2022/10/31以降の戦略を考える

来週以降の戦略を主にダウを中心に考えてみる。
2022/10/30は日曜日だが、私が辟易しているニックの記事が出た。

この中身について界隈はざわついている。
そもそもは先週の金曜2022/10/21に出た記事(他のFEDメンバーの発言もそれを後押ししていたが)により、12月以降利上げのペースを議論するという話から、FED pivot(政策転換)が近いという受け止めがされ、特に株式市場はリスクオンとなった。

一方、本日出た先に添付した記事では、端的に言うと消費や貯蓄のデータから、経済の勢いは衰えておらず、ターミナルレートはまだ不明もしくは今よりも高くなる可能性があるという記事であった。
先週と言ってることがちゃうやんけ!という思いからざわついており、それに対する疑問についてもニックは回答している。

結局は金利が経済に与える遅効性を考えれば、そろそろ利上げペースを考えるべきだし、インフレの鈍化が見えないことを考えればターミナルレートがどこになるかはまだわからない。
つまり今年何度も聞きすぎて耳にタコができている「データ次第」でどちらかの側面から論述すればそうなるという話でしか無いように思う。

この間も書いたが、正直そろそろこの男に振り回されるのは勘弁だし、殺して黙ってて欲しい。

それを踏まえても、市場としては「FED Pivot剥がれ」が意識され週初は売り込まれるかもしれない。
チャートから考えていく。

ダウ日足

日足で見てもかなり強い状態であるものの、現状はどれかは決めかねるトレンドライン3本と、ジャクソンホール前の高値が迫っている。
ニックの記事がなければ、FED pivotを盲信し、ジャクソンホール前の高値を目指していく流れだったと思う。誰かニックを殺してくれ。

ダウ30分足

来週の重要な指標についてチャートに書き込んだ。ISMについては非製造業(サービス関連でスティッキーなインフレの判断材料となりうる)についてだけ見ておけば良いと思う。
その上で、ニックの記事をスルーするのであれば、市場はFED pivotを期待している状態でありFOMCまではジャクソンホールの高値を超えていかない範囲で上昇していくことを想定している。
週初ニックの記事を嫌気し、下落したとしても株クラは楽天的なので特にNYは買い上げてくるのではないかと考えている。
FOMCまでは押し目買いスタンス。
一方で、この上昇の転機となりそうなのはFOMCと雇用統計。
直近の強さは認めるが、上値についてはジャクソンホール前高値と8月CPI前高値の間であると思っている。
FOMCまでにジャクソンホール前高値に迫る位置まで来ているなら売りガチャで参戦したいし、そこで負けたとしても雇用統計で8月CPI前高値に迫っていれば売りガチャで参戦したい。
もしうまくいけば部分利確を挟みながらも翌々週に控えるCPIまでは引っ張りたい。CPIで鈍化が見えない場合、ターミナルレートがまたわからなくなったという受け止めから売られる可能性が高いが、シーズナリティとして年末ラリーはあると考えており、安値は割らずCPI通過後は買いを考えているのが今のざっくりとした戦略。
追記:FOMCでの売りガチャを検討できる点として、今のFEDpivotを見ているマーケットよりハトな流れって何よ?って一点を判断材料にしている。
仮にマーケットの想定通りpivotに見える内容でもsell the factな反応になるのではないか?という想定。ただし、それはニックの記事を無視し、FOMCまで株価が邁進することが前提。

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