WTC7の自由落下

 ASIOS著『増補版 陰謀論はどこまで真実か』を批判する。今回は911の記事から、WTC7の自由落下を取り上げよう。WTC7の自由落下は記事にある通り、米政府公式見解である。

 まず「陰謀論」として次のようにある。

 火災崩壊の場合、各支柱はランダムに崩れるが、階層が一気に落下するフリー・フォールは支柱が同時に切断されない限りあり得ないと。それは人為による切断現象であり、爆破を示す証拠なのだ、とリチャード・ゲイジはいう。(P313)

 これについて、著者の奥菜秀次の説明は以下だ。

 では、米国国立標準技術研究所(NIST)も認めた、世界貿易センター第7ビルの部分的フリー・フォールはどうなのか。これは、NISTによれば、ビル内部の支柱が上層部の重みを支えきれなくなり、座屈(膝が曲がるように折れること)した結果起こった現象だという。(P323)

 はい、ありえませんね。座屈と自由落下はどうしようもなく矛盾します。リチャード・ゲイジの言う通りだ。
 ASIOSのメンバーも、事前に記事のチェックくらいするだろうに。揃いもそろって馬鹿の集まりなのか、あるいは故意にやっているのか。

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