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1990年代と8cmシングル

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1990年代や8cmシングルについて書いた記事を集めたマガジンです
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なぜ8cmシングルCDは12年で消えた?

今年の夏、ライターの辰井裕紀さんから8cmシングルについてインタビューをさせてほしいというメッセージが届いた。 約2時間にわたり8cmシングルについてインタビューしていただいたのだが、そのインタビュー記事がweb上に公開された。 僕が辰井さんを知ったのは、3年前に公開された記事「8cmシングル、生まれた理由は謎。まだ生産されるひみつとCD文化の未来をビクターに聞いた」 という記事を読んだことがきっかけで、そこからSNS上のお付き合いが始まった。 3年前と言えば自分が8cmの

1990年代の中島みゆき

Podcast番組「8cmシングルで聴く平成J-POP」で「90年代の中島みゆきについて」という特集をしました。 中島みゆきが90年代に発売した全8cmシングルについて解説しております。 お好きな時間に、お好きな場所で是非聴いてください。 90年代の中島みゆきは「浅い眠り」「空と君のあいだに」「旅人のうた」という3曲のミリオンセラーを世に送り出していますが、その他にも90年代に発表された中島みゆきの楽曲の数々をお楽しみください。 with(1990年8月21日)トーキョー迷

松田聖子のシングル「We Are Love」には原曲があった

松田聖子のシングル「We Are Love」は90年代最初のシングルとして、1990年11月21日に発売されました。 80年代は多くの記録を打ち立ててきた聖子でしたが、残念ながらこのシングルはオリコンの最高位16位という、残念な結果になりました。 とはいえ、聖子らしい素敵なバラードで、個人的に大好きな1曲です。 この曲は、シンガー・ソングライター 鈴木祥子が作曲をし、作詞は松田聖子が書いています。 しかし、この「We Are Love」にはなんと原曲があったのです。 それは

90年代 旧・ジャニーズの8cmシングル

1990年~1999年に発売され、オリコンの1位を獲得した、旧・ジャニーズアーティストの8cmをまとめてみました。 ☆光GENJI 荒野のメガロポリス(1990/2/7) CO CO RO(1990/8/17) 笑ってよ(1990/11/3) ☆SMAP Hey Hey おおきに毎度あり(1994/3/12) がんばりましょう(1994/9/9) たぶんオーライ(1994/12/21) KANSHAして(1995/3/3) しようよ(1995/6/6) どんないいこと(1

90年代ミリオンセラー

時代は令和になり、さらに2020年代に突入すると「ミリオンセラー」という言葉もどこかむなしく響いてくるようになりました。 近年の音楽の指針は、ストリーミング再生の回数なので、100万枚売れたCDと1億回再生された曲のどっちがすごいのかと聞かれてもなかなか比較はできないと思います。 1970年代、ミリオンセラーは25曲ありました。 1980年代、意外なことにミリオンセラーはたった12曲しかありません。 1988年2月21日に8cmシングルが登場しますが、CDプレーヤーの普及

90年代ミリオンセラー(アルバム編)

先日、「1990年代のミリオンセラー」という記事を書きました。 90年代はシングルのミリオンセラーだけではなく、アルバムのミリオンセラーも非常に多かったので、このページで紹介してみたいと思います。 ちなみに、70年代のミリオンセラー3作品(LP+カセット) 80年代のミリオンセラーは14作品に対して、90年代はなんと167作品がミリオンヒットになっています。 このページではミリオンセラになったアルバムを、売り上げの高かった順に紹介していきたいと思います。 Spotifyで

Maxiシングルのミリオンセラー

以前noteに「8cmから12cmへの移行期」という記事を書きました。 1990年代中盤から後半にかけて8cmからMAXIに移行していくわけですが、売上のほとんどを8cmが占めていました。 1990年から1999年の10年間に発売されたシングルのうち、ミリオンセラーになったCDは174曲。 そのほとんどが8cmシングルなのですが、うちMaxiシングルのミリオンが9曲あるので、その9曲をこのページで紹介してみたいと思います。 WINTER SONG/DREAMS COME

