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すずめの戸締り(ネタバレあり)

すずめの戸締り、見たよ。
私は号泣した。

これから観に行く人たちへ。この映画は東日本大地震を扱っているので、
地震のトラウマが強い人はお気をつけください。
それを知らずに見ると、かなりガーンとやられると思う。

以下はネタバレになるので、
見ない方、あるいは、すでに見た人のみお読みください。


SHIPじゃん!


すずめの戸締り。
女子高生の岩戸鈴芽と、閉じ師の男性宗像草太の話。
後ろ戸という扉を閉じないと、大きな地震がきてしまうというストーリー。

私は、とてもリアルに感じた。リアルすぎて最初からドキドキしっぱなしだった。

私がやり続けているshipの朗読は、まさに、後ろ戸をくぐり、
あちらの世界(黄泉の国、神々の世界)へ行って、生まれ変わって出てくる、
という話なんだけど、
すずめの戸締りは、あちらへ行って、帰ってくるお話だった。

SHIPは実は東北の大震災から大きく動いてるのだけど、
このお話はど真ん中で震災のお話だった。
もう、シンクロしまくりなのです。

例えば、閉じる時の生きた人たちの笑い声や想い…
それがまさに、shipの中で感じられる世界観だし、
扉の向こう側なんて、まさに、まさに!だった。
監督は「全ての時間があった」と書いていて
私は、「ここは時間がない、そして、全てがある」と表現している。

わ〜〜同じ世界観じゃん!と思ったわけです。
もう、そりゃ、入り込んで見ちゃいますよね。

主人公 岩戸鈴芽ちゃんが運命に運ばれる姿

鈴芽ちゃんはダイジンという子猫ちゃんによって、
「行かなきゃいけない」状況になり、
扉を閉じることになってゆく。

その感じ、すごく分かる。
私もずーっとその流れの中にいるから・・・。

良くわからないままその土地へ運ばれる。
良くわからないままやる事になる。
良くわからないまま、土地の浄化が起きていて、
流れが変わってることを知る・・・。
みたいなことが多かった。

鈴芽ちゃんの出来事は、私自身に起きた現実とリンクしていて、
新海監督は、なぜ、この感覚を知ってるんだ!?と思ったりもした。

監督は
「日常から出発し、最も遠い場所(死)まで行き、日常に戻る。
それによって、日常の確かさを確認する。
ジェットコースターに乗って、地上に足を下ろすとホッとするあの感覚、
エンターテイメントで死に接近することで、自分は生きていて良かったと思える」

と当日いただいたパンフに書いていらっしゃる。

私は、
「SHIPという擬似の世界で死を体験、体感する、
そうすると命のありがたみがわかる・・・」
と、言い続けている。

ね、この話、SHIP!!と思うの、分かるでしょう?
同志を見つけたような喜びかも♪

SHIPって閉じ師だ・・・。

扉から出てくるミミズが大地震を起こす。

ミミズって、何?ってことになるんだけど、
私は、人間が溜め込んだ悪い気の集合体なんじゃないかと思ったりした。
祓い清められていない、
置き忘れた念とか、どす黒い感情とか、悲しみとか・・・。
だから、このお話は、祓い清めの巫女の話だと思った。

そして、自分を振り返り・・・
そっか、私のやってることは、閉じ師と同じなんだと思った。
感覚的なので、説明できないけど・・・。
「心の奥底に溜まったものを物語の中で昇華する」
それをSHIPは目指してきたから。

ちょっと自慢できるかも。
新海監督と同じことやってるぜいって♪


新海監督自身が閉じ師だ。


私がすごいと思ったのはこの時期にっていうこと!

今、大地震の警戒マックスだ。

トンガ、バヌアツ、地震がない時間がきて・・・大震災が起きている。
まさに、今、トンガ、バヌアツ、地震がない時間、リュウグウノ遣いの出現など、
予兆が全部揃っちゃって危険な状態。

そんな今、しかも、1111の日にこの映画を公開する新海監督は、
まさに閉じ師だと思った。
この映画の公開によって、現実の地震を閉じてる気がする。

とはいえ、まだ今後1ヶ月は要警戒なので、閉じたかどうかは分からないけど、
なぜ、今!?なぜ、この時期!??

神様のはかりごとなのか?
それとも、意識してこの時期にぶつけたのか!?

どちらにせよ、リアルに地震を警戒するこの時期の公開は凄いと思った。


監督、神道に詳しすぎ!!


