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出会いはいつも突然、するりとすべり込んでくる

出会いとは不思議なもんで、なんの予想だにしなかった「こと」や「もの」や「ひと」がするりと心にすべり込んでくる。ことがある。私の場合は何年かに一度、程度だけれど。

音楽は好き。だけど、全く詳しくないし、好きな人ばかり聴いているし(邦楽多し)、みたいな私。小沢健二を敬愛しているのでブギーバックは数え切れないくらい聴いてるし歌ってるけど、ヒップホップというジャンル、特に日本語ラップを好んで聴くようなことはこれまで全くなかった。のに。

先日のNHKおげんさんと一緒、で初めて見て&聴いて以来、どうにもこうにもが気になって仕方ない人がいる。

これ、まさに「すっとすべり込んできた」感じ。

ヒップホップ、というと、あのいでたちや、いきってる(すみません!)みたいな感じがどうも、、で自分の興味の対象から遠く彼方にあったのだけど、この方、黒髪シチサン、メガネ。普通の洋服(でもやっぱりパーカーは着るし似合う)

それであれこれ調べて見た訳です。記事も情報もそれほどは多くないけれど
・板橋区で育ち、地元とその友達を愛している
・現在35歳。大学は1年でやめて、そ地元のビデオショップやコンビニやコールセンターの保険営業などのバイトをしながら音楽活動
・2014年(30歳くらいんときですかね)頃から民放やCMなどのいわゆるメジャー的な場での活動が少しづつ増えてきて2017年には宇多田ヒカルの配信限定シングル「光 -Ray Of Hope MIX-」(Remixed by PUNPEE)で日本人アーティスト最高位となる第2位
・2017年、フジロックホワイトステージを超満員に(その夜には小沢健二がたったあのステージ)
・2019年10月NHKで星野源と共演してSTADSとの曲「夜を使い果たして」

というような感じでして(ざっくりの勝手なまとめですが)。イイトコ育ちで東大卒、学生時代から売れていた小沢さんとは対極な感じ。

というように、音楽がとにかく好きで、実家で暮らしながら(2010年はまだ実家にいた模様。今は流石に出ている模様)中学からの友達なんかと自分が聞きたいもの、をとにかくやり続けてきた。今もそれを続けているだけ、みたいな、自分をよく見せようとしない、自然体で力が抜けているとところにとにかく惹かれている。のだと思う。だって、録音とか自宅でやってるんですよ。PVもお手製な感じで、未来の自分役でお父さん登場するし、自分の愛車があちらこちらに登場するし。

なんていうか、自分の心地よいこと、場所、仲間を知っていて、よくわからないものに惑わされたりせずに、それを大切にしているそのスタンス。がいい。

その気になる人(ハイ。PUNPEEさんです)が2017年に初めて出たアルバム「Modern TImes」の解説版(自分で一曲ずつコメントいれながら紹介するバージョン。おそらく自宅で録っている。これがまぁまた超自然体でいい。文末にリンクあり)で、

「いろんないっぱいの人に聴いて欲しくない、といったら嘘になるんですけど、少しづつ、なんか友達増やすくらいのノリで、聴いてくれる人がふえていってくれればいいかなってのはずっと思ってて」

と言っていて。

さらっと言っているけど、すごいわ。と思った。惑わされない感。どんどんメジャーになってやるぜー!とは逆の方向。

で、これこそが今の時代、なんだと思った。こういう言葉を目の前にすると「ファンベース」みたいな言葉もなんかこう、えらく飾り付けされたキラキラしたものに見えてくる。

ということで。PUNPEEさんにはまっている。というnoteでした。

日本語ラップ苦手な方も、ぜひ一度どうぞ。

おげんさんの番組でやった「夜をつかい果たして」がとてもかっこいいのです。(星野源さんのミスユーに夜をつかい果たしてをかぶせてある。
久しぶりにテレビの音を録音しました。




上記いいなぁと思ったら、Modern Timesをぜひ。

本人によるゆるい解説付き版Modern Timesはこちら。
説明しかけてたけど、「あ、やめよ」とか言って途中でやめて、それが編集されずそのままのこってる、みないな超自然体でおもしろいです。


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