音色の使い方の前に

今回もピアノ関連のお話の続きです。ピアノの椅子の高さは身長の変化に合わせて高くしたり低くしたり調節が必要です。

身長が低い幼児期や小学生低学年では椅子の座面は高め・一番高い位置で使い、成長とともに座面の高さを低くしていくやり方が一般的です。身長が140センチくらいになるまでは、レッスンでは一番高い位置で良いのではと考えて位置調整してあげています。

ただ、体の使い方の意識がある人とまだまだ一歩手前の段階の人、少し調整が変わっていく時期でもあります。

ピアノレッスンでは指先を立てて鍵盤を押しましょうというのが定番で、これができる人になるまでかかる時間が長いことも少なくありません。

指先に焦点を当て過ぎるといけません。実は、指や手と同じくらい体の調節も大切になってきます。細かく関節を意識する、考えることの練習も小学生中学年ころからしていきますと、腹筋で背筋を立てた状態を保っていられるか?もできるようになっていきます。

上半身を背筋が猫背になりすぎないように、少しスッとさせることを常に考えながら弾く、指を動かしていくようにしましょう。

背中が丸まる傾向の人は身長が140センチ位上でも、椅子の座面の高さは下に下げると、鍵盤と指の隙間が先を立てられるほどはなくなってしまうので座面は高いままにしてあげることが多いと思います。

背中が丸まっても少し自分でわかって弾きながら直したりできる人は、座面の高さをひとつ、ふたつ下げてさらに体の使い方に幅が出ていきます。

これは小学生にだけ当てはまることではなく、中学生や高校生、大人の方も意識して普段の練習から活かしていける要素ですので、ぜひ試してみてください。

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