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10年抱えた後悔

こんにちは。矢代です。
初投稿は自己紹介っぽい記事にしようと思って作成していたのですが,ここ数日気分がどうも落ち込んでしまって…。
Twitterでいつもみたいに呟こうと思ったけど,毎回リプツリーすごいことになってしまってTL大量に流してしまうので,こういったときにnote使ってみようかなと思いました。今回の記事は書きなぐっていくつもりなので壁打ち気味になると思います。ごめんね。

刺さったナイフ

僕は,中学生の頃に初めて人を好きになった。彼女は部活の先輩で,僕が自惚れてしまうほどにはたくさん可愛がってくれていた。これが恋愛なのかはいまだに分からないし,あのときからそれはどうでもよかった。ただ一緒にいて楽しいから,幸せだから,それでよかったんだと思う。

突然だけど,僕の胸に今も刺さっているナイフの話をする。先輩と僕はお手紙の交換,文通をしていた。頻度は1日にお互いの間を往復するくらいだったかな。いつもみたいに先輩が手紙を届けに来てくれて,いつもみたいに部の後輩として元気に挨拶して,いつもみたいに受け取って,いつもみたいにちょっとお喋りして…。そんな感じ。
ある日,先輩と一緒にいたときに,通りがかったクラスメイトの男の子が「お前たちもレズ?」と言い放った。言われたことがよくわからなくて,頭が真っ白になって,それから少しして,当時学校内で流行っていた噂話を思い出していた。ある女子運動部の先輩後輩が付き合っているという内容だった。それから,一瞬のうちに現実に戻ってきた僕はなぜか「そういうのじゃない」と口走っていた。自業自得だけど,この言葉はナイフとなって僕の胸に刺さった。だって,僕みたいな同性を好きになる「そういうの」はまるで変なものみたいじゃないか。それにもし,先輩が当事者だったら,きっと傷つけてしまっただろう。「そういうの」ってなんだ,僕は無意識にもマイノリティを見下していたのだろう。自分自身が「そういうの」なのに。

今でもたまに夢に見るんだ。実際に過去の情景がそのまま夢に出ることもあれば,状況は全然違うけど僕が「そういうのじゃない」と言って後悔するような夢もある。多分自分の中でこの言葉が引っかかってるんだろう。

なんでこんなこと言ってしまったんだろう。中学校に通っていたのは10年前くらいで,レズが蔑称であることくらいの知識だけ持っていたから,馬鹿にされたことに対する怒りから出た言葉かもしれない。それか,先輩に自分の気持ちがバレてしまうことへの気恥ずかしさからかも。バレるのが怖いと思っていたくらいだから,この気持ちは恋だったのだろうかと後から思ったりしている。言い訳をするならば,僕も普通でいたかったんだ。そのくせ先輩とはずっと一緒にいたいと願っていた。そうしていろんな気持ちが複雑に絡み合って,発言してしまったことには間違いないんだけど,いまだにずっと苦しい。これは刺さったままのナイフだ。抜いた方が致命傷になるだろう。

当事者だった先輩

先輩とは幼馴染みたいな感じだった(先輩は昔のことをあまり覚えてないようだけど…),幼稚園に入る前の小さな僕と近所の公園で遊んでくれていた。小学校では会うことはなく,中学校で何気なく行ってみた部活動の体験入部で再会した。自宅の方向は違うんだけど,毎週金曜日に通っていた習い事の方向が先輩の家と同じだったから,金曜日の放課後だけ一緒に帰っていた。そんな感じで,ほかの先輩後輩に比べたら一緒にいる時間が長くて,文通してたり,ちょっと距離が近かったり,それだけなんだけど…。
僕にとってはそれが特別だった。

卒業してからも先輩のSNSをフォローしていたから,興味を持っているものや最近の様子はちょっと知ってる。いつだったかもう覚えてないけど先輩がセクシャルマイノリティに関するマンガをRTしていた。もともとBLとか好きだったし(僕も好きだけど),きっと先輩は寛容なんだと思ってたら,先輩はまた別の日に「わたしは女の子とも付き合ったことある」と呟いていた。

先輩は,当事者だった。

僕が言った「そういうの」だった。

それを見たときは動悸が止まらなくて,他のことも何も手につかなかった。過去に戻りたい。やり直したい。あんなことを口にするんじゃなくて,ちゃんと,もっと言うべき言葉があったはずだ。じゃあ何と言うべきだろうか?

それでも,結局分からないのだ。

当時から進展を望んでいたわけではないし,今だって関係をどうにかしたいなんて思ってない。ただ,幸せだったのだ。一緒に過ごしたあの時間を大切にしたかっただけで,傷つけたかったわけではないんだ。どうしたらいいのか,どうしたいのか,どうすべきなのか…。何もわからない。

でもこうして10年も悩んでいる。先輩がセクシャルマイノリティに関する話題を呟くときに思い出す。先輩が会社で苦しいことがあったと呟くときに思い出す。あぁ,もしかしたら今だけじゃなくて,あのときも先輩は嫌な思いをしていたのかもしれない。
僕のせいで,僕があんなことを言ってしまったせいで。

最後に

長くなったけど,僕の気分の落ち込みはこの一連の後悔によるものだ。
ちなみに先輩は昨日誕生日だったので,「誕生日おめでとうってメッセージ送りたいけど,僕がいまだに未練がましいことをするのは先輩にとってご迷惑になるのでは?」みたいなことから,ずるずると過去のことを思い出して,いまに至る。

これから僕はどうしたい?
それに対しては,まだまだ分からない状態は続くかもしれないけど,こうして文字にしていたら少し落ち着いた。眠れない夜,考えがまとまらない日もあるだろうから,こうして吐き出す場があってよかった。いつか,自分の気持ちに向き合えるようにしたい。

ここまで読んでくれてありがとうございました。こういうブログ形式の文章は書いたことがないので,まるで読んでられない仕上がりですが…😅
次は自己紹介の記事をちゃんと書きたいな!他にも興味があることとかたくさん記録していけたらいいなって思ってる。どうぞよろしくね 

矢代

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