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晩秋の夜の夢

< 退職まで 29 日 >(実質 9 日)

●副業の条件ふたたび

前回記事で記載した条件で、ほぼほぼ路線は決定したようだ。

ただ、契約書も覚書も交わしていないので、確実にそうであるとは言えない。だいたいいつでも、どんでん返しというものは必ず発生するのだ ― と思っていたらやはり発生した。

価格や業務深度、現職を続ける人たちのことを総合的に鑑み、現場の現実的な感覚でので落とし所であるかどうかは関係ないのだ。経営層からみて、もっといいサービスがあるのであれば、それについても調査しろ、あるいは、打ち合わせをせよと言う指示が来るのはまあ、当たり前である。

今回、こちらからは

・ 外部ではあるけれど包括的に情シス業務を引き受けてくれるサービス
・ 今すぐ必要なサービスを外注し、徐々に情シスを育てるソリューション

の2パターンを提案した。前者については、最終的に3サービスほど検討したうえでの提案だった。その提案の調査の段階で外していたサービスと、打ち合わせをせよというのが今回の指示である。

上記の説明をしたが「経営層の友人が紹介してきたサービスだから、打ち合わせして検討しろ、あと"そういうこと"だから」というのが返ってきた答えである。つまりは…そのサービスを主軸に検討をし直せということであろう。

私の出勤日は実質あと9日。もっといえば、物理出社は最終日含めて5日である。時間的にもリレーション的にも無理がある。本当にやるの・・・?

疲れから黒塗りの高級車にぶつかってしまい、示談の条件を提示されたような気分である。

●残作業

 済: 退職を伝える
 済: 退職日の交渉(11月末決定)
 済: 退職届再提出
 済:引き継ぎ提案
 済:引き継ぎ準備スタート
 済:業務のリストアップ
 済: マニュアルの作成
 済: 情報の整理と一元化
不可:社内へのあいさつ回り(しなくてよいとのこと
 済:社外へのあいさつ回り
 済:転職後の業務内容の打ち合わせ
審議中:副業契約内容取りまとめ
未済:社長への挨拶
未済:取締役打ち合わせ

副業といえば聞こえは良いが…これはつまり、自分の尻拭いでもある。もちろん、対価が出るのだから文句を言う筋合いはない、が、このずるずる感はお互いにとって良くない結果になる。

じゃあバチッと断るか。もうこのフェーズまで来ると、お互い断ることができないという状態になっているのではないか。戦略が失敗した気がする。どこかで挽回できるといいが、こうなったらもう、走りながら軌道修正をするしか無いだろう。

少し憂鬱だ。


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