「今から歌い手デビューしてもほぼ売れない」って本当?

初めまして、eight(エイト)と申します。
歌い手さんのMIXを担当して数年、有名歌い手さんのMIXをさせて頂いたり、レコーディングのお手伝いをさせて頂いたり、時にはボカロPさんの楽曲をMIXさせて頂いたりと色々な出会いがありました。

ここ数年で歌い手の界隈は大きく変わってきています。
最近はネットシーンからメジャーデビューする方も増えてきて、単なる「インターネットカラオケマン」から「アーティスト」となりつつなる歌い手文化。

今回はそんな歌い手界隈が今どのように構成されているかをMIX師の視点から解説していきたいと思います。

歌い手は飽和状態

画像1

昔に比べて最近は更に歌い手が増えてきました。
その背景にはすとぷり(すとろべりーぷりんす)や浦島坂田船などの歌い手グループやまふまふさんなどの人気歌い手がTVなどのメディアで特集されたことや、昔に比べて機材も揃えやすく、手軽に始められることが影響しています。
例えば今から最低限の機材で歌い手を始めようと思えば、3万円程度で始めることができます。

更に、nanaやPokekaraなどのカラオケアプリの台頭により、誰でも気軽に自宅で歌うことができるようになりました。
そして自身の歌を他人に聴いてもらうことに喜びを感じ、歌い手になることを志す人も少なくありません。
その結果、歌い手が増えたのです。
(歌い手志望や自称歌い手含め)
最近ではボカロPが自身で自身の曲を歌うこともあり、ボカロPを推す人も増えてきました。

これが何を意味するかというと、
今から始めてもライバルが多いため伸びづらい
ということになります。

ひと昔前なら伸びたであろう人材も、今は伸びません。
それにはライバルが多いだけでなく、リスナーの質も関係しています。

リスナーの若年化

昔に比べ、現在の歌い手界隈のリスナーの年齢は非常に若いです。
全体の半数以上が10代と言われています。
これは単純にスマホを持つ年齢が下がったということに起因しています。
そうするとどんなことが起こるのか。

具体的には、

・善悪の判断がつかない為に炎上を巻き起こす。
・良い音を聴き分けられない為、下手な歌い手でも関係なく褒める。
・課金ができない為、グッズなどを販売しても売れづらくなる。
更に、自身が買えないことを逆恨みして歌い手や他のリスナーを叩く。

などの事柄が実際に起こっています。

これは活動する側としては非常に厄介な問題であると同時に、無視することのできない問題なのです。
下は知り合いのある歌い手さんのYouTubeのアナリティクスです。
7割以上が女性、6割以上が13〜24歳となっていることが分かります。

画像2

歌い手の若年化

若年化しているのはリスナーだけではありません。
前述した通り、今は3万円程度で機材を揃えられますし、スマホで録音する歌い手も現れました。
高校生ともなればアルバイトもできる歳なので3万円を貯めることは難しくないですが、中学生のお小遣いではなかなか厳しいと思います。
つまり、スマホ録音の歌い手の大半はそのような中学生、もしくは小学生だと推測できます。

若いうちから好きなことに取り組めるのはとても羨ましいですね。
ですがもし歌い手として有名になりたいのであれば、最低限の機材は揃えておくことを推奨します。
機材の選び方についてはまたそのうち更新します。

ニコニコ動画からYouTubeへ

歌い手文化はニコニコ動画(以下ニコ動)から誕生しました。
厳密に言えば更にその前、掲示板に歌をアップロードしていた人々が活動拠点をニコ動に移したところからですが、それは置いておきましょう。

最近の歌い手はニコ動よりもYouTubeをメインに活動していることが多いです。
理由は簡単で、ニコ動より伸びやすいからです。
最近ではYouTuberやゲーム実況者も歌ってみたを投稿していますね。

大手歌い手はニコ動に投稿して1日空けてYouTubeに投稿することが多いようです。やはりニコ動から有名になった恩を感じているのでしょうか。
対して無名の歌い手はYouTubeとニコ動に同時投稿していることが多いですね。それでもメインはYouTube、ニコ動はあくまで一応上げているような歌い手が多い印象です。

Twitter歌い手と言われる人種も存在します。
その名の通り、YouTubeなどには投稿せず、Twitterにワンコーラスだけ投稿する歌い手のことです。
Twitterは音質が劣化してしまうので、個人的にはYouTubeなどに上げた方が良いと思います。

歌い手グループ戦国時代

画像3

これに関しては本当に最近のことですが、今YouTubeやTwitterで「歌い手グループ」と検索すると何十ものグループが出てきます。
すとぷりや浦島坂田船、XYZなど、前々から歌い手グループは存在していましたが、それが更に加速したのにはあるきっかけがあります。
それは、TSUKUEというグループの誕生です。

彼らは2020年4月1日に活動を開始した歌い手グループなのですが、その彼らの自己紹介動画がYouTubeで何十万回と再生されバズったことにより、それに倣って多くのグループが誕生したのです。

歌い手グループを組むメリットは多くあります。
ただ同時にデメリットも多いのです。
これも詳しく知りたい方向けに別でまとめます。

まとめ

これらがMIX師視点での現在の歌い手界隈の実情です。
今から歌い手になろうとしている方、現在歌い手をしているが結果が出ない方、この記事を読んで「やっぱり歌い手として有名になるなんて無理かも…」と思いましたか?
そんな方向けに、これから僕がチャンネル登録者8万人の有名歌い手を育て上げた手法を公開していきます。
読みたいと思ってくれた方は是非フォローをお願いします。

もし個人的にアドバイスを受けたいという方がいたら
TwitterのDMまでご連絡ください。
※本気で歌い手として活動したいと思っている方のみでお願いします。

最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?