働いて、スーパーに来るのが唯一の楽しみ、スーパーこそがオアシスと言うお客様がおられます。そんな方々をもっと応援し続けたいのです」
伝説は一夜にしては出来ない。今日のジャンヌダルクは、長い長い時間をかけ、ようやく今の地位を築いたのでありました。

まさにドラマ!しかし、その後も、このドラマは続きます。それも波乱のドラマが。と言うのも、このコロナ禍で、試食販売と言うそのスタイルが、どのスーパーでも完全に中止となったからです。それは2020年の3月のこと。上野さんは、その日のこともよく覚えておられました。

「試食販売をする予定だった各お店に送っていた商売道具の電子レンジ10台を、その日、一斉に引き上げましたね」

その日から、試食販売は、今も再開されていません。では、上野さんは、こうした状況の中で、どうされているのか?上野さんは、決して、諦めませんでした。

「あらゆる業種のPR動画を制作したり、店頭と自宅をネットで繋いで、お客様に呼びかけるリモート宣伝販売をしています!」

“リモート宣伝販売”、その様子がこちらです!

実は、上野さんは、それまでSNSもほとんでしたことがなく、動画撮影・動画編集などの経験もなし!もちろん、遠隔での販売経験など一切なし!まずは、そうした機器の使用方法を、一からいわゆる“五十の手習い”で始められたのです。さらに上野さんは言います。

「80歳になっても、たとえ100歳になっても店頭に立ち続けたい。店頭でお客様の生の声を聞く事ことが、やはり、今の“旬”が分かるので。しかし、未来に向けて、メタバースの世界で、年齢に関係なく、可愛い私のアバターが販売する事も見据えて、今後、もっともっと学んでいきたいと思っています」

メタバースの世界で、試食販売。なるほど、それも「ありかも!」と思ったのであありました。上野さん、引き続き、頑張って下さい!

さて、上野さんからはプレゼントも頂戴しました。
西田さんが手に持つカレーがそうです。

上野さんが実際に高島屋難波店にて販売したと言う北海道鶴雅リゾートホテルの人気のお土産品・仙極かきカレーです。2個セットにして3名の方にプレゼントいたします。プレゼントご希望の方はウメダFMのプレゼントフォームからお申し込み下さい。
https://www.be-happy789.com/

そんな上野「ここぞ!」と言うときに聴かれる曲は、Vaundyの『怪獣の花唄』だそうです。その理由は、試食販売員はマスクと三角巾のスタイルなので、顔がお客様から見えない。何で覚えてもらえているかというと声。この曲には、歌で思い出してくれるという歌詞があり、お客様と私たちの関係性にピッタリかな、とのことでした。

では、今日は、特別にマスク無しの上野さんのお写真もアップしておきましょう!

いやぁ~本当に楽しいトーク、上野さん、ありがとうございました。
 
さて、次回の放送は、6月3日(金)です。
どんなゲストが、どんなお話しをお聞かせくれるのか?
皆様!!お楽しみに!(*^_^*)

【参考】
上野千賀子のブログ:
上野千賀子(ちかねえ)ブログ!〜試食販売&動画制作&接客セミナー 第一フードビジュアル企画 (ameblo.jp)


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