90年代ヴィジュアル系の8cmシングル

90年代の音楽シーンには「ミリオンセラー」「小室系」「ビーイング系」「渋谷系」「ガールポップ」なるジャンルがありましたが、忘れてならないのが「ヴィジュアル系」です。 ヴィジュアル系という言葉が浸透する前は「お化粧バンド」という雑な扱いを受けていたと思いますが、Xがブレイクしたあたりから、徐々に市民権を得たジャンルになっていったと思います。 ヴィジュアル系の歴史はwikipediaに詳しく掲載されていますので、そちらをチェックしてください。 ヴィジュアル系で最初にオリコンの

プリンセス プリンセスについてコラムを書かせていただきました。

ソニーミュージックが運営している、新しいサイト『エモノート』に、プリンセス プリンセスに関するコラムを書かせていただきました。 このサイトは楽曲掲示板になっていて、リスナーの皆さんの生の声を聞く(見る)ことが出来ます。リアルタイムのファンだけでなく、親子二代でプリプリファンいう方もいらっしゃって、なんか胸熱です。 「Diamonds」が発売されて、ちょうど35年の歳月が流れました。あの頃リアルタイムで聴いていた方も、まだ生まれていなかったかたも、改めてこの曲を聴いて何かを感

1990年代の松田聖子

松田聖子は1980年4月1日にシングル「裸足の季節」でデビュー。 2024年4月1日からデビュー45周年イヤーに突入するわけですが、還暦を超えた現在でもアイドル時代の輝きは衰えず、思わず「聖子ちゃん」と呼びたくなる、唯一無二のキュートなアーティストです。 松田聖子は、1981年のシングル「風は秋色」から1988年の「旅立ちはフリージア」まで24曲連続1位を獲得するという記録を持っていますが、1989年のシングル「Precious Heart」が惜しくも2位止まりだったので、

音楽ライター長井英治がセレクトした、90年代ガールポップアルバム 30選③

ソニーミュージックが運営しているwebマガジン「OTONANO」の1月号で、36枚のガールポップアルバムをセレクトさせていただきましたが、そのうち30枚がSpotifyで配信されているので、僕のコメント付きで改めて紹介してみたいと思います。 GO TO THE TOP/hitomi(1995)3枚目のシングル「CANDY GIRL」で一躍ブレイクした、hitomiのファーストアルバム。小室哲哉プロデュースでありながら、全曲の作詞をhitomi自身が手がけており、彼女の出現で

音楽ライター長井英治がセレクトした、90年代ガールポップアルバム 30選②

ソニーミュージックが運営しているwebマガジン「OTONANO」の1月号で、36枚のガールポップアルバムをセレクトさせていただきましたが、そのうち30枚がSpotifyで配信されているので、僕のコメント付きで改めて紹介してみたいと思います。 けがれなき大人への道/鈴木彩子(1993)1990年に高見沢俊彦の書下ろし曲「独立戦争」でデビューした鈴木彩子4枚目のオリジナルアルバム。中村あゆみを思わせるハスキーボイスで歌われるロックサウンドが特徴。上田知華が作詞・作曲を手がけた楽

音楽ライター長井英治がセレクトした、90年代ガールポップアルバム 30選①

ソニーミュージックが運営しているwebマガジン「OTONANO」の1月号で、36枚のガールポップアルバムをセレクトさせていただきましたが、そのうち30枚がSpotifyで配信されているので、僕のコメント付きで改めて紹介してみたいと思います。 PRISM/谷村有美(1990)谷村有美、4枚目のオリジナルアルバム。シングル「6月の雨」収録。10曲中、5曲の作曲を、8曲の作詞を谷村有美自身が手がけている。 オリコン最高位4位のヒットに。 Vocalization/森川美穂(19

ガールポップ’90s対談:長井英治×栗本斉(最終回)

音楽ライター・栗本斉さんと行った「ガールポップ対談」の最終回が公開されました。 会員登録(無料)をすれば全文読めますので、是非お読みください。 1997年で終焉を迎えたガールポップ。 その後の音楽シーンと、ガールポップシーンの総括的な対談です。 3時間に及ぶ対談を文章にして下さった、ライターの真鍋真一さんと、お相手をして下さった栗本斉さんに感謝いたします。 これまで、4回分の対談は下記よりお読みください(無料の会員登録をすれば全文お読みいただけます)。