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日記「好きな漫画の、映画を観に行った話」

みなさん、映画「ルックバック」観に行きましたか。

私は少し前なんですけど、観に行きました。

映画の感想って書くのすごい苦手というか、そもそもなんでも感想って書いて定義しちゃうのってあまり好きでなくて。(だって一つの作品の感想に、正解なんてないじゃ無いですか)

観た方が各々自分の中で形にならない感情を持ち帰って生活を豊かにするのが一番良いので、私もあまり公には言わないようにしてるんですが、
今回ばかりは自分でもなんで開始10分で上映中泣いたと言う意味がわからなかったこともあり、この現象に納得がつけたくて書いてます。

ルックバック、簡単なあらすじはこちらのSTORYでご確認ください。

ネタバレなどほぼなく書こうと思うので、観てなくても読んでなくても大丈夫なのですが、
とにかく私はこの作品の原作を読んだときから泣いてました。

多分、この作品は一度は作家とか何かを生み出す経験をしたことある方は余計藤野と京本と言う主人公どちらかに共感するのかな…と思ったのですが、
私はどちらも共感しつつ、ずっと引きこもりだった京本が藤野と外に出かけている日常シーンを観た時、
自分が引きこもりだった頃、自創作に救われてしまった経験を思い出してしまって、記憶を引き摺り出されて泣きました。

京本のように天才的に上手ではないし、藤野のようにセンスも執念深さも無いのかもしれないけれど、この映画の空気感は、静かに、そっと自分の中にある、何かを生み出し公に出したきっかけの記憶の蓋を開けてしまうような力のある作品でした。

なにがあってもそれでも、描く手を止めない藤野の背中を観て、一体どれだけの人がまた作品と向き合うんだろうな、と思うと、(その中に私がまた入ってしまうのかと思うと)底知れない作品だなと思ってしまいました。

私のひとりごとなんて読まずにすぐにでも観てほしいです。
上映館少ないので、観に行けるか難しい方もいるかもしれませんが、どうかもっといろんな方に観てもらいたい作品で、原作もぜひ読んでほしいなと思いました。

実は最初、原作の時点で共感しすぎて、視覚情報になったらきっと余計に辛いだろうなとも思って一瞬観るのを躊躇したのですが、(どうしても共感しやすい体質なので…)
それでも、観に行って良かったと思える作品でした。

自分の中で納得したのでもう大丈夫です。
こうやって背中を押される作品を観るのも、いいものですね。


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