今宵のぶじゅにー亭

『ちょっと、みんな集合よ！』

「青猫殿、一体何事であるか？」

「月曜日が乗っ取られた件ですかな？」

『流石、ヨシヒコリンは話が早いわね。月曜日に青猫太郎物語の外伝が始まっちゃって、わたし達の出番がなくなっちゃったのよ。』

「おお、そういえば。氣付いておらなんだ。」

「今更ということは、おそらくじゅにー殿も…。」

『そこで、今回はぶじゅにー亭を乗っ取るわよ。みんなでお料理しましょう♪』

「早い話、ネタと枠に悩んでおられるのですな？仕方ありませんな、やりましょうか。」

「して、何を作るのじゃ？」

『かなこさんが沢山の筍料理をシェアしていて感化されたみたいで、筍入りの煮物を作るわよ。』

「お約束というやつですな。」

『ヨシヒコリンはいつも一言多いわよね。そんなことばかりしてたら出番なくなっちゃうかもしれないわよ。』

「まあまあ、早速使っていこうではないか。まずは野菜を用意するぞ。」

『じゅにーさんちの流し下に常備されている無農薬カレー野菜セットね。』

「適当な大きさに切って、筍も切って鍋へ投入でする。」

「既に山盛りであるが？」

『更にこんにゃくと椎茸を入れるわよ♪』

「これ、きちんと蓋は閉まるのであるか？」

『きっと大丈夫よ♪』

「この鍋は無水調理も出来るのですが、今回はジャガイモが多いので水を100mlほど入れて、煮込み開始でする。」

『さ、今のうちに調味料用意しておくわよ。』

「これを使って失敗する方が難しいぐらいの良きものであるな。梅酒は料理酒代わりだそうであるが、そのまま呑めば良いものを。」

「じゅにー殿は下戸ですからな。買うだけ買ってほぼ呑んでませんぞ。」

『これを大さじ二杯分ずつ混ぜて、少し味噌も入れて溶かしておくわ。』

「蓋がカタカタ言い出したら、混ぜておいた調味料を加え、少しかき混ぜてまた煮込みまする。」

『そして、仙台麩を投入よ！』

「また鍋が溢れかえるのであるな。」

『さあ、煮えたらご飯をよそって、煮物を盛り付けて完成よ♪』

「相変わらず品数が少のう御座いますな。」

『こんなもんで十分なの。みんな食べ過ぎなだけなのよ。』

「タンパク質はどこから取るのじゃ？」

「仙台麩ですな。急遽薄揚げを炙っている最中ですが。」

『タンパク質なんて育ち盛りでもない限り無理に取らなくても事足りるわよ。カッパちゃんにはそんなに要らないわ。』

「ちと物足りんが、仕方あるまい。」

「では、頂くとしましょうか。」

『いっただきま～す！』