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【web3/NFT】セカンダリーありきのモデルは難しい

8ships Twitter Space(2/19/2023)-Part2
Host: Terry T
Main Speaker:Just a Japanese Girl-Em / CHAI CHAI @Crypto Girl

前記事では、Kevin Roseとのランチミーティングや、世界のトッププロジェクトに関わってる人たちと話した1週間から感じたことをシェア。次は、OpenSeaとBlurの件からロイヤリティ問題やビジネスモデルについて話していくよ!

依存モデルは難しい

「依存モデルで成り立つのは難しい」っていうツイートをしたんだけど、ロイヤリティを批判してるわけじゃなくて、ビジネスとして弱すぎるモデルなんだよね。

ロイヤリティって、みんな音楽の印税みたいなイメージを持ってると思うんだけど、俺は全くの別物だと思ってる!

音楽は聞いたら印税が発生するけど、アートは見ただけじゃロイヤルティは発生しなくて、売らないといけないわけよ。

アーティストのそもそもの考え方として、“自分の作品をずっと持ってほしい”と思うなら逆なんだよね。

NFTって今までにないシステムだけど、アーティストが楽になるシステムではなくて、新しい道ができたってことだから、NFTっていう新しいマーケットのやり方を勉強しないと。

俺は常にビジネスモデルを見ちゃうのよ。

良い人だから成功するわけじゃないし、セカンダリー(二次流通)に頼るビジネスモデルは怖すぎる。
自分でコントロールできないものに委ねるのが人生で1番のリスクで、依存こそが不安な人生を歩む一歩だと思ってるから。

アーティストに限らずPFPプロジェクトに関しても、セカンダリーがなくなるっていうのは全然あり得ることだから、例えば100個作ったら10%は自分でキープしておくとかのリスクマネジメントは絶対にやっておくべき。

そもそも、大きなプロジェクトでさえ、まだ誰もNFTで稼いでないと思う。

セカンダリーで稼いでる人たちはたまたまで、依存モデルだから、ちゃんとしたビジネスモデルじゃないんだよね。

ロイヤリティ:NFTが二次販売されたときにNFTクリエイターにも一部報酬が支払われること

長期的にやっていきたいなら、チームを組むべき!

アーティストとかクリエイターたちは、みんなやっぱり自分でやろうとするんだよね。

ビジネスとかマーケティングの天才たちを出し抜くとかはほぼ不可能だからこそ、チームを組むのが大事だし、コミュニティに所属するだけじゃなくて、貢献していかないと。

10年間アートで稼ぎたいなら、チームを作るべきなのね。

今年3万ドルを短期的に稼ぐことを目指すのか、今年はゼロだけど、これから毎年5000ドル、1万ドル...って上がっていく継続性のあるシステムがいいのか。

長期プランを考えないといけない。

本当に自分の絵が天才的なレベルじゃない限り、長くやっていきたいならチームを組んでやっていった方が良いと思う!

アーティストもクリエイターも柔軟性を持って、世界の動きの話にも参加して、自分をちゃんとポジショニングしないと、NFTっていう世界では勝てない。
もしくは自分たちに特化した「アーティストを守ります」っていうようなマーケットプレイスを、誰かが作ってくれるのを待つかだと思う。

お金だけじゃなくて、世界の人たちに見てもらえるだけでも嬉しいって思えるアーティストがもっと生まれてほしい!


OpenSeaとBlurの件について

OpenSeaの発表があったじゃん。

みんな文句言ってるけど、なんでびっくりするんだろう?って思う。
だってOpenSeaはビジネスで、VCからもガッツリお金をもらってるわけで。

OpenSeaよりも7%くらい安いBlurに、どんどんマーケットシェアを取られていってるってことに対して、OpenSeaが動くのは当たり前というか、そうじゃないとビジネス的に潰れるわけよね。

Moonbirds Odditiesは昨日だけでBlurで4000ETHくらいトレードされてたり、俺もパッとツイートを見ただけだけど、過去30日間のマーケットの分布がOpenSeaが33、Blurが29、X2Y2が26らしくて、Blurのトークンドロップ後、Blurが上がって、OpenSeaが下がったんだよね。

これもTwitter情報だけど、昨日一昨日のシェアだとOpenSeaが12.8k、Blurが47kだから、Blurの方が約4倍のトレードボリュームがあるみたい。

「今までと全く同じ形でクリエイターがロイヤリティをもらうのがアーティストの権利だ」って言ってる人たちもいたんだけど、これから色んなマーケットプレイスが出てくるんじゃないかっていうのも今言われてるし、NFTはあくまでもツールだから、アーティストも「権利だ!」って感じじゃなくて、勉強して、何がベストか?っていうのを試行錯誤していく方が良いと思う!

OpeanSea:世界初かつ世界最大のNFTのマーケットプレイス
Blur:2022年10月19日にスタートした、プロのトレーダー向けのNFTマーケットプレイス。手数料は無料
Moonbirds Oddities:Moonbirdsから派生したサイドプロジェクト。CrypToadz(カエルのPFPプロジェクト)のアーティストでもあるGremplinとのコラボで作られたアートが特徴
X2Y2:2022年2月にローンチされたNFTのマーケットプレイス。アーティストのロイヤリティの問題を解決するため、ロイヤリティを買う側が価格を決められるようになっている

マーケットプレイスも、ちゃんとしたシステムが重要

今回の件も、OpenSeaがトークンをドロップするのか?っていうのがまあまあデカい。
普通に考えて、他が全く同じでトークンをもらえるならBlurを使うじゃん。

ちなみにBlurは、OpenSeaの10分の1のスタッフしかいないらしい。

OpenSeaって最初はNFTで稼ぐってよりもゲームのアイテムで稼ぐみたいなモデルだったらしくて、そういう意味では経営に関しては、OpenSeaの一強でたまたまヒットしたって感じなんだよね。

Tyler HobbsのQQLもマーケットプレイスがあったんだけど、誰も使わなくてシャットダウンしたんだよね。

俺、銀行で働いてたときも言ってたんだけど、一回入ったら抜け出せなくなるシステムっていうのが大事。
そこに心理戦とか全部入ってて、デカいプロジェクトの人たちってちゃんとしたチームがあるし、全部考えて作られてる。

Tyler Hobbs:デジタルアーティスト。NFT作成にユーザーが参加できるジェネラティブNFTプロジェクト「QQL」のウェブサイトを開設した
QQL:ユニークなアルゴリズムを使って、独自のアートワークを生成するツールを提供するNFTプロジェクト。ユーザーは、様々なオプションから選択し、独自のデジタルアート作品を作成することができる


続きは、【web3/NFT】これから変わっていくweb3/NFTスペースで勝つために!

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