支配者スイッチ 「数字」
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
本日も支配者スイッチ。
内容的には昨日の延長となるので、出来れば昨日の方からお読み頂ければと思います。
今回はテーマは数字。昨日の分と合わせて、人って簡単に騙されるんだなと思います。
それでは始めていきましょうか。
ではでは、ポチっとな♪
「閣下、どこにおられまするか~?」
「……………」
「閣下~、あ、こんな所に。して、またテレビを見ておられるのですか。もういい加減にして下さいよ。」
「ヨシヒコか。先日の権威の話を思い出してな、それを意識して見ておるのだが、どこにでもおるのう、大層な肩書きの連中が。」
「そうでございましょう。では閣下に、権威と合わせ更に民衆を操作する術をお伝え致しましょうか。」
「権威でも簡単に騙せそうなものだが、他の手も有るのか。では早速頼む。」
「御意。閣下、先ほどご覧になれられていたテレビで他に気になることは有りませんでしたかな?」
「やたらと図やグラフとかを見せられた気がするの。やれこんなに良くなったであるとか、何人も高い評価をしているだのとか。」
「閣下、正にそこでございます。」
「ん、どこであるか?」
「………、すなわち数字の変化で御座います。」
「数字とな?余にも分かりやすく説明せよ。」
「例えばで御座いますが、10年の歳月を経て、とある街でとある病の患者が半分になったとしましょう。」
「ふむ。」
「その10年の間に、その街でとある健康に良いとされる食べ物が流行ったとしましょうか。」
「ほう、するとその食べ物のおかげで病が減ったのか?」
「そうではござらぬ。」
「何故じゃ?結果、病の民は半数になったのであろう?」
「左様。しかし、実際はその街の民の数も10年前と比べて半分になっていたので御座います。」
「すると何か?民の数が半分になったから病に罹る民も半分になったのか?そこだけ聞くと当たり前じゃのう。」
「今回の例え話で一番大きな変化は民の数が半分になったこと。しかし、そこを伏せて他の変化に目を向けさせると、有りもしない効果を有るかのように演出出来るのです。」
「なるほどのう。」
「閣下の気になっている痩身の話でいくと、とある薬を飲んだら目方が1000匁(=3.75kg)減ったとしましょうか。」
「その薬を今すぐここへ!!」
「閣下、落ち着きなされ。実際は食事を減らしたり、運動を増やしたりして目方を減らしておるのです。」
「痩せ薬ではないのか…。」
「左様。しかし、目方が減った事、及び薬を飲んだ事、この二点だけを伝えると、あたかも薬の効果のように見せることが出来まする。」
「余も騙されるところであったわ。」
「(しっかり騙されてたじゃないか…。)そして、その結果を先述の権威に語らせたらどうなりますかな?」
「途轍もない信頼感じゃ。これなら痩せなきゃおかしいのう!…と思ってしまいそうじゃ。」
「閣下、騙されないで下さいよ?昨今の民は、数字の変化をもって効果の有り無しを判断する傾向が強う御座います。」
「確かに分かり易いからな。」
「数字の変化の因果関係を誤認させ、そして権威により強調さすれば、如何に粗悪品とて輝かしき実績を持つように見せられますじゃ。」
「数字の変化か、まっこと見紛うと恐ろしき物よの。此度も為になった。下がって良いぞ。」
「ちゃんとテレビは消しておいて下さいよ?」
※効果には個人差があります。
※適切な運動と食事制限を併用した結果です。
↑小さく書かれている此処が大事!
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