平賀はつこ

物書きと対人支援をしながら海の側で穏やかに暮らしています。やさしい気持ちでやさしくなれ…

平賀はつこ

物書きと対人支援をしながら海の側で穏やかに暮らしています。やさしい気持ちでやさしくなれる言葉を書きたいな。

最近の記事

書いたよまとめ

(2023/09/03更新) ご覧いただきありがとうございます。嬉しいなぁ。ライター/コーチ/キャリアコンサルタントのはつこです。 このnoteでは、わたしが2018年より執筆・編集・企画した主な記事をまとめております。 ※コーチングとキャリアコンサルティングのご案内はこちら 2023年現在、対人支援をもう一つのお仕事の柱としていくため、また文章のお仕事は小説やエッセイなどの表現を中心にしていきたいため、基本的には下記に当てはまり、掲載先へ直接納品の執筆を優先的にお受け

    • 「好きに生きて、身体が悪くなるならそれでいい」はやっぱり違った。

      大事に大事に積み重ねてきた日常が壊れるとき、大きな音を立てながら崩れ落ちるものだと思っていた。 でも、そうじゃないこともあると知った。 日常は静かにすっと消えることもある。まるで熱々の紅茶に入れた角砂糖が一瞬で溶けてなくなるように。 ◆ そんなふうに始まった生まれて初めての入院生活。幸いにも、こんな大げさな導入はいらないほどの軽く1週間で退院した。それでも病室で過ごす日々は、自分の周りの人やテレビの中の人を思い浮かべながら、生き方について今までよりずっと深く考える時間に

      • こじらせLINEを防ぐ3つのルール

        テクノロジーの進化によって、文字だけのコミュニケーションがとっても便利になりましたね。LINEに限らず、チャットやSNS、そしてこのnoteも当てはまります。 はちゃめちゃに便利になった一方で、人間も動物。言葉だけで気持ちを伝えるのは、ときに難しいですよね。やっぱり、声のトーンや表情の変化で読み取れる細かな感情が伝わらない。 言葉は一つでも色んな意味を持つ記号。当たり前に意思の疎通に使っていますが、万能ではない。そんなことをいつしか忘れて、捉え方が違うことに気づかず、送り

        • 心の中の落とし穴

          ひまわり組のお友だちが砂場に集まり、こちらを見て何やら楽しそうに笑っている。ひとりぼっちのわたしは少し距離を置いたところにしゃがみこみ、地面に絵を描くふりをしながら、周りの会話に耳をすます。 「落とし穴を作って、はっちゃんのこと、はめようよ」 どうやら、わたしのために落とし穴を掘ってくれているらしい。 5人がかりで膝が埋まるほどの穴を掘ったと思ったら、蓋をせずに掘り起こした砂をぜんぶ穴にかけている。わたしはその様子を(それじゃあ、ただ穴を掘って埋めてるだけなのに……)と

        書いたよまとめ

          ガラス越しの美容師(小説)

          ゆらゆらと歩きながら、ガラス張りの美容院を覗く。 何気なく見ているだけの通行人を装っているけど、耳には自分の心臓の音しか入ってこない。 (あっ) 一拍だけ大きな鼓動が全身を脈打つ。 ガラスの向こうでは、ハイトーンのショートやボブの美容師たちが弾けた笑顔を振りまいている。その中に、ひとりだけ艶やかで柔らかいマロン色のロングヘアの美容師がいる。優しく微笑みながらお客さんの髪を解くその姿は、誰よりも美しい。 (あの人だ) 一目でわかった。 あの人はわたしの好きな人の元カノだ

          ガラス越しの美容師(小説)

          38℃の文章を

          38℃。これはわたしが書く文章の基本設定温度です。 半身浴のように、身体の芯からゆっくりじんわりあたたまり、読み終えたあともほかほかするような、そんな文章を書いていきたいと思います。 これまで熱い言葉に救われたことがたくさんありました。 その反面、熱い言葉ばかりを集めているうちに、疲れて前に進めなくなってしまったこともあります。熱いお湯に浸かっているときと似た感覚です。 熱いお湯に浸かって、さっとやる気が湧き上がって、ロケットダッシュをきめる人もいれば、ぬるめのお湯でゆ

          38℃の文章を