ピアノと体 お悩み相談

よくピアノ関連で体が痛いとか、指や手、手首の違和感を覚えて相談される生徒さんがいます。
練習のしすぎとか長い時間弾いていて体が痛くなることありませんか?

最近では弾いても60分でしょうか?間に休憩を入れるか、2、3時間も長く弾くことがないので…って60分もずっと弾いていられませんと返されてしまいましたけど、やっても数十分したら休憩は必ず入れた方がいいですよ〜とお話が盛り上がりました。

疲れないで弾くことも長い分数弾いているなかで、体の使い方を同じにしないで楽に指先がサラサラ動いている状態を見つける時間とも考えていいと思います。
身につきますと、スケール練習などもどれだけ弾いても体や指は疲れることなく続けられます。昔は『体が疲れるまでやって初めて練習したと言える』というような、今聞きますとハテナが10個くらい出てしまいそうなことがまことしやかに言われていたのは私が小学生の頃でしょうか (笑

ハノンの教材がつまらない、良いイメージを持っている人が少ないような原因もこの辺りにあるように思います。教材が悪いのではなくて使う側の体の使い方が合理的でないまま暴走してしまっていたのではないでしょうかね。

疲れないでサラサラといつまでも弾いている…イメージとしてマッサージ師の指圧処置のようにグッ、グッと指で鍵盤を押しすぎない、けれど鍵盤は下まですぐに押すことがポイントです。
このためには上半身、特に肩から上があまり前のめりになっていると、体の前に体重がかかっている状態から離れられないのでどんどん前のめりの状態が進みます。

これでは椅子から体が落ちて、ピアノの鍵盤にぶつかってしまう!と怖いので今度は足で踏ん張って前のめり状態がギリギリ保っているような、聞くだけでも体には良くなさそうなことが本人の体には起きています。

体全体の倦怠感や肩こり、肘や手首の関節痛など痛みとして出てくる場合はやはり座って弾いている時の体の使い方、鍵盤の触り方を見直した方がいいでしょう。ひどくなると腱鞘炎と言って一度やるとまた繰り返すような症状にもなりかねません。

椅子に座っている時にも体重は前後でバランスを取っていますが、思っているよりも後ろ側に体重を持っていくように座るのが良いと思います。

勉強している時も体重は前のめりになりがちですので、特に体格が成長途中の10代前半の生徒さんは気をつけてあげた方がいいでしょう。ああ、最近はスマートフォンのいじりすぎでなんとかネックというのも流行りましたが、これも画面を覗き込むために頭が首から落ちて前のめり状態が長い時間続くことによる状態だろうと思いますが、ピアノのこれと似ている気がします。

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