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Essay 評価をしていてもったいないなと思った話。

前職で若手マーケティング職(自分も若手だが)のグローバル採用プロセスを一部手伝っていた。
*US内での採用はもちろん、世界各地のオフィスで Local に hiring される上記職種も一括してグローバル採用と呼ばれている。
**海外オフィス転籍もプログラムの一部にあるため、Localでプロセスを進めた後、グローバル審査にまわっていくためである。

私の手伝いのメインは採用プロセスの一部にある Short essay(詳しい内容等は非公開です。)の一次選抜の評価というところだ。
*評価は英語表現の上手い下手で行っているだけではないので、英語ネイティブではない私も価値は出せるだろうと選出されている。

評価基準はもろもろあるが、一般的な Writing レベルに引き上げて言うと以下の項目ができていないものが想像以上に散見される。
*Writing 評価の経験は6ヶ月ほどなので未熟な考察であることはご容赦いただきたい。

1. 最低限のルール遵守
2. 構造化
3. 読者への想像力(読者 = Essay 自体のターゲット & Essay を課している主体)*主体 = 企業だけでなく学校やその他団体にもあてはまるため主体とした。
順に簡単に說明していく。

1. 最低限のルール遵守
言わずもがなだが、設定されているルールは基本的に守ってもらいたい。
なおここでのルールとは、字数設定やフォーマット、テーマ設定である。
もちろんメッセージを伝える上で、ルールの枠組みを超えることが最適な手段だと判断される根拠が明確かつ、アウトプット自体の質が極めて高ければこの限りではない。(- 例えば Writing Essay の課題に、動画で回答したとしても論点がずれておらずむしろ最適なコミュニケーションと判断される場合には高評価したいと個人的には思っているし、課題を課している主体にもそれくらいの度量は求めたい。)

2. 構造化
だらだらと思いつきがごとく書き連ねるものが多い。字数制限やテーマにも寄るだろうが、全体として 3–5くらいの段落に分ける。その上でそれぞれの段落に内容にあった表題を、読み手が自然と付与できるくらいシンプルかつ分かりやすくまとめるべきである。
個人の日記などなら脈絡なく、時に内容重複させながら書いていくのも良いと思うが、課題 Essay には構造化が必須である。
含むべき内容はEssay によるが、主張、背景、課題(問題点)、解決策、バリュー(必要なら社会全体への価値まで昇華)、論拠、Next action 等々の中の何をこの段落では書き伝えたいかを意識し表現することが重要である。
読者への想像力(読者 = Essay 自体のターゲット & Essay を課している主体)


3. Essay 自体のターゲット
- 誰に向けての 内容なのかを明確にすべきである。本文のみでターゲットを明確にできるのであれば素晴らしいが、表現が難しい、もしくは課題のテーマ自体が曖昧ならば Essay の本稿前に(想定ターゲット)を定義してもよいと思う。(個人の意見)
とりあえず 自分が思ったこと(What)を誰に向けてが不明確なまま書いている例が多い。
Essay を課している主体
- 課題としている主体についても想像すべきだ。もちろんテーマ等によるが、その課題を課している企業や団体にとって受容し難い言葉や表現を用いるのは得策ではないと思う。繰り返すが個人的なEssay ではないので「これ面白いな」という自分よがりの観点に終始するのではなく、主体のtaste にあったStyle に則っているかを提出前にもう一度確認するべきだ。
思ったより長くなってしまった…。
他に思うところがあれば追記したい。

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