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サークル・オブ・ライフ_11 スギとヒノキとツリーハウスと

ツリーホテルとは、森の中にある木の上に建てられたホテルであり、自然と一体化したエコロジーな宿泊施設で森林浴などを楽しむことができる。北欧諸国では人気を集めており世界中から観光客が訪れている。黒滝村にツリーホテルを造ることで、以下のような良いことがあると考える。

まず、自然を活かした観光資源となる。村には木が豊富で、吉野川の源流や日本最古の木造建築物である金峯山寺などの歴史的な名所がある。また、黒滝は日本三大秘境のひとつに数えられる大峰山系の入口でもある。黒滝にツリーホテルを造ることで、このような自然や歴史を楽しむことができる。また、黒滝の澄んだ空気を吸収しつつ、美しい景色や星空を眺めることができ、自然に触れることができる最適な宿泊施設である。

次に、伝統や文化を紹介することができる。ツリーホテルは木造建築物であるため、黒滝の伝統的な建築技術や木材を用いることができる。例えば、村では古くから木曽桧や檜皮葺き屋根などの高級木材が産出されており、それらを使って建てることができる。また、内装やサービスには村の歴史や文化を反映させることができる。例えば、黒滝では毎年4月に行われる「お水取り」や「お山開き」などの祭りや行事に参加することができる。また、黒滝では『くろたきそば・くろたき餅・いなかこんにゃく・あまご・あゆ』などの郷土料理や特産品を味わうことができる。ツリーホテルは黒滝の伝統や文化を伝える効果的な手段である。

最後に、経済活性化に貢献することができる。ツリーホテルは北欧諸国だけでなく、日本でも注目されている新しい宿泊形態であり、黒滝に多くの観光客を呼び込むことができる。特に、都市部から離れたい人や自然体験を求める人にとっては魅力的な宿泊施設である。風の谷計画にある“開疎”な状況にピッタリと当てはまりそうだ。また、建設や運営には黒滝の住民や事業者が関わることができる。建設には地元の建築業者や木材業者が協力することができ、運営には地元の飲食業者や農林業者が協力することができる。ツリーホテルは黒滝の経済活性化に繋がるのだ。

以上のように、黒滝村にツリーホテルを作ることは、多くの利点がある。しかし、この提案を実現するためには、具体的な計画が必要である。

l   場所は、黒滝の中心部から少し離れた山の中に設定する。この場所は自然が豊かで、静かで落ち着いた雰囲気がある。

l   数は、最初は5棟から10棟程度にする。これは、ホテルの需要を見極めるためと、森の環境への影響を最小限にするためである。将来的には、需要や環境に応じて増減させることも視野に入れたい。

l   デザインは、黒滝の伝統的な木造建築物を参考にする。しかし、単に模倣するのではなく、現代的な感覚や機能性も取り入れる。例えば、木曽桧や檜皮葺き屋根などの素材を使って建てるが、窓は大きくして景色を楽しめるようにする。また、エアコンや冷蔵庫などの設備も備えるが、省エネや太陽光発電などの技術も利用する。

l   料金は、一泊一棟3万円~5万円程度にする。これは、ツリーホテルの特別感や付加価値を考慮した価格であるので、当然のことながら料金だけでなくサービスや体験も充実させる。例えば、地元の食材を使った朝食や夕食を提供する。また、森林浴や野生動物の観察などの自然体験や、「お水取り」や「お山開き」などの祭りや行事への参加などの文化体験も提供する。

l   運営は、役場と地元の事業者が協力して行う。役場はツリーホテルの許可や補助金などの行政的な支援を行い、地元の事業者はホテル建設や管理などの実務的な支援を行う。また、地元の住民も雇用することで、地域全体でツリーホテルを支えることができる。

 

如何だろうか。このプランをかねてより示している『落ちのびの郷』計画に組み込めば、心身ともに浄化されること請け合いだと私は想像する。

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