神道に詳しい方はたくさんピンとくるところがたくさんあると思う。

主人公の女の子の名前は、
岩戸鈴芽ちゃんで、アメノウズメから取ってるらしいけれど、
「鈴女」で「すずめ」なのだと思う。
鈴で祓い清めをする巫女という意味だと思う。

閉じ師の宗像草太君は、宗像!
椅子は3本の足。
まさに、宗像三女神じゃん!

鈴芽の叔母さんは環、たまきさん。
玉置神社?玉依姫かもしれない。

要石もそうだ。

神道の好きなこの脳みそを、いろいろと刺激してくる。
もう、大興奮です。


ただ、残念なのは・・・


残念なのは、震災の話ですよと先に告知していないこと。

トラウマの深い方々は、拒否反応が起きるだろう。
まだ早いという批判もある。

でも、願わくば、トラウマのある方も、主人公に心を重ね、
同じように死にかけた自分を抱きしめ、
悲しみや苦しみを昇華、消化、浄化させてほしいと願ったりする。

この作品は、ちゃんと、光へ向かう話だから。
主人公と同じように、光の中にいる自分に気づいて欲しいと思う。

人が死ぬとか、そういった表面的な受け取り方ではなく、
その向こう側にある深い深い世界を感じとるかたが
たくさんいるといいなぁ・・・と思ったし、
監督とお会いして話してみたいなぁと思った。


余談だけど、


私の考察としては
ダイジンは悪い子猫ちゃんではないと思う♪
鈴芽ちゃんに東北へ行ってもらうためにイタズラをしているのだと思う。
子供ちゃんなので、意識的ではなく、本能として、かもしれないけど・・・。
サダイジンは意識を持って案内するから、そう思ったのだ。

最後にひとこと。


東日本大震災直後から、ボランティアで東北へ何度も行った。
だから、あの業火は痛いほど感じ取れた。
あの、高い高い、海と陸を隔てる壁とか、
トンネルとか・・・あらゆることがリアルだったな・・・。

これを機に、若者が聖地巡礼とか言いながら、
亡くなられた方々へ想いを馳せるようなことをし始めたらいいなぁと思う。
私も久しぶりに東北へ行きたなと思った。

・・・・・・・・・・・・・・・・・


次回のSHIP は東京でこぢんまりとやりま〜す♪

笑って!泣いて!命の朗読会!「SHIP たねっこ」

2022年11月25日(金)18:30~(開場は30分前)

命をテーマにした愛と感動のファンタジーストーリー。
お客様も天使さん役の簡単なセリフで参加していただき
みんなで楽しい空間を創っていきます!

お申し込み

https://ticket.tsuku2.jp/events-detail/27121113002220

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ストーリー
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気がつくとまっ白な世界
アレ?もしかして…死んじゃった?
その時、あなたは何を思うでしょうか?
命の終わりと始まり。
それはとてつもなく大きな愛と気づきの瞬間・・・

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場所 中目黒spispa
〒153-0051 東京都目黒区上目黒 2-9-36-2F 目黒銀座ビル
東急電鉄・東京メトロ「中目黒駅」すぐ

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出演: 越智静香 益戸真珠 駒木根美樹


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作・演出・出演 越智静香
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15歳で芸能界入り。森光子座長、氷川きよし座長、藤山直美座長などの舞台に出演。
テレビでは、サスペンスや水戸黄門などの時代劇、映画「きけわだつみの声」、
CM「資生堂」や「ローソン」、バラエティ番組など多方面で活躍。
舞台の作、演出、作詞作曲なども幅広く手がける。
近年は命のメッセージを受け取る体感型演劇セラピー「SHIP~ヒカリの柱」を主催し、
各地で命の大切さと喜びを体感する場を提供している。
チベット体操伝道師。
https://www.auwa-shizuku.com


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* 益戸真珠 まりらん*
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1993年千葉県生まれ
踊ることをこよなく愛し、香りへの強い好奇心を抱いて幼少期を過ごす
両親の影響で欧米諸国、国内の離島の各地を訪れる

各地を訪れた経験を交えながら、安心して自己表現できる英語学習をサポートしている
また創作活動として、日々暮らす中で出逢う「いのちの音遊び」や心象を、写真、言葉、絵、音を通して表現する

https://masudomari.com


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*癒しの演奏者 駒木根美樹*
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音大卒。音、周波数に興味を持ち、Cosmictune サウンドヒーリングスクールと出会う。
ステージ13卒業。シニア アドバイザーとなる。
2018年3月より、自宅にてサウンドヒーリングサロンを開設。
越智静香主催の朗読劇の音楽担当。
常に安定した空間を生み出し、人々を癒している。


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