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【世界もココロもグラデーションでできている】㉝ 「きもののひみつ」➇
こんにちは 八彩理絵子です。
前回「付け下げ」のお話しをしました。
今回は「色無地」(いろむじ)と 「小紋」(小紋)のお話しです。
色無地 色無地とは、白生地を黒色以外の一色のみで染 めた着物のことで、柄は付いていません。
格は、生地自体に織り込まれている柄の
「地紋(じもん)」がついているかどうかで
変化します。
紋が付いている場合は訪問着と同程度の格と なりますが、袋帯を締めるのが一般的です。
紋が付いていない場合、袋帯を締めれば 付け下げと同程度の格に、名古屋帯を締めれば 小紋と同程度の格になります。
・紋付きの色無地
子供の卒業式・入学式・七五三・お宮参り等
・紋無し・袋帯の色無地
同窓会・祝賀会など。
・紋無し・名古屋帯の色無地
お食事会・観劇など。街着。
![色打掛](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89691715/picture_pc_519ed160e9ce6b3937f118aee23fc0ff.png?width=1200)
江戸小紋
型染めの小紋のなかで最も格が高い染め技法
江戸小紋三役である「鮫」「行儀」「通し」で
あれば紋付きとして着られます。
東京エリアでは色無地に準ずる着物として
茶道などで着用されることが多いようです。
小紋
「小紋」という言葉には複数の意味があるので
注意が必要のようです。
江戸時代以降「型染めによる小さな柄=小紋」
でありそれは現代でも間違っていないのですが
現在は「型染め全般」を指して
「小紋」と呼ぶようになりました。
よって、現代では大きな柄であっても
型染めであれば小紋と総称されています。
同じ柄が繰り返すパターンで染められて
いるため「柄の上下(天地)」や
「縫い目の柄の繋がり」は
考慮されていないため、
仕立て上がっても絵羽着物
(訪問着や付け下げなど)のように、
1枚の絵にはなりません。
![小紋](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89703605/picture_pc_cd8ef8e66cd3fbb914e4980796847fc6.png?width=1200)
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
TPOに合わせて楽しめる着物。
「紋」や「帯」によって
「格」が変わることを知りました。
私自身もここ数日の中で学び直した
気がしています。
もう少し「きもののひみつ」に
おつきあいください。
今日の伝統色は「藁色」(わらいろ)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89705774/picture_pc_a1a596c7d4403e736c15949ea5f3853a.png?width=1200)
稲の藁の色を指す、柔らかく乾いた薄い黄色。
ほんのりと緑色の気配がするのは、そこに
色褪せる前の青々とした姿が滲んでいる
からでしょうか。
稲の主役は稲穂、でもこの脇役である藁、
色みは少々薄いですが、
含蓄の多い色ということです。
なぜなら、 田んぼに立てて二週間ほど
乾燥させると、縄にも、むしろにも、
米俵にも使えます。
しかもそれらは、編まれては解かれ、
解かれては編まれ、何度もリサイクル
されていました。
更に、牛や豚など家畜の餌としても大活躍、
そしてまた、家畜の糞が、
良質な稲の堆肥となっていたのですね。
最後まで読んでくださり
ありがとうございます。
大切なお時間をありがとうございました。
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