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大阪はいろいろと面白い④(ほぼひとりごと(10月15日(月))


(写真は、ここ数年で様変わりしたJR大阪駅を上から撮ったもの)

#大阪駅と梅田駅 #東京と大阪 #官と民 #楽しい仕事


新宿駅、池袋駅、渋谷駅など、東京の副都心の駅名は、JRも私鉄も同じというのが普通。唯一、少し離れている西武新宿駅が、西武という社名を冠し、違うことを主張しているほかは、乗り換えに時間がかかったり、途中で迷子になりそうになっても、駅名は同じです。


東京駅が微妙で、東京メトロ丸の内線は開通当初から東京駅でしたが、乗り換えが十分可能な東西線は大手町駅。日本橋側の改札口を東京駅と言っても不思議はないが、竹橋側の改札口だと大手町オフィス街のど真ん中。そんな理由なのかもしれません。


ネットで、違う駅名でも近いとか、同じ駅名でも、乗り換えが大変だとか、いろいろな情報が出ています。慣れれば、どうということはありませんが、慣れないと大変。東京は網の目のように、公共交通機関があっても、乗り換えに時間がかかると、地方から出張で上京する親戚がこぼしていました。


写真を撮ったJR大阪駅のすぐ近くにある阪急、阪神、大阪メトロ(地下鉄)の駅は梅田駅。ミナミも、JRと大阪メトロが天王寺駅、隣にある近鉄南大阪線はあべの橋駅。近鉄大阪線の昔の起点、上本町駅の近くの大阪メトロの駅も違う名前。昔の国鉄、私鉄、市営が主張しているようです。


江戸幕府から、明治政府へと変遷した東京は、官が強く、私は右に倣えなのが、豊臣政権以来、首都ではなくなり、江戸時代も大名がいなかった大阪の主役は庶民だから、官(国鉄)が決めた駅名に従わないのではという説を聞いたことがありますが、なるほどとうなずきました。


日本は、同調圧力が強く、上司が決めたり、大勢に従ったりと言われることがあります。駅名だけで判断するのは乱暴ですが、大阪の自己主張を感じることができます。別に喧嘩しているわけではないので、JRは阪急・阪神の梅田駅を案内し、逆に阪急・阪神は大阪駅を案内しています。


主張もしながら、相互に尊重するという姿勢は、官主導で行った近代化から、戦争を経ての高度成長が終わり、日本らしさを前面に出した、これからに必要なことではないかと思います。オチで笑いを取る大阪の個性とコミュニケーション、楽しい仕事の源泉ではないでしょうか。


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