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サークル・オブ・ライフ_10 黒滝ドライブスルー化計画

 黒滝リゾートや落ちのびの郷といった滞在型の提案をしてはきたものの、私の知る限り、黒滝村は元来そういった地理的状況には恵まれていない。滞在型に向いているのは隣の天川村やその先の十津川村等、秘境と呼ぶに値するスポットや天河神社等、知名度と需要を持った場所がある所なのだ。だが、ないなら作ればいいだけのこと。そういうわけで色々と提案してきたわけだ。ただ、黒滝が地理的優位を活かすには他のプランも同時並行させていきたい、というかなぜ今までそれをやっていなかったのか不思議でならない。そんな中、唯一明らかにそれをやってきた施設がある。それは長瀬地区につくられた道の駅、通称『309(さんまるきゅう※サンマルクではないので注意)』だ。

 今や全国各地に当たり前に存在する道の駅。309では名物の手作り蒟蒻が特に人気で、出汁で味付けされたものは格別美味しい。鮎やタニシが苦手な私もこれは昔から好物である。ちなみに市販の蒟蒻とは全く別物の美味しさで、イメージしてもあまり意味がないので食べてみるしかない。他にも杉桧を苦し紛れに加工した置物や杉の抗菌チップ、桧のアロマオイルも販売されている。また『透かし彫り』という杉の加工品があり、これは本当に凄い(でも詳細は割愛します)。そんな309を筆頭とし、村内の至る所に旅行者が立ち寄りやすい、“つい”立ち寄りたくなるお店や休憩所を点在させるのだ。なぜか?それは黒滝村が観光名所へ行くために通過されることが多い場所に位置しているからだ。東京で言えば新宿だろうか?いわゆるハブとしての役割がこの村は大きい。その優位性を最大限発揮できるのが『黒滝ドライブスルー化計画』なのである。吉野郡の観光名所へのハブとしても活躍し、滞在できる施設も納得のいくコンセプトとクオリティで運営する。これでいこう。

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