気候変動により故郷を失う人々

静岡市では、SDGsを集中的に普及する期間として、2020年1月3日(金)~26日(日)をSDGs Month(SDGs月間)として定めていて、現在様々なイベントを開催しています。

わたしは「ビューティフル アイランズ ~気候変動 沈む島の記憶」(2009年公開)を観てきました。

南太平洋のツバル、イタリアのベネチア、アラスカのシシマレフ島に住む人々が気候変動によってどのような影響をうけているか、伝統や文化、観光。支え合って暮らす人々。島を、故郷を失うということ、離れるという選択はどのようなことなのか。問題はこの映画が公開されてから状況は益々深刻化していて、いまのままでは悪化する一方であるということ。DVDが発売されているので「温暖化は悪いことではない」と思っているひとは観てほしいな。

映画のあと、湖中真哉(静岡県立大学国際関係学部教授)による解説があり、動画(15分)とメモをとったので興味がある方はみてね。

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メモ

「気候変動はウソとか科学者や政治家がお金儲けしたいから」という人がいるけれど・・・
☞気候変動はいま実際に起こっていることであり、地球上で最も弱い立場に置かれている人たち(先住民であるとか)は既に影響を受けている―アメリカ人類学会が声明を発表

世界の平均気温が2℃上昇すると「水没難民」は2億8000万人に
☞海面上昇に関しては、「帰郷という選択肢のない人口移動」になる

水没だけではなく・・・
気候変動による「旱魃」の影響も深刻

「移住すればいいでしょ」という人がいるけれど・・・
☞何千年にも亘って培われてきた文化・伝統・自然との結びつき等が全部失われてしまう

「気候難民」は国連では「気候移民(climate migrants)」と呼ばれる
☞気候移民は国際難民法で難民とみなされない
☞気候移民は増えているが、どのように国際法で守るか決まっていない
☞最も弱い人たちが最も移住しなければならない状況に追いやられている
☞気候移民がどれくらいいるか不明
☞気候移民は世界中の人々が直面している現実
    
   
こういった問題を解決するため国連が定めているのが「SDGs」
☞誓い「地球上の誰一人として取り残さない」
☞☞途上国の人たち、先住民の人たちを優先して救済

「これから開発して豊かになればいいよね」
だけではなく
「地球環境のことを考えて開発しなきゃダメだよね」

地球の限界(プラネタリー・バンダリーズ)
☞人間がやっていることが地球の回復力の限界を超えつつある
  
  
気候変動の「緩和策」と「適応策」
☞「緩和」CO2を減らそう
☞「適応」気候変動によって既に影響がでている人たちを救う方法を考える

例えば「堤防」をつくる
☞でも、途上国の人たち、先住民の人たちは「貧困」だからつくれない
   
極度の貧困、気候変動で1億2200万人増える恐れ
☞SDGsの一番の目標は飢餓をなくすこと
☞☞逆のことが起きている
  
    
気候変動
☞温室効果ガス排出によって起こる
☞☞移住を迫られている人たちは殆ど排出していない

他の国から出された排出によって影響が出ている!
これは地球規模のパワハラだよね!

日本のCO2排出量は「世界で5番目」
☞責任があるのは私たち
こういった状況に何もしないで「かわいそうだね」って言ってていいの?
   
これがSDGsの課題だよ
   
   
SDGsターゲット13
~気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

「エコバック持ってますよ」
「ハイブリッド乗ってますよ」
ではなく、

いま既に気候変動の影響が及んでいる弱い人たちを支援していくか

が大切!

※出典は動画に明記

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