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ひろゆきの善意と悪意

基本的にはいい人なのだが、奥底には他人への鈍感さや冷酷さを備えている人は多い。ひろゆきの慈善活動や底辺層に向けた「生活保護で生きちゃえば?」などのメッセージは偽善ではないと思う。だが、ひろゆきは決して良い人間ではない。

日本の誹謗中傷文化は間違いなく2ちゃんねるから始まり、その後ひろゆきが中心となって作ったニコ生も罵詈雑言が連日飛び交うサイトだ。匿名の人間が何をするかと言えばやはり人の悪口を言うことに尽きる。

「匿名掲示板で人が何をするのか見たかった」と彼は言っていたが、最初から誹謗中傷だらけの場になることは予見していたはずだ。その後に作ったニコ生でも「184」というIDを匿名化する仕様を今でも続けている。しかも、細かな話をすると、184のIDすら週替りで変わるために匿名IDが毎週リセットされる。配信者はコメントしている人物が誰なのかわからずブロックすらできないという仕様だ。

匿名が人間の悪意をいかに増殖させるのか知っているのだろう。
2ちゃんねるもニコ生も匿名による悪意で盛り上がっている。

彼は蚊帳の外で遊びながら眺めているだけで、ちゃりんちゃりんとお金が入ってくる。手の上で踊らされるとはこのことだ。

匿名によるメリットなんてあるのだろうか。
社会的に正しい主張なら名前や地位を明らかにして言えばいい。
内部情報を暴露して不正を正したいなら「ウィキリークス」や「Liveleak」にでも流せばいい。

もちろん2ちゃんねるで得た知識の中に非常に有益なものもたくさんあった。だがそれは、たまたまそこにあっただけでそこにある必要はない。

別にひどい人間だとは思わない。俺が彼のような天才なら間違いなく同じことをやって大金を儲けただろう。もっとひどい事をしていたかもしれない。

ただし、まあいい人間ではないよなとどこかに書いておきたかった。

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