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【シティーリーグS2柏ベスト8 】ピジョンコントロール

こんにちはハヤシ(@8_ya_poke)と申します。
普段は都内で細々とポケカしてます。ポケカを始めたのはちょうどSMレギュが始まりブームとなった頃なので、ポケカ歴は1年と少しといったところです。

先日12/15に開催されたシティーリーグ柏で「ピジョンコントロール」というデッキを使用し予選6位、本戦ベスト8になることが出来ました。

本記事はデッキ選択や解説、当日のマッチアップを備忘録程度に書いていこうと思っています。初投稿なので誤字脱字等ご容赦ください。笑


1.環境予想

これに関しては既に多くの方が書かれていると思いますが、個人的には

Tier1 三神ザシアン レッドパーフェクション ピカロムライライ

Tier2 モルペコドール タチフサグマ

Tier3 カラマネロ系統 その他

とざっくりこんな感じで見ていました。
特にTier1はシーズン2初週から暴れている三神ザシアンとその三神ザシアンに勝てる構築を意識したデッキが多いと考えていました。
逆にモルペコドールやタチフサグマといった初見殺し性能の高いデッキは、レシピが流通した以上数を減らすと考えていました。(実際は当日モルペコが数多く、予選全勝者はモルペコ、本戦優勝者はタチフサグマという結果だった)

2.デッキレシピとその経緯

前述のような環境予想をした上で、僕がこのデッキを選んだ理由は大きく2つあります

①Tier1デッキのミラーマッチを避けるため
正直、前日までTier1郡のデッキを握るか迷っていました。しかし、Tier1郡のデッキを握ることで避けては通れないのがミラーマッチです。ミラーマッチでは先手後手が決着に直結することが多いと考えています。もちろんこれをプレイングで捲るのがプレイヤーとしては一流なのですが、僕は三流なのでこれを避けました。

②コントロールデッキの初見殺し性能
実は前シーズンのシティリーグでも別のタイプではありますが「コントロールデッキ」を使用しており、その際は予選を1位で通過し本戦準優勝という成績を収めることが出来ました。

https://twitter.com/KCC2019615/status/1195627198595637249?s=20

この経験から、初見のプレイヤーは意識していないコントロールデッキに対して正しいプレイングを行うのが難しいのではないか?と考えていました。つまり、味を占めてました。


こうした経緯から当日使った構築がこちらです。

【デッキレシピ】

画像1

海外環境で多く見られる「ピジョンコントロール」と呼ばれるデッキになります。

3.各カードの採用理由と解説

前提として、本構築は同一カードが2枚サイド落ちすることを考慮していません。サイドを敷くときは祈りながら敷きましょう。

【ポケモン】
・ポッポ+メタモン◇-ピジョン 5-4
このデッキのエンジン。メタモン♢ 込みの最大枚数を採用。ポッポは鋼鉄の拳を耐えることのできるHP60を厚めに採用。もってくるが使えるHP50ポッポを1枚のみ採用しましたが、正直全部HP60で良いです。

・ヤレユータン 3
元々最大枚数の4で採用していましたが、ふつうのつりざおの枠を捻出するため3枚に。1枚サイド落ちしてもケア出来ることや、クイックボールの採用もあり3枚でも充分回せるだろうという結論に至りました。

・ミュウ 1
ベンチ狙撃からピジョンを守るためのカード。主にピカロムやモルペコドールに対してプレイします。

・キリンリキ 1
主にMM戦で使用します。トラッシュに落ちたGXポケモンをロストさせることで、MMが使うことの出来る技を減らします。HPが90と比較的高く、逃げエネが1なのでピジョンを育てる際の壁にもなります。

・フリーザーGX 2
最凶のエネ破壊カード。特性により場の水エネルギーを回収しながら前に出れるため、空いたターンにピジョン等に水エネルギーをつけて置くとスムーズに起動できます。フリーザーをベンチに下げるカードがトラッシュに落ちたまま起動するとセルフLOしてしまうため気をつけましょう。サイド落ちケアで2枚採用。

・デデンネGX 1
クイックボールの採用により採用。サポート以外で山を6枚進められるのでとても強い。
特に三神のようなスピードを要求されるマッチで無理やりハンマーを探しに行くことが出来る。
ターボストライク、タッグパージ、ジャンピングバルーンといったMM御用達の3エネ技を耐えることができるため壁としての役割も担える。
注意としてこのカードがベンチに残っているとジャンピングバルーンでヤレユータンが飛ばされるようになるため気をつけましょう。

