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豊洲のビルで、築地場外のお店を思い出しました(ほぼひとりごと(11月20日(火))

(写真は、豊洲にあるビルから、築地方面を撮ったものです。)

#築地場外のお魚食堂 #一見さんお断り #ほろ苦い思い出


大騒ぎをした、築地市場の豊洲への移転も終了しました。食品流通が、市場を経由せず、産直が増えています。日本橋から、築地に移転した時と様子が一変しているのだと思います。それにしても、銀座の延長線上にあった築地にくらべ、都心までの距離は遠くなりました。


最近は、行きませんが、築地場外の食堂に通ったころがあります。海鮮丼のない、お魚料理店というのが自慢で、やや気難しい店主が切り盛りをしていました。最初は、近所にあった朝日新聞の知人に連れてってもらいました。マスコミ関係の方はユニークな店を良く知っています。


横浜でも、中華街で働く中国人のみなさんが、閉店後に良く行くという24時間営業の店を紹介してくれました。破格の値段のコースで、ふかひれや、北京ダックなどが入っていました。豪華な気分で、安いということで、こちらも何回か通いました。今でも、質、値段ともに、同じようです。


築地の店は、普通にメニューがあり、その中から注文する方式でしたが、そのうち、一見(いちげん)のお客が少なくなり、常連ばかりになったころ、おまかせだけになりました。おまかせのお刺身数種類、その他で、〆のご飯ものがついて、飲み放題5000円と相成りました。


私のような、ほとんど飲まない、あまり食べないお客も同じですから、平均すれば、採算は取れていたのでしょうが、中身を考えると、コスパは最高でした。もっとも、雑誌などマスコミの取材は受けない、空いていても、一見のお客が来ると、すべて予約席になるなど、話題にはならないお店です。


大した回数行ったわけではありませんが、いつの間にか常連側になったみたいで、お断りされず、ゆったりと時間を過ごすことができました。あまり飲めないので、生ビール一杯のあとは、店主の話を聞き、感じの良い店の若い衆のあしらいを楽しみながら、薄い緑茶割を飲んでいました。


ある時、店主の話ももういいかなと思ったことがあり、自然と足が遠のき、数年行っていません。もう一回食べたいなと思いますが、足が向きません。嫌なことがあったとか、そんなことではありません。妙な表現ですが、ごきげんな気持ちにならなくなりました。少しほろ苦い築地の思い出です。

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