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南新宿駅の踏切(ほぼひとりごと(2021年1月10日(日)))

(写真は、小田急線南新宿駅の小田原側にある小さな踏切です)

#南新宿駅 #タンポポ #踏切


代々木上原から先は、立派な複々線になった小田急線ですが、新宿駅から代々木八幡駅までの間には、踏切がたくさんあります。新宿駅からの2か所はクルマの通りも多いですが、小さな踏切が主役です。


宮本信子(女優)のラーメン修行をメインにして、ご主人の伊丹十三監督が1985年に撮った映画、タンポポの中の、食事にまつわるコラムみたいなストーリーに、このあたりの小さな踏切が出てきます。


すでに取り壊されているようですが、小さな踏切の横にあるアパートの部屋で、病気で亡くなりそうなお母さんが、だんなさんや子供のために、美味しそうなチャーハンを作るシーンが印象に残っています。


出来上がったチャーハンを美味しそうに食べるのを見て、静かに息を引き取ります。このシーンの背景で、夕方ラッシュの小田急ロマンスカーが帰宅する通勤客を乗せて、アパートのそばを走っていきます。


小田急線新宿駅が地下と地上の2階建てになった1967年、南新宿駅は参宮橋駅よりに移動し、数年前には、10両編成が停車できるよう、ホームが延長され、小さな踏切とホームが一体になりました。


新宿駅から裏通りを歩いて、小さな踏切で警報器の音を聞いていると、タンポポを思い出します。昔は、どこにでもある光景でしたが、徐々に踏切が廃止されてしまいました。安全第一です。


新宿からの2か所の踏切は、クルマも人も多く、迷惑な開かずの踏切になっていますが、小さな踏切の中には、人通りが少ないのも多く、近くにガード下の道もあるので、悪くはないなと思ったりもします。


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