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ロマンスカーの壁画(ほぼひとりごと(2021年9月22日(水)))

(写真は、小田急線新宿駅、ロマンスカーホームの向こう側に、ロマンスカーの歴史を描いた壁画です)

#ロマンスカー #静態保存 #国鉄が学ぶ


壁画に描かれている小田急ロマンスカー、左から4番目、客室が高くなっているハイデッカーのHiSEは長野電鉄、5番目、JR東海御殿場線沼津まで乗り入れたRSEは富士急行で現役として走っています。


3番目までのロマンスカーは、先ごろ海老名でオープンしたロマンスカーミュージアムで静態保存されていますが、どちらも編成両数は減らされ、小田急線を走っていたころの姿ではありません。


外野からすれば、遺産として保存してほしいと思いますが、場所やメンテナンスを考えると簡単ではありません。土地の広いアメリカや保存に熱心なヨーロッパのような大規模な動態保存など、夢のまた夢です。


車体の3分の1以上を切られて、渋谷で案内所だった東急の産業遺産、旧5000型も、ハチ公のおまけみたいな形で秋田県大館に引っ越しました。東急ももったいないことをしたと悲しくなりました。


1958年から東海道新幹線開通までの6年間、東京大阪間を走った電車特急こだまの151系(最初は20系)は小田急のSE車(SSE車)に学んだと言われています。小田原まで1時間を切ることが目標でした。


国鉄の151系は展望車(パーラーカー)や食堂車を連結し、編成の半分が1等車(グリーン車)という贅沢列車でしたが、3年から6年間の活躍のあと、改造されたりして、今は1両も残っていません。


鉄道が走り始めてから150年、すべての鉄道産業遺産を保存することは不可能だとは思いますが、小田急新宿駅ロマンスカーホームの壁画は単純に良いアイディアだと思い、しばらく鑑賞しました。


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