「真実度0%」の根拠は
『増補版 陰謀論はどこまで真実か』を批判する。今回は月の石の記事について、『増補版』でなく前著の記事を中心に見てみよう。
前著の記事『アポロ計画で持ち帰った「月の石」は、地球の石だった』では、その真実度を0%とし、大槻教授の『東大物性研に持ち込まれた「月の石」は地球の石だ』という主張を否定している。
その一方で、今回の『増補版』では、アポロ14号の持ち帰った「月の石」に地球の石が含まれていたという研究結果を認め、月面のレゴリスの0.05~0.5%を地球の石としている。
であるならば、東大物性研の「月の石」も、たまたま地球の石だった可能性が十分にあるわけだ。月面着陸の真偽はともかくとして、石については「地球の石だ」とする大槻教授が正しかったのかも知れない。
それでは、前著ではこのことをどのように否定し、「真実度0%」を導いたのだろうか。
前著の主張
全くもって驚くべきことだが、これが、雰囲気のみでほとんど何も言っていないのだ。長くなるので引用はしない。『増補版』では全カットされている。各々で確かめてほしい。
これで「真実度0%」を導いたのだ。
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