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同人ってスポ根なのか?

爽やかさだけが足りない。


ROM専だったのに、作ったりする側の同人に足を突っ込んでから、安定していた私の心は揺さぶられまくっている。

Twitterを始めたばかりの時、人が怖くて泣いた。どう振る舞うことがルールなのか分からなかった。どこをみても何もかもが距離が近すぎて泣いた。
ヘタなことをしたら誰かを傷つけたり、はたまた傷つけられそうで怖かった。
好きな人もできた。
一つ一つに過剰に心が喜びを発したと共に、ジェットコースターみたいに乱高下するギャンブルのような興奮を覚えた。


今度は憧れの同人誌作るんだ!と決心してから3回泣いた。

一つは不安で泣いた。こんなものを頒布することは許されるのか。金をとるのか?時間がかかりすぎて正気を取り戻してしまった。圧倒的にクオリティが低いことは理解していて、一コマ一日かけたくせに、こんなレベルなのか‥。
人に比べたら頒布数なんて大したことないけれど、ゼロではないのだ。対価を払ってくれる人には応えたい。でもやっぱりどうしてもレベルが低い。
あと純粋に終わらなくて追い詰められた。気の迷いで予約販売なんてしてしまった以上、できない、やらないという選択肢はありえない。


一つは悔しくて泣いた。
最高の推しカプを表現する力が私にはない。他の人にはある。それがこんなにも悔しいものなんて思わなかった。
みんなそれぞれちがっていいのだ。私には私のいいところがある。
それでも、あまりにも最高で魅力をはなっている作品がいっぱいあって分からせられてしまう。私ももっとイケてる絵柄で最高の文でイケてる推しカプストーリーを作りたい。ちょっと外を見れば最高はたくさん転がっているが、自分自身の手で行うことに意味があるのだ。
実力が足りなくて、悔しくて泣くなんてまるでスポ根みたいだ!
はじめて理解した。
試合に負けて泣く感情を。



一つは愛されたくなってしまっていたことに気づいて泣いた。一方的な思いを寄せているだけなのに、いつのまにか見返りを求めていたようだった。
知らないうちに目的がずれていたことが恐ろしい。

頑張ろうぜ!とさわやかに切磋琢磨できたらどんなにいいだろう。
でもまだまだ自分自身との対話をしていたい。ずっと推しカプのことを味がなくなるまで咀嚼していたい。
よくある悪役ライバルキャラみたいだ。
誰にも和合できず、孤高ぶって一人でずっと何度も同じ傷跡をなぞっているうちに、ドツボにハマる。

でも今はそう生きたい。自己完結できる人間でありたい。
幸い真の一人ではないし、現実世界はいい感じに過ごしている。不満があるとすれば、もっと自由な時間が欲しいだけ。
 
そうしているうちに、いつかチームプレイができる日がくるだろう。諦めるまで試合は終了しない。

悔しいもっと力が欲しい。最高の推しカプを最高の形で出力したい。満足できるまで誰もいなくなっても諦めたくない。
現実は魔法のステッキがあるわけではない。チート技も当てるパッチもない。ネームをかいたら誰かが書いてくれるような人望もない。
自助努力しかない。


あーもう推しカプかわいい推しカプ運命推しカプまじ付き合ってる推しカプ愛しい。
アラサーが抱く感情としてはあまりにも宗教じみていて、頭おかしくて、狂信者で笑うしかない。
情熱というにはねちょつきすぎていてきしょい!!!!やだー!!!!

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