【サポート】
・ウツギ博士のレクチャー 4
1ターン目に必ず使いたいので最大数採用。2ターン目以降は博士の研究を使用し、山を削りながらピジョンを集めるプランを取ることが多かったので、試合中1枚しか使用しないことも多々あります。

・博士の研究 3
SSレギュレーション最強ドローサポート。1枚で山札を7枚進めることができます。必要札を抱えていても捨てたカードをリソースマネジメントで山に返すことができるため、このデッキとは非常に相性がいいです。マチスの作戦+博士の研究+博士の研究が出来ると大変なことになります。
最初は4枚採用でしたが過剰だったため3枚になりました。

・ジュジュべ&ハチクマン 2
このカードがなければ25分で試合を終わらせることが出来ません。サイド落ちケアで2枚採用。
追加効果によりベンチに出たフリーザーやデデンネを落として負け筋を減らす動きもできます。

・ムサシとコジロウ 2
相手のハンドを0にするためのカード。後述する動きに使います。サイド落ちケアで2枚採用。

・マチスの作戦 2
1ターンにサポートが2枚使えるようになるバグカード。このデッキは基本的にサイドを先行されるため常に使うことができます。100枚入れたいですが枠の都合上と手帳で回せることから2枚採用。

・フウとラン 1
入れ替え兼ハンドリフレッシュの万能カード。入れ替え効果は前に出たフリーザーを戻すのに使います。落ちても誤魔化せるため1枚採用。

・ザオボー 1
コントロール使い御用達のカード。オーロラエネルギーをロストしたり、混沌のうねりを剥がしながら無人発電所を貼れたりします。必須カードではないので1枚採用。

【グッズ】
・クイックボール 3
SSレギュでは先行サポートが使えないためる後1種切れを防ぐために採用。このカード自身にデッキとハンドを圧縮する効果があり、デデンネGXを採用できたことから後述のダート自転車の数が減ることになりました。枠の都合で3枚採用。

・ダート自転車 2
グッズとして山を掘ることができる優秀なカード。4枚から調整し前述のクイックボールとデデンネGXの採用により2枚に落ち着きました。

・ポケギア3.0 4
初ターンにウツギ博士のレクチャーや博士の研究に触れられなければ始まらないため最大数採用。博士の研究やデデチェンジを使用する前にはしっかりと使用し不要なサポートを捨て山を圧縮しましょう。

・クラッシュハンマー 4
最強のグッズ。試行回数が必要なので最大数採用。当日の表は1/2ぐらいでした。

・ともだちてちょう 1
このカードがあるとリソースマネジメントで戻したいサポートを1枚多く戻せます。またマチス ジュジュべハチクマン2枚とループさせることで毎ターン山札を6枚削り取ることが出来ます。2枚欲しかったが枠の都合で1枚採用。

・ふつうのつりざお1
ポケモンとエネルギーのサルベージカード。このカードがあることで序盤にフリーザーやエネルギーを容赦なく捨てることが出来るので頼もしい。なくてもいいため1枚採用。

・リセットスタンプ 2
後述する動きに使用します。サイド落ちケアで2枚採用。

・ザクザクピッケル 2
後述する動きに使用します。サイド落ちケアで2枚採用。

・カスタムキャッチャー 3
裏を縛る為のカード。序盤に引いた際はドローソースとしても使っていきます。サイド落ちケアで3枚採用。

・ふうせん 1
逃げエネ0のポケモンを作ったり前に出たフリーザーを下げるのに使います。なくても誤魔化せるので1枚採用。

【スタジアム】
・無人発電所 1
MMやピカロムに対して蓋をするのに使います。枠の都合で1枚採用でしたが2枚欲しかったです。

【エネルギー】
・基本水 3
エネルギーを確定サーチするカードを積んでいないためエアメール+博士の研究で引けるラインで3枚採用。

・リサイクルエネルギー 1
フリーザー以外はこれで技が使えます。なくても誤魔化せるので1枚採用。


4.基本的な回し方と各デッキへの立ち回り

このデッキの基本的な動きは以下の通りです。

序盤
・ウツギ博士のレクチャーを使用し、ピジョンを3〜4体育てる。

中盤
・クラッシュハンマーやリセットスタンプを使い、相手の行動を遅らせる。

・エアメールと博士の研究を使い自身の山札を圧縮する。

・上記を達成しながら終盤に必要なパーツをリソースマネジメントで山に戻す。

終盤
・サイドが2or1になったタイミングでスタンプ+ムサシとコジロウを使い相手の手札をゼロにし、ザクザクピッケルでデッキトップを不要カードに固定する。(この際逃げエネの重いポケモンをキャッチャーで呼ぶかフリーザーのGX技:コールドクラッシュGXでバトルポケモンのエネルギーを破壊して返しで前が倒されないようにする。)

・ジュジュべハチクマンとザクザクピッケルをリソースマネジメントでループさせて山札を削りきる。

ざっくりとこんな感じです。
最近では擬似的にターンをスキップするこのプレイを「超越」と呼ぶらしいので以下超越と呼びます。

中盤のエアメールで持ってくるカードの優先順位は以下の通りです。

1.そのターンにプレイするカード(ハンマー、ポケモン、博士の研究など)
2.ゲーム中や次のターンに使わないカード(博士の研究でトラッシュしてもよいカード)
3.山札を圧縮するグッズ(ダート自転車やポケギアなど)

必要札を山に残しながら不要札をトラッシュし、巻き込んで捨ててしまった必要札をリソースマネジメントしていくといったイメージです。

また、この際

・ヤレユータン、エネルギー、釣り竿が全て落ちてしまう
・フウとラン、風船が落ち前のポケモンが逃がせなくなる

が発生すると詰みになってしまうため気を付けます。

山札を引き切り超越に入った際の動き
・ピジョンが4体並んでいる場合
1.まずトップドローと2回のエアメールをプレイし山札を引き切る。
2.マチスの作戦をプレイ後ともだちてちょうでマチスの作戦とジュジュベハチクマンを山に戻す。
3.2回のエアメールをプレイし山札を再び引き切る。
4.ジュジュベハチクマンを2枚プレイしながらザクザクピッケルで超越、
5.リソースマネジメントでザクザクピッケル+ともだちてちょう+マチスの作戦を山に戻す。

ピジョンが3体以下の場合も基本的には同じですがジュジュべハチクマンを毎ターン2枚プレイするループを組めないため削りが遅れます。その分プレイ速度を上げましょう。

各デッキへの立ち回り

・レッドパーフェクション
定石どおり超越を目指します。特に気をつけるべき技はクロスディビジョンGXマッグバンGXです。
クロスディビジョンGX
→6エネがつかないようにエネルギーを割り続けます。間に合わない場合は超越前にコールドクラッシュを挟むことも考えておきましょう。
マックバンGX
→超越前は山を6枚以上に保つようリソースを管理しましょう。超越後は無人発電所を合わせて押し付けることでマグカルゴGXがトラッシュにあっても技を宣言させないようにします。

またミュウツー&ミュウGX(以下MM)にはキリンリキのロスト送りが非常に有効です。
上記の技を持つGXポケモンが落ちた際はもちろん、ソルガレオGXやラティオスGXなど軽いエネルギーで120点を出せるカードは積極的にロストに送りましょう。ちなみにクロスディビジョンGXに関しては現環境では非採用のケースも多いと踏んでいました。

・ピカロム系統
定石どおり超越を目指します。タッグボルトGXでピジョンを複数取られると厳しいのでベンチバリアを置きます。
鳩さんたちは雷弱点なのでバチバチやスパイクドロー+エレキパワーで散っていくので気をつけましょう。

・三神系統(ザシアン以外)
定石どおり超越を目指します。アルティメットレイを打たれないように三神のエネを積極的に割ります。エネルギーの加速をアルティメットレイに頼っている構築であれば先にコールドクラッシュを挟むことも考えましょう。

・モルペコドール
定石どおり超越を目指します。スパークによるベンチアタックがきついのでベンチバリアを置きます。ザオボーでリサイクルエネルギーをロストさせると相手が渋い顔になります。

・ザシアン
超越してもふとうのつるぎを宣言されるため別のアプローチとなります。基本的にはエネルギーを割りスタンプとジュジュべハチクマンをループさせることで早めのLOプランを取ります。三神ザシアンに対してはデデンネやフリーザーをあえて取らせることでサイドを1にしスタンプの攻撃力を上げたりします。
スタンプ ハンマー ジュジュべハチクマン の山を構成し、ふとうのつるぎで2〜3エネが一気につかないことを祈ります。

5.当日のマッチアップ

記憶があいまいな部分が多いのでだいぶ大雑把に書いています。

予選
1×三神ザシアン 後 0-6
いきなり身内とのマッチで苦笑い。
順当に三神にエネが付くもなぜか前のジラーチが逃がせず2ターンほど止まる。こちらもその隙にピジョンを育てザオボーとハンマーでエネを剥がしにいくものの、コインが振るわず、オルターが宣言されてしまう。アルティメットレイを撃たれないよう三神のエネルギーを必要に狙っていくがnターン後にソーサーからザシアンが起動しサイドが取られる。
こちらも、残りサイド2のタイミングでスタンプ+コールドクラッシュを起動しLOルートに入るもどこかのタイミングでスタンプを打てずソーサーからニャイキングが起動してヤレユータンが飛びました。(鋼の精神が自身にも乗るのを忘れてました)

2○不戦勝

3○イシヘンジンV 後? LO
2戦目が不戦勝だったこともありオポは絶望的。もう全勝するしかないなー今日はダメかーと思ってたら見たことないデッキと当たって更に冷や汗。ディアンシー♢が立つと1エネでヤレユータンが飛んでいくので渋い顔になってました。残りサイド2のタイミングでなんとか超越し、ディアンシー♢を縛るも、トキワの森を剥がせずディアンシーに2エネが付く。逃がされるかなと思うもエンドを宣言されたので後ろに控えたイシヘンジンVMAXを縛り直しループ。LO勝ち。

4○三神バナツタ 先 LO
じゃんけん負けから後攻を宣言されるも、運良く裏にポッポを2枚置くことが出来番を返す。相手の初手がジラーチだったので何が来るかなーとか思ってたらタッグコールからバナツタと三神、ネットボールからツボツボが出てきて「???」となりました。ツボツボの技で三神にエネが加速され番が返ってきましたがエネルギー加速の速度的にアルティメットレイを避けられないと考え、博士の研究をふんだんに使い4ターン目に訪れる超越タイミングに向けて山を作りました。サイド2のタイミングでスタンプ+ムサコジ+コールドクラッシュを決めるもピッケルに届かずお祈り。祈りは届いて番が返ってきたためそこからループしてLO勝ち。

5○レッドパーフェクション 後 LO
立ち上がり悪くデデチェンジから入り盤面を形成。ターボストライクで前のヤレユータンが落ち、デデンネを壁に出したところブースターGXのぐれんのほのおで落とされサイド6-3に。さらに、きゅうびのいざないで裏に控えてキリンリキ、パフスマッシャーGXでピジョンを落とされ6-5となるもなんとかスタンプ+無人+コールドクラッシュを押し付けお祈り。番が返ってきた為ループを開始しなんとか勝利。途中ピッケルでエネルギーを三枚当ててしまいもう一度スタンプお祈りをするなど綱渡りな試合でした。

6○モルペコドール 後? LO
順当にベンチバリアを置きながらピジョンを育成。ハンマーを投げながらスタンプを押してると相手のリソースが切れていったのでジュジュべハチクマンを早めに撃ちながら山を作りループ。LO勝ち。途中いかものぐいのアローラベトベトンが出た時思わずテキスト確認してしまいました。(一瞬トレーナーズを全てトラッシュでLO負けかと思った...笑)

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トナメ
1○レッドパーフェクション 後 LO
相手デデンネスタートからMMをなかなか育てられず数ターンの猶予を貰うとなんと3ターン目でピジョンが4体立つ。ターボストライクで前が2体飛んだ返しでソルガレオGXとリザードンGXをロストおくりすると次のターンにレシラムテールナーをトラッシュに送りながらぐれんのひばしらGXで2体のMMに一気にエネルギーを加速してくる。キリンリキは混乱していたものの既に山が出来上がっていたこともありコインを投げてロストおくりを宣言。見事に表でレシテルをロストへ送る。返しにレシラムリザードンをベンチに置かれげきりんでキリンリキが飛びます。この時点で時間が怪しかったこともありキャッチャーでレシリザを縛りながら強引にスタンプ+ムサコジ+無人を押し付けると相手は停止。その後ループを決めてLO勝ち。

2×ピカロム 後 0-5時間切れ
序盤からカスタムキャッチャーとフィオネを駆使され上手く裏を呼ばれるとサンダーマウンテン+1エネがついたデデンネGXのバチバチで鳩が焼鳥になっていきました。なんとか立て直し、スタンプ+ムサコジ+コールドクラッシュを決めるも序盤のテンポロスが響き時間切れに。最終ターン相手の山は7枚と管理も上手でした。完敗。

振り返れば予選は初戦以外全勝で6位通過。決勝2没とは言え優先権を獲得出来たため十分快挙でした。
初戦で負けたことにより残りの試合をリラックスして出来たことと、三神ザシアンとのマッチを避けれたことが大きかったです。

6.終わりに

いかがだったでしょうか。と言っても今回使用した構築が完成形だとは僕自身も思っていません笑。
前述しましたがピジョンコントロールというデッキタイプはまだまだ日本では浸透してないことや、新レギュレーションで多くのカードが追加されたことからまだまだ考察の余地がたくさんあると思っています。
本記事を叩き台にし、さらに強い構築を作っていただければ幸いです。

それでは〜

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