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自分の体質を、どれくらい知っているだろうか

『あなた、胃腸が弱いのよ』

ある人にこう言われて、はじめは受け入れられなかった。沢山食べられるし、毎日便もでる。

たまに変なものを食べたり、寝不足でお腹を壊す事はあっても、最初は全く理解できなかった。だからこの言葉を受け入れられず、理解出来ていなかった。その後、話を聞くうちに納得するのだけれど、産まれてこの方、30年以上も体質を理解していなかった。

わたしは30歳を過ぎるまで、自分が胃腸が弱い体質だと知らなかった。病院で検査を受けたって、何も不調は見つからなかったから、自分はてっきり頑丈なんだと思い込んでいた。

実にめでたい勘違いだった。

実際は、体力はあるものの、倒れやすい虚弱体質の部類に入る、ややこしいタイプの身体だったと判明した。

日本人は胃腸が弱い

お笑いコンビが『日本人は、胃腸が弱い~♪』なんて陽気な歌を歌っていたころ、わたしは日本に暮らしはじめた。こども時代は親の仕事の都合で、アジアの常夏の国ですごした。

当時は基本的に元気だったけれど、日本に住んでいると四季の変化で、身体はいつもだるくなっていった。年がら年中真夏の方が、大変だったでしょう?と言われる事もおおいけれど、わたしは湿気に弱いく、日本の夏が苦手だ。

梅雨のじめじめした時期も苦手で、鼻に出来物ができたり、ニキビのようなできものがよく出来た。口内炎や唇の端によくかさぶたができる口角炎、ものもらいやおできができていた。

沢山食べられるのは、胃腸が弱いという事実

毎日の食事が大切なことは、みんな当たり前に知っている。けれど胃腸が強い体質の人は、食べ過ぎる事がない。

当たり前だけれど、わたしは生まれてこのかた、胃腸が強い体質の身体になったことがない。だから沢山食べられるのは、良いこだと思い込んでいたのだ。

『沢山食べなさい』
『残さず食べなさい』
『いっぱい食べると、背か伸びるよ』

そんな言葉を素直に信じ、もう要らないのに、胃袋に食事を流し込むことなんてしょっちゅうだった。

高校生くらいからは、満腹感を感じる事もなかったし、社会人になってからは、不規則な生活で空腹も感じない事がおおかった。夜中に食べれば、便秘と下痢を繰り返していた。家族は体質が似ているので、これが問題だなんて思っていなかった。

食事は残さない方が良いと、そう思い込んでいた。

その後、病院の薬が原因で、何度も倒れる事になるのだけれど、医者には風邪と言われ、検査をしても原因がわからないので、仮病扱いだった。そして起き上がる事のできない、怠け者になった。

食事が喉をとおらなくなり、経験したことのない内臓がよじれる様な感覚におそわれ、眠っていても痛みて叫びながら目が覚める事も何度もあった。

病院を受診して、エコー、MRI、レントゲンからあらゆる血液検査をしても、何の問題も見当たらなかったのだ。

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