自作MAD解説（"Something"）

書きかけの記事があったので投稿してみようと思う。
ただ問題があって、取り扱いたい動画が
ニコニコにおいては権利者削除にビビッて
自主的に消してしまっている。

ので、
youtube に上げて貼ってみる。
消されたらドンマイ。

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【アイマスMAD】Something

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まず " Something " について。
" Something " は言うまでもなく、かのザ・ビートルズの、
もうちょっと言うと
ジョージ・ハリスンの名曲であり代表作のひとつ。
大好き。

で、動画を作り出したんだけど、
実は最初に思っていたのとは
全く違う動画になってしまった。

そもそも音源も違うバージョンのやつで考えてたし、
アイドルもなんとなく歌詞に合ってそうな人にしようと思っていた。
（速水奏とかで考えてた）
そうしてダンス部分が出来上がったら、
色調をいじって真っ赤にしようと思っていたんだけど。
出来上がってみるとそうはならなかった。
理由は後述する。

＊

歌詞の翻訳自体はずっと前に趣味的にやってたのでそれを使った。
いつも通りのトンデモ意訳。

で、先述した様なイメージで考えてたんだけど、
「すごく好きな曲」という事で思い出されたのが
「二階から点鼻薬」、人呼んで にかてん さんが
主催されていたニコマスの企画、
「F@VORITE M@STER」、通称ファボマスだった。
自分の一番好きな楽曲、
自分の一番好きなアイドルで
MAD動画を作りましょう、という趣旨の企画。最高か？
過去二回開催されてるはず。
俺は二回参加させて頂いた。

で、それを思い出してしまったので、
やっぱり一番好きなアイドルである
天海春香でやるべきかもしれない、と
思い始めた。
のでそうした。

実際、半端にウソをついたらバレてしまいそうな気がした。

＊

次に、どのバージョンの音源を使うべきなのかを考えた。
原曲、ライブ版、とか色々あるし、
色んな人がカバーしてたりするそうで
どれも良いんだけど、今回一番いいなと思ったのが
ビートルズを題材にした映画「イエスタデイ」で歌われた
カバーのバージョンだった。

以下、映画のあらすじを手短に。

”ビートルズが大好きなんだけど全く売れない
ミュージシャン志望のごく一般的な男” が、
「ビートルズが結成されなかった世界線」に
ある日突然飛ばされてしまう話。

まさかそんな世界線に飛ばされているとは知らずに
ビートルズという天才集団が作った楽曲を
歌ったり弾いたりしたもんだから、
こいつは間違いなく天才だ！と見つかってしまい、
瞬く間に売れまくってしまう。

しかし成功すればするほど、重圧は強くのしかかる。
どんどん強くなる周囲の期待に応えるには、
記憶の限りのビートルズの楽曲を出していくしかないのだが、
うろ覚えの曲もあるし、
演奏するのにスキルが足りない曲も出てくる。
しかも、主人公本人は
ただビートルズが大好きなだけのパンピーであり、
本当は類まれなる才能と言ったものは持ち合わせていない。
膨れる罪悪感、思い知らされる自らの無力。
それでもますます名前は独り歩きし、
どんどん売れていってしまう。

彼はどうプレッシャーに対抗していくのか？
行き着く果てには何があるのか？
主人公は一体どうなってしまうのか…！？

みたいな、そんな感じの話。

で、そんなパンピーな設定の彼が歌うカバーの" Something " は
天才集団による原曲とはまた大きく異なっている。
ジョージ・ハリスンの、
ギターが自ら意志を以てうそぶいてるようなギターソロもなければ、
繊細で甘やかな声質から放たれるソウルフルなボーカルもない。

けど、このカバーの中には
「更に個人的な独白」めいた風に聞こえるニュアンスがあると
個人的に感じて、
それが今回の動画の方向性に
とても合っている、と思った。

で、音源が決まってタイムラインに乗せて
BPMを合わせてみた所、
たまたま「丁度始まって丁度終わる」長さになった。
アングルも、真正面からではないアングルが
「君」ではなく「あの子」として歌う歌詞の内容に
すごく合っている。
あと後半のシャボン玉が入ってくるタイミングもよい。
と、何から何まで
勝手に自分の好みに合ってくれた。

テロップを載せてレイアウトも決めて、
色調も好みにいじって（ちょっと暗い感じになっちゃったけど）
一旦動画が出来上がった。

その段階ではこんな感じ。

当初はこれで完成という事にしようと思っていた。
ただ、正直な感想を言うと
「俺はめちゃくちゃ好きだけど手抜きにしか見えないんだろうな」
という気持ちもあった。
もちろんそれでも別にいいけど、
折角だしなんかもう一工夫出来ないかな、
とか思いながら眺めていた。

その時、オフになってるスマホの黒い画面に
この動画が反射して映ったのを見て、
それがやたら綺麗に見えた。
ので、いっそそれを撮る事にした。

スマホの画面を磨き上げ、
なんか変なもんが映り込まない様にして、
なるべくいい感じに画面が映り込んでくれる角度にスマホを固定し、
それを一般的な性能のデジタルカメラで撮影して、
あとは微調整して完成とした。

暗い画面の重い動画に見えてしまいそうだが、
とくに暗い重い気持ちでは作っていない。
なんとなく春香と近づけた気がしてよかった。
また、ちょっと自分の手を離れてる感じもあって、
そこもなんかいい。

前述した通り
色々あったタイミングで
ニコニコの権利者削除にビビッて消しちゃったんだけど、
自分では結構好きな動画だった。