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社長あいさつと副業の金額

< 退職まで 25 日 >(実質 5 日)

●社長との打ち合わせ

打ち合わせというよりは、退職の挨拶という態だったのだが ― まあ非道い内容であった。曰く

・ 情シス後継者を探せなかったのはお前の落ち度だ
・ 100%引継ぎをせずに辞めるのは無責任だ。男じゃない。
・ 俺は凄いんだ。俺とは縁をつないでおいたほうが良い。
・ 12月から副業で情シスをやる?そんなことは聞いてない
・ 副業は有償でやる?お前恩を感じていると行ったのは嘘なのか?

とまあ、ため息しか出ないようなお話であった。言い訳をしようものなら「今は俺が話しているんだ!」と聞いてはもらえない。あれよあれよとお前はだめなやつだ、俺との縁を切ったらもっと駄目になるといった内容の話をきっかり1時間続けることとなった。

その後、私の直属上司である取締役が社長室に呼ばれ、大分怒られたらしい。「アイツぁ副業とかわけのわからないこと言ってる!どうなってるんだ!!」ということのようだ。

取締役には「社長にはすっかり伝えてあるから」ということでの挨拶だったのだが…これは一体どういうことだ。

●副業の金額

急遽取締役と打ち合わせとなる。

社長は無償で引継ぎをしろと行っているが、取締役はそうは思っていないとのこと。ほうほう…?と話を聞くと、なるほど、何を言ってるかわからない。

月給を160で割った金額を時給とし、働いた時間分だけ支払うというのでお願いしたいとの話だ。

それは流石にお断りです、いやそんな事言わずに、私にも生活があります、紳士協定でたのむよ、何が紳士なのかわかりません…

と押し問答をする。埒が明かないので、月曜にもう一度お話しましょうということで一旦終わりとする。

●打ち合わせを終えて

情シスというのは…なんなんだろうか。わかっては居たけど、随分と舐められていたようだ。

現場にもこの話は共有し、12月からは多分一緒に働けないよ、ごめんねと伝える。

「あー」
「仕方ないっすよ」
「何とかするっすよ」

と答えてはくれるものの、なんというか、とても申し訳ない。いや、申し訳ないと私が思う義理はないのかもしれない。けれど、なんだこの罪悪感というか情けなさはと動揺しながらスマン…スマン…と言ってる私は、いつの間にか泣いていたようだ。

何に対して泣いていたのか、自分でもわからないが、ともあれ、今日は帰ることにした。一体何なんだったんだろう、この会社での私の働きというのは。いや、今はもうなにも文字にできない。今日はここまでとする。すみません。


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