「昭憲皇太后」に言及しない
『増補版 陰謀論はどこまで真実か』を批判する。今回は明治天皇すり替え説について。
この説、僕が興味を持ったのは10年前。もうほとんど忘れてしまったが、印象に残っている根拠が二つある。
一つは明治天皇の妻の追号が「皇太后」とされていること。もう一つは、北朝系の血統である明治天皇が南朝を正統としたこと。ここでは「皇太后」の方を取り上げる。
イージーミスはあり得ない
明治天皇の妻の追号が「昭憲皇太后」とされている。正しくは当然「昭憲皇后」だ。
これは誰もが確認可能な明治天皇すり替え説の主要な根拠である。
何故こんなことが起こるのか。イージーミスはあり得ない。間違いなく故意だ。
本に記載なし
これについて、前著も『増補版』も、記載がない。
もっともらしい根拠については、最初から言及しないスタイル。検証ではなく、否定するために書かれているのだ。
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