行幸通り(ほぼひとりごと(2021年6月23日(水)))
(写真は、皇居を背にして撮った東京駅丸の内口駅舎。広い通りは行幸通りと呼ばれています)
ここのところ、丸ノ内、大手町地区のオフィスを訪問する時、日比谷駅で千代田線を降り、丸ノ内仲通りを歩くことにしています。以前は、インバウンドの観光客が多く、ブランドの路面店も大賑わいでした。
最近は人通りが戻りつつありますが、最盛期に比べれば、圧倒的に少なくなったままになっています。それでも、一年ほど前の閑散とした状態ほどではありませんが、寂しい様子には変わりありません。
このあたりにあるビルの上階から、行幸通りを走る馬車を見たことがあります。新任の大使が皇居に参内する際、馬車での行幸を選択できるということです。浮世離れしたイベントとして貴重な存在です。
日本の近代化が始まった丸ノ内にも、高層ビル化の大きな波が押し寄せています。行幸通りに面した丸ビルも、新丸ビルも、すでに、昔のイメージを残しながらも高層ビルに建て替えられています。
皇居が見えるから、高層ビルが建てられないのでは言われたのも、ずいぶん前のことになりました。東京中央郵便局も建て替えられた今、昔のまま残っているのは東京駅丸の内口駅舎だけになりました。
丸ノ内仲通り沿いに、中層のまま残っている昭和遺産と言えるような、高度成長時代からの建物がどうなっていくか気になります。高層と中層が混在している今のまま、残しておきたい景色です。
東京駅丸の内口駅舎も、高層ビル化するという計画が報道されたことがあります。紆余曲折があり、建築時の建物を復元するということになったと記憶しています。ひとまずは良かったと思って歩いています。
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