【動画作成】映像講義の編集について

◆編集ソフト

　編集はadobeのPremiere Proを利用しています．機能がありすぎて素人がいじるのは大変ですが，Youtubeに分かりやすい解説動画がたくさんあるので，使いたい機能を絞って活用するのがよさそうです．
　パソコンはMacbook Proのフル積みを使っていますが，スペックの低いマシンの場合は書き出しに大幅に時間を食うことになると思います．その場合は，各動画をなるべく短くし，細切れで沢山作るのがよいでしょう．いずれにせよ，就寝中などにまとめて書きだすことになります．

※　現在は，Macbook Proに加え，mouseコンピュータのマシンも購入し，編集（とLIVE配信）専用としています．本格的にはじめる方は，必要なスペックをmouseの方に相談してみることをオススメします．

◆音声エフェクト(Premiere Pro)

　とりあえずのところは，クロマノイズ除去で雑音をとり，Multiband Compressorで音量を揃えておけば，格好はつきます（これだけで格段にクオリティが上がります）．

　現在の自分の設定は大体以下のとおりです．

＊　パラメトリックイコライザで大体75Hz以下と9000Hz以上をザックリとカット．
＊　リバーブ除去で余計な残響（エコー）をとる．聴衆がいる場合は残響を吸収するので10%くらい．狭い部屋で残響が強い場合は40％くらい．様子を見ながら．
＊　クロマノイズ除去で背景雑音（ノイズ）をとる．静かな部屋なら20%くらい．騒音の強い部屋だと50%くらいまで．それ以上強くかけると歪みが強くなってしまう．元々雑音が少ないように録音することが大事．
＊　ダイナミクス操作で，-60dB付近以下をカット．
＊　Multiband Compressorで音量を揃える．プリセット「テレビ放送」を選択し，出力ゲインは-2dbに，低歪高精度リミッタをオンにする．

　現在は更に次のように修正しています．

＊　Multiband Compressorを二重にかける．まず，プリセット「歯擦音除去」をかけてから，プリセット「テレビ放送」をかける．
＊　ボーカル強調をかける．プリセットは「ミュージック」を選択．

◆映像エフェクト(Premiere Pro)

【Lumetriカラー】
　基本補正で，まずはホワイトバランスを補正．自分はクールな色調が好みなので，色温度をマイナスの値に設定することが多いですが，いじらなくても．
　続いてトーンで，明るさを調節．黒板が明るいと目が疲れるので明るめに撮影しておいて，エフェクトで露光量を若干抑えることが多いです．電子黒板の場合は，ハイライトや白レベルに負の値を設定するのが良さそうです．
　アナログ黒板の場合は，クリエイティブの項目で自然な彩度を若干上げておくと，色チョークが見やすくなります．

【アンシャープマスク】
　これをかけておくと，板書の文字が判別しやすくなります．適用量が80，半径が2程度の設定で．
　ただし，書き出しにかかる時間が大幅にかかるようになるため，高スペックのマシンでなければ厳しいでしょう．その場合は，Lumetriカラーでコントラストを若干上げてみるとよいかもしれません．

　いずれも撮影環境への依存性が高いので，色々いじってみつつ調整するしかないでしょう（ただし，たくさんのパラメータをいじりだすと収集がつなかくなってしまう…）．はじめは音声エフェクトだけ軽くかけ，映像は明るさ調整くらいに留めておいた方が無難かもしれません．

※　更に有料プラグインのCosmo IIというものを使って，肌の色の補正をしている場合もあります．興味がある方は検索してみてください．ただ，編集時に補正をかけるより，撮影時にファンデーションを塗って撮影してしまう方がよい気がします．

◆ビデオトランジション

　種類が多すぎてどれを使っていいか悩ましいところですが，絞り込んで使うのがよいと思っています．例えば，次のような感じです．

＊　はじめとおわり→暗転
＊　ひとつながりの2つの部分をスムーズにつなげたいとき→クロスディゾルブ
＊　場面の切り替わりを意識させたい場合→センタースプリット