【重要】その問い合わせ、いつしますか?_動画編集者
「わからないことがあったらいつでも聞いてください!」というのは、ディレクターの常套句ですね。そしてそういわれても「聞きにくいな…」と思ってしまっている場合もあると思います。
それは「コミュニケーションコストが高いと思われたらどうしよう」という迷いがあるからです。でも、質問しないと前に進めない場合もあります。そういった編集中に不明点がでてきたとき、どういう判断で問い合わせしますか?
問い合わせをするタイミングも編集者のレベルを決める
パターンとしては
自分で判断してそのまま進める(特に報告もしない)
自分で判断して初稿アップ時に報告する
該当箇所をわかるようにしておいて他を進め、問い合わせをする
編集を止めて、その時点で問い合わせする
いろいろあると思います。この問い合わせをいつするかというのは、ディレクターにとって「できる編集者だな」と思わせるか、「この人とは仕事できないな…」と思わせるか、分岐点だったりもします。
ここで大切なのことは以下の2点です。
自分で判断するかどうか
ディレクターに言う場合、いつ報告、相談するか
1.自分で判断するかどうか
これは自分で責任とれるかどうか、で判断します。その時の考え方としては以下があげられるかなと思います。
あとで修正が大量に発生する、編集が止まってしまうなど、影響が大きくないか
自分で「こう判断したからです」と理由が説明できる、かつ間違っていないと思える
自分のスキル不足で間違った編集をしていないかどうか(不安に思っていないかどうか)
判断理由を説明できても、間違っていた場合修正が大量に発生する可能性があるなら、事前に相談すべきです。要するに「影響範囲を考える」ということが大事になってきます。
2.いつ報告、相談するか
これについては
・あとで修正が大量に発生する、編集が止まってしまうなど、影響が大きくないか
こちらが判断の基準になると思います。早めに相談しておいた方が確実に傷口は浅い。そして編集が止まってしまうと納期までの工程を圧迫する可能性が高いので、先に確認しておくに越したことはない。そういうリスクヘッジができる編集者も、レベルが高い編集者になっていきます。
でもディレクターはコミュニケーションコストっていうじゃん!
でも歯がゆいのは「コミュニケーションコストが高いとよくない」ってよく言われますよね?できるだけ自分で解決できる方がいい編集者といわれたりします。
でも、ほぼ100%のディレクターは「必要な質問はしてほしい」と思っています。その「必要な」がわかるかどうかというところが、ここまでお伝えしてきた「影響範囲を考えた質問」ということになります。
影響範囲を考え、質問しましたとしっかり伝えれば納得しれくれるディレクターは多いはずです。また、その「影響範囲を考える」というものも、PremiereProを使いこなせるようになってくると、精度がどんどん高くなっていきます。
影響範囲を考えるときに、スキルアップも必要
例えば「誤字」ですが、仮に同じ動画でよく使われる単語を間違っていたとします。「Youtube → YouTube 動画内全部確認して修正する」のような修正があったとしましょう。Youtubeという単語が動画内に15か所あったとして、これは影響範囲が大きいと言えるのか。
これは判断別れると思いますが、致命傷にはならないかなという印象です。PremiereProで「検索機能」を使えば、動画内の単語を全部調べて漏らさず修正をすることができます。検索機能を知らなければ、「Youtube → YouTube 動画内全部確認して修正する」という指示が仮に入ったとしたら、動画を全部見直さないといけないので、それはけっこう時間もかかって漏れる可能性もあり、大変な修正になってしまいます。
こうやって「機能」を知っていれば、効率的にかつもれなく修正する方法があって、影響範囲も小さくできます。もちろん誤字はないことが大前提ではあるのですが、一例としてあげさせていただきました。
問い合わせはけっこうディレクターと編集者の間の大事なコミュニケーションです。必要な問い合わせを必要なタイミングで行って、円滑なコミュニケーションと円満な関係性を築いていきましょう